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欠落因子

少し投稿が遅れてしまい、申し訳ありません。

今回はこの物語が進んでいく世界に飛ぶ前のお話です。

おっと、多少のネタバレが入ってしまいましたが読まなかったことにして読んでくださいw(矛盾ですね)

ではこの先の物語もよろしくお願いします。

草木が眠りから覚め、人々の活動も活発になり始めるころ、俺は義務教育という枠組みから離れ、新たな生活を始めようとしていた。



峰崎大学付属高等学校



ここが彼ら3人で新たに学院生活を送る学校のはずだった。


小学校から大学までエスカレーター式になっているこの学校だが、エスカレーターといえど全国有数の進学校である。関東地区ではトップを争うほどの秀才が集まっているのだ。


「うわぁ。見えてきたわよ。それにしても大きいのね。中学はこんなんじゃなかったのに」

ちひろは一人テンションが上がっているようだが、男二人はというとそこまでだった。


「ああ、そうだな」


「ちょっと、とおきなんでそんなに関心なさそうなのよ。新しい学校だよ?」


「いや、逆になんでお前そんなにテンション高いんだよ。周り見てみろよ。周りの人見てみろよ。引いてるぞ」


学校が近づいていくにつれ小学生みたいにはしゃぐ幼馴染を見て、思わず顔を覆いたくなったが、ここは周りの目がどういったものか教えてやるのが先決だろうとおもった。


 幼馴染に冷たい対応をされたちひろは、しょんぼりしながらとぼとぼ学校への道を歩いて行った。


「おーい。ちひろさんよぉ。そんなに落ち込まなくてもいいじゃないですかぁ。

そうだ。ひろ。おまえちひろとクラス一緒だったらどうする?」


ほのめかすようにかつ、前のほうを歩くちひろにも聞こえるような大きな声で、叫ぶように言った。

「ど、どうするってどういう意味だよ」


「まあ、意味が分からないならいい。まあクラスの男には気をつけろよ。幼馴染ってのは恨まれるポジションだからな」


最後の文をひろきの耳元でささやいてから、わざとらしく微笑んで見せて、そのまま何事もなかったかのように歩き出した。


そんなどうでもいい話をしているうちに学校の門の前についた。


「おぉー。ここが峰崎の高校か。それにしても立派な門だな」


「ほんと、学校の門とは思えないよね。ひろくんもそう思わない?」


「あ、うん。そうだね。でもなんか門から黒い光が...」


ひろの声は誰にも届かなかった。


 学校に設置されるには少々派手すぎる門であった。

門の両端にはそれぞれ1人ずつ計2人の像が建てられていた。誰もが言わずとも知っている峰崎高校出身の総理大臣2人の像だった。それらは1.5mほどの石台の上におかれ、見上げるような形になっている。その石台から天使の翼のようなものが1石台に2本ずつ、計4本生えていた。その翼の片方が門となって、学校を守っているのだ。



まるで学校だとは思わせない立派な門に見とれていると、後ろから無邪気な声が聞こえてきたので我に返った。


「ねえ。見て見て。ここ超景色きれいだよ!!特にあそこ家の屋根1つ1つが違った色をはし出して、町


全体が一つのアートみたいになってる!!こんな景色が毎日見れると思うと私学校に来るのがますます楽


しくなるわ」


話をしている間終始興奮をあらわにして子供のように語った。


彼女につられ、まったく興味のなさそうな二人も立ち止まった。


 確かに目を向けてみるとそこには何人もの芸術家が力を合わせ、丹精を込めて作ったかのように美しく、キャンパスに描かれたような幾何学模様が浮かび上がっていた。


 二人は美しさのあまり、言葉を発することを忘れた。顎が落ちたかのように口を開けたまま、二人は突っ立ていた。

そうしているうちにも、見とれずにはいられないその造形美を見て次々と生徒が足を止めていく。次第に人々が集まっていき、やがて扇形に人の塊ができた。

その先端に取り残されるようにして3人は立っていた。


「なんか見る見るうちに人が集まってきたね」


少し苦笑しながら3人は顔を見合わせた。


景色を見ようと人が集まってきてだんだんと通行の邪魔になってきた。


 それを見計らうかのようにして学校のもんが、重厚感のある音を醸し出してゆっくりと開いた。


生徒たちはその音に気を取られ景色のことは頭から飛んでいた。皆一様にして門の方へ振り返り、そのまま翼に吸い込まれるように人波が流れていった。3人もタイミングよくもんが開いてくれたものだなと思い翼へ向き直った。


 「よーし。これから3年間過ごす学校に入るよー」


またしても一人声を上げる幼馴染を横目に3人は翼を通ろうとした。


「ちょっと待って2人とも。なんか翼が変」


いきなり立ち止まって2人を呼び止めたひろきを少し疑問に思いながら2人は止まった。


「どうしたんだよ、いきなり立ち止まって。おまえそんなところに突っ立てたら邪魔になるぞ」


「そうよ。いきなりどうしたのよ?ひろくん。何も変なものなんてないわよ?」


そういうと何食わぬ顔で2人は翼へと向かっていったのでひろきも(何もないか)と思って2人に小走りで追いついた。


 そのまま3人で翼を通って通過した後...




通過者は2人へと減っていた。


はじめは2人もどこかに隠れたのだろうと思っていた。しかしどこを探しても見つからない。時間が経とうとも出てこない。登校してくる生徒にも声をかけ何人かには手伝ってもらったがやはり見つからない。


「おーい。そろそろ出て来いよ。もうすぐ入学式はじまるぞ。いつまで隠れてる気だ。


.........


だめだ。とりあえず俺らも遅れるとまずいか行こう」


そうまくし立てて、とおきはちひろの背を押すようにしてそのまま入学式の行われる体育館に向かった。


(門は立派でも入学式は体育館なんだな。と全く関係のないことを考えながら押していた)


そのままひろき失踪事件が起こったあった朝は終焉を迎えた。


1人いるはずの人物が欠けたまま。


そう虹宮ひろきが欠けたまま。



言いたいことはほとんど前書きで言ってしまいました。

感想、批評バシバシと言ってほしいです。

お願いします

では次回投稿もよろしくお願いします

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