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3.世界と魔法の説明

前回のお話での月久とヒツキ嬢のお喋りの一部始終



私が暮らす「レーシディアン王国」は長年、武力国家「イージェクト帝国」と睨み合ってた。それこそ数百年と長く、様々な資料でそのことを裏付けが取れるほどであった

しかし、その睨み合いも長く続くことはなかった

約五十年前、突如として魔物が活発化し出したことにより、争っている場合ではないと二つの国は一時停戦への運びとなった

勿論、魔物の活性化については様々な国が調べ、そうして判明したのは"魔王の復活”であった

数千年前に封印されたと呼ばれる魔王が復活を成し遂げ、自身の配下である魔人や魔族を使って魔物達の狂暴化及び組織化といったことを行ったのだと言われている

魔王の復活は本来なら「イグニシア教国」の要である教皇様が魔王復活の数年前に、神からお言葉を頂いて判明することのはずであったのだが、今回は神からのお言葉が貰えずに判明することが遅れたとされている

そのことから現在は表上、友好といかないまでもそこそこな関係を築いているとされている

そして私が通う「ミレニア魔法学院」はそんな二つの国があくまでも我々は現在争い合う者達ではないという意味も込めて両国の技術によって建設され、運営されている



と、そこまで説明をしていたらツキヒサが声を上げた


≪ヒツキちゃんヒツキちゃん、俺ってば政治ごととかそういった難しいこと言われても頭が理解してくれないんだけどー…≫

「(これは常識、覚えておいて損はない)」

≪これが常識っすか!凄いっすねー≫

「(そう?)」

≪そうっすよ!取り敢えず今現状としては大きな争い事は無いってことは分かったす!≫

「(ん。次は何が知りたいの?)」

≪魔法についてっすかね。俺の国っつーか所属していた機関にはそんな存在無かったすから≫

「(分かった)」


彼の要望に応えて、私は次に魔法についての説明を始めた



私たちの身体には魔法の源、魔力を貯めて置く器官が存在する

その魔力を呪文という力ある言葉で形を固定化し、魔力を通すことの出来る魔法杖を通して外に放出する

小さく、威力の弱い魔法ならこれで簡単に発動できるが、大きく威力の高い魔法を放つのなら魔法陣と呼ばれる空気中に漂う魔力を操り、呪文によって固定化し、その中に魔法杖を突っ込んで陣を完成させ、魔法を発動させる


ようは、簡単なものは魔法杖を通せば簡単に発動するが、難しいものになればなるほど様々な手順を踏んで発動させなければならないということ

それを魔法杖なしで成し遂げる人など、伝説上のおとぎ話のような存在である



そこまで話続けていたら、ふとツキヒサから声が掛かり止まる

≪ヒツキちゃん、お兄さんにはもう何が何だかちんぷんかんぷんっすよ≫

「(ちんぷんかんぷん…?)」

≪自分の理解の範囲を超えてるっていいんっすよ≫

「(…そう?)」

≪OK理解したっす。ヒツキちゃん優秀って言われるタイプっすね≫


そう言って苦笑いを溢した気配を感じ、首を傾げてた

月久とヒツキ嬢は自己紹介すら済ませていません

なのに月久が何故ヒツキ嬢の名前を知っているのかは次回にあたりに説明したいなーと思っている所存です

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