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第11話:アイリスの両親part2

第11話です。少ない文字数ですいません。

 近衛師団副団長ハイマーンが王からの手紙を持ってきた翌日の朝、ロベルト、イルミナ、ハイマーンは転移陣を使い王都に来ていた。


「イルミナは王都も久しぶりだろ。陛下の話しが終わったら散策しようか」

「えぇ、そうね。エルドルド領にはないお菓子屋さんに行ってみたいわ」


 ロベルト達は会話をしたがら王城への城門まで来ると、城門前に立っていた兵士がハイマーンに話しかける。


「お待ちしておりました近衛師団副団長。近衛師団団長より連絡は受けております。そのまま陛下の私室まで行ってください」

「分かりました。ロベルト、イルミナさん、このまま陛下の私室に向かいますのでついてきてください」

「わかった」

「はい」


 王城の中は質素な作りになっている。さすがに応接室や謁見の間などは恥ずかしくない様にキレイに飾られたりしてはいるが、他の場所は必要最低限の飾り付けになっている。


「何度来てもこの質素な城には好感が持てるな」

「ロベルトはいつ来ても同じ事を言いますね」

「帝国との国境に領地を持つ者としてはな」


 国境に領地を持っているロベルトは、領主の館なんかに金を使うぐらいなら軍事や領民のために使った方が100倍マシだと思っているからだ。これは代々のエルドルド当主の考えでもある。


「アッシュ団長」


 ロベルトと領地の事などを話しながら陛下の私室につくと、近衛師団団長のアッシュが陛下の私室前にたっていた。


「来たかハイマーン」

「アッシュ団長が今日の護衛当番でしたか」

「いや、そうではない。今日は私も話しを聞かなければいけないらしく、今日の当番の者に代わって貰ったんだ」


 ハイマーンにアッシュと呼ばれた団長は、身長190㎝程で筋肉隆々である。王都軍として実践を幾度も経験し将軍として活躍した彼は、40歳の時に近衛師団団長になった。今の年齢は44歳でハイマーンとは21歳もの差がある。 

 これは近衛師団が若い者がつけると言うわけではなく、ハイマーンの実力が他の者より圧倒的に秀でているからだ。


「そうでしたか。あっ、団長紹介が遅れました。こちらはロベルト・エルドルド辺境伯と奥方のイルミナさんです」

「初めましてアッシュ殿」

「初めましてアッシュ様」

「ご挨拶痛み入りますエルドルド辺境伯様と奥様。私は近衛師団団長を任せられておりますアッシュと申します」

「どうかロベルトとお呼びください。私は辺境伯になってまだ3年の若輩者です」

「分かりました。ではロベルト殿とお呼びさせていただきます」


 王城にいると威張り散らす貴族が多くいるために、アッシュはロベルトの謙虚な姿勢に好感を持った。


「それではロベルト殿、陛下にお伺いをたてますがよろしいですか?」

「はい」


 アッシュはロベルトの返事を聞くと陛下の私室の扉をノックした。すぐに筆頭執事が応対するために出てきた。


「ロベルト・エルドルド辺境伯様と、奥方が到着致しました。陛下にお伝え下さい」

「畏まりました。少々お待ちください」


 少しの間待っていると扉が開く。


「陛下のお許しが出ました。どうぞお入りください」

「「「「失礼します」」」」


 4人が挨拶をすると部屋の奥にある机で書類にサインをしている人物が目に入る。彼はサインをしながら4人に返事を返す。


「すまないが、サインを終えるまで少し待っていてくれ。執事に飲み物を用意させるからソファーに座っているといい」

「了解しました」


 4人を代表してアッシュが返答する。執事の持ってきた紅茶を飲みながら待つこと5分、ようやく書類にサインし終わった陛下が4人の向かい側のソファーに座る。


「さて、待たせてすまんな。エルドルド辺境伯は任命式以来だな。エルドルド領はかわりないか?」「ご無沙汰しております陛下。エルドルド領はかわりなく平和な日々を過ごしております」

「そうか、エルドルド領が帝国の国境に接しているから帝国も迂闊には手を出せないからな。これからもよろしく頼むぞ」

「勿論です。お任せ下さい」

「うむ。それで手紙のことなんだがな・・・」


 そう言って執事に目配せすると、執事は心得ているように部屋から出ていく。その様子を見ていたハイマーンが陛下に言葉をかける。


「陛下、私も聞いてよろしいんでしょうか?」

「ハイマーンとエルドルド辺境伯は同級生だからな。これから何かと相談するされる事があるだろうから聞いておくと良いだろう」

「はい、分かりました」

「よし、それで呼び出した件だか、巫女に神託があったのだ。その神託がエルドルド辺境伯夫妻に関係していてな」

「私達にですか?」「うむ。エルドルド辺境伯夫妻と言うよりは今度生まれてくる子供に関係している」

「「・・・」」


 自分達の子供に関して神託がおりた。陛下の言葉に驚きを隠せないロベルトとイルミナ。


「大丈夫か?続けてもよいかな?」

「え、えぇ、お願いします」


 ロベルトは何とか返事をする。イルミナは何を言われるのか怖くなりロベルトの手を握っていた。


「うむ。それで神託の内容なんだがな、子供のスキルが強力な事と未来の事についての話しでな」



 陛下は神託の内容について話し始めた。

今週中にもう1話あげれそうです。

後、王の呼び方を陛下にしました。時間が空いたら第10話も陛下に変更します。

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