第四話
プルルルルルルルルルルルルルルル。
プルルルルルルルルルルルルルルル。
「ん~。もしもし」
「もしもし~拓郎?今から言うことをよく聞いて。とりあえず線路は通れるけど
誰か拓郎たちのことを探してる。たぶんさくら達だと思う。今、亀山駅の近くにいるでしょ?そこから木津駅まで行って片町線に行って
尼崎駅の1つ前の駅の加島駅の幻の3番線から市川市線に入って市川市立南中学校前駅3番線から地上に出て
3駅ぐらい通過して大きな車両車庫が見えてきたらそこに車両か止めて。パスワード認証装置に
653589793238462643383279といれたら自動で電車が動くから。
運転席の下にある床下集電装置のボタンを押したら電車が動くようになるから。
運転席を外さないといけないけど、そこにいる馬鹿力女にでも「誰が馬鹿力女だと?」「おはよう。もう起きたの?」頼めばすぐにできると思うけど。
あと一番前のドアの下にパソコンが入ってるから車両の中からでも取れるようになってるから、
そこで前後の車両と連絡を取ってみたり信号を操作したりポイントレールの操作もしてね。
後ろからもうさくら達から機関銃と部下を積んだ車両が来るから早く家まできてね。」
「うんわかった。ピッ」
「よーし。行こうか風香。」
「まず、運転席まで行こうってもう着いたか。それじゃあ運転席どけるね。」
「ガシャ。」
「おーあったあった。ピッ」
ブォォォォォォォォォーン
「おー動いた動いた。ガチャ」
電車が動き出した。風香が運転してる間に俺は床下格納庫に行ってパソコンを取ってきた。
電源をつけてみると今は3時38分。始発電車は4時半だからまだほとんど走ってないはず。
けれども関西圏だけで20本近くは走ってる。よーく見ると関西本線の柘植駅から上り100メートル地点で、
とまっていた。いや、向こうも気付いたみたいで急発進したみたいだった。どうやら風香は気付いてないらしい。
「風香。前から電車が来るみたいだよ~?」
「よ~し。勝負服に着替えてくるわ。」
10分後マントののような服を着てトイレから出てきた風香がいた。
「もうすぐ直線に入ってそっから勝負よ?わっかた?」
「え~。いy「ドスッ」」
踵落としをもらった。
「わっかた?」
「はい。」
バッシャーン!!
「来たみたいだね。」
「拓郎・・・驚かないでね。フフフ・・。」
突然、風香がドアから飛び出した。慌てて外を見ると杖を構えた風香がいた。
誰も運転する人がいないので必然的に俺がやらなくいけなくなった。あとさくら達が乗ってる車両まで500m。
しかし、130キロものすごいスピードで走ってる車両だと20秒足らずで正面衝突してしまう。
そう思った瞬間前の車両が跡形もなく消えた。そして隣には風香がいた。
「あれ?風香は魔法使えたっけ?」
「これは企業秘密。跡形もなく消し去ったのはスクラップにして天国のごみピットに直行したから。
拓郎には行っておくけど私と莉奈はいとこなの。これはお父さん(天国の王様)
とお母さんと莉奈と私しか知らないのよ。もしばらした場合あのさくらの部下みたいにしちゃうからね~。
天獄戦争でほとんどの親戚や家族、親族が死んでしまったから殆ど知らない訳。天国で死んだ者は、
もう蘇らないから魂はあるけど天使としての力がなくなっちゃうの。普通の人間に生まれ変わるということ。
天国のごみピットは満タンになると魔法の液体、5種類で全部溶かしちゃうの。だから人間も。
さくらの部下もみ~んな死んでしまったわけ。でもさくらは異世界から強制召喚で連れてきた異世界人に魔法を教えてもらってるから、
さくらだけは逃げたみたい。」
「お~。やっと松井山手か。まだまだだね。」
「もうちょっとスピード上げる?」
「うん。っっっっっっ!!風香!これ見て。」
そこにはたくさんの飛行機が外国から日本に向かって飛んできた。
「ちょっと莉奈に電話する。」
プルルルルルルルルルル。
「もしもし莉奈?」
「どうしたの?そんなに慌てて?」
「外国からたくさんの飛行機が飛んできてる。そこでちょっと調べて欲しい。」
「場所は?」
「太平洋の上空。」
「調べてみる価値はありそうだから調べてみる。返事はチャットで。」
「うんわかった。」
「またね~。」
30分後やっと京橋に着いた。
「疲れた~。」
風香は電車を止めて駅のホームはぶらぶらしてた。現在京橋で停車中。普通が北新地で停まってるから、
休憩中~ちなみに俺は幕の内弁当を食べてます。(昨日晩御飯に食べようと思って置きっぱなしにしてた)
5分後・・・・
パソコンを見ながらまだ幕の内弁当を食べていて風香は出発準備をしていた。おっ、そろそろ京橋に電車が来るみたいだ。
「風香~そろそろ出発しないと電車が来るで~」
「出発進行。」
また電車が進みだした。ちなみに5時02分。あちこち電車が走り出して、地下を100キロ超の猛スピードで走行してたら、
5分足らずで加島駅手前500mに着いた。パソコンでポイントを操作して幻の三番線に着いて、
係員に挨拶してから出発した。
「拓郎。もうすぐ着くよ~。降りる準備してね。」
「ほいほい~。早く寝たいなぁ。ふぁ~。」
おっ、莉奈からメールが来た。「門の前で待ってる。」と「飛行機は拓郎達のことを見失ったから、
また外国に帰った。」のふたつ。
5分後・・・僕達は車両車庫に着いた。
なんで一人称が僕になったって?
莉奈と一緒にいるときはえらい人と沢山あるから今のうちから訓練訓練。
パスワード・・・えーと確か653589793238462643383279・・・・・・・・・・・・・
正解!!
「風香早く乗って。」
その後、僕も乗ってドアを閉めてパソコンの自動運転機能をダウンロードして、それを使って莉奈の家まで行く。簡単簡単。
また、電車が走り出しうつらうつらしながら莉奈の家の前に着いた。
ドアが開いたとたん莉奈が抱きついてきた。
「莉奈・・・くるしい・・。」
「拓郎、莉奈があなたに抱きつくことはお姫様が奴隷に抱きつくことよ。それだけでも感謝しなさい。」
「ただいま。」
「おかえり。拓郎。」
シュパーン!!
突然視界が低くなった。
「さくら・・・」
「フフフ・・・。本当はそこの奴隷ちゃんを殺したかったけど、おとなしくその奴隷ちゃんをわたさない?この私に。フフフ・・・」
「誰が渡すか。私の家から出ていけ。」
「いいの?奴隷ちゃんは体が小さいままで。」
「莉奈僕は我慢するから渡さないで欲しい。」
僕は莉奈に土下座した。
「拓郎私はあなたを誰にも渡さない。」
「絶対に・・・。」
市川市線は実際には存在しません