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序章 エピローグと言う名のプロローグ
──運命は揺れ動く。
時にそれは出逢いを生み、
時にそれは悲劇を招く。
そう、運命とは人の意には従わないのだから ──
──交わった
本来交わらない、交わってはならないモノたちが
光と影が溶け合わないように、火と水が共存 できないように、生者と死者が相容れぬように
交わってしまった
重なりあう二つのモノは、お互いを強い鎖で絡め合い、もう二度とは離れない
そして、出逢ってしまった
人の子と、人ならざる者の子が
二人を軸に、歯車はゆっくりと廻りだす
数々の闇をオイルに変えて、歯車は誰にも止められない回転を始めた
もう、誰にも、何も止められない──




