月を見る人

月を見る

学校帰りに放課後でサッカー。

汗だくになって大の文字になって倒れた。

その時に見た黄色い満月が心をほっとさせる。

そんな月を見た。

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会社帰りに友達を待つＯＬ

ふと気付くと周りが真っ暗

でも明るい月が照らしてくれる

電話をして「お月様の下で待ってるよ」言ったら、「私だって今、お月様の下にいるよ」と笑われた。

そんな、ささやかな平穏をプレゼントしてくれる月

そんな月を見た

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犬が吠える

「ちょっと、どうしたの」

飼い主が家から出る

犬は気持ちよさそうに小便垂れていた。

その溜まった小便に月が美しい映った。

汚らしさの中でも魅了する

そんな月を見た

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仕事帰りの５０代サラリーマン

残業続きで夜１１時に家に着く

子供部屋を見る

ぐっすり寝てる子供の顔

今年で８歳になる

顔を光で照らす満月

その光の先に作文があった。

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題名「働くお父さん」

お父さんはいつも夜中に帰ってきます。

なかなか会えません。

でも寂しくありません。

私は夜になると月をいつも見ます。

お父さんも同じ月を見ていると思います。

だからちょっとだけ、窓を明けてお父さんの帰りを待っています。

でも寝てしまいます。

いつも閉めてくれるのはきっとお父さんです。

いつも見守ってくれてありがとう

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父親は声を潜め、風邪をひかないように、とそっと窓を閉めてた。

会えない時に家族とのちょっとした交流のきっかけを作ってくれる。

そんな月を見た