薔薇屋敷③
あれ?でも…お腹の中から見てたって、どうゆう事?お腹にいる時から人格があったって事?いったい二郎って…?(゜゜;)〃
でね、しばらく観てて解った事があるんだ。ザーって砂嵐になって観られなかった所は、二郎が現れてるところみたいなんだ(><)
きっと…二郎の、なんらかの力が砂嵐にさせて観られなくしてたんだよ(。。)
ままま、同じ『カシコモ』から出た『igood』では観られるけどね(イジ)
ごめんごめん、話しを元に戻すね(><)〃
ある日…はつえは、赤ちゃん(三郎)を、あやしながら昼寝をしていた。
すると、いつもは大人しいペットのプリン(白猫)が赤ちゃんの頭のところで、鼻にシワをよせて怖い顔で『ふぅ〜う゛』っと、うなりながら歩き回っていると
さっきまで…バブバブしながら、ニコニコしていた赤ちゃんが、ムクっと起き上がり、プリンの首ねっこをつかんで持ち上げ、怖い形相で、プリンを睨みつけ、舌打ちをしながら低い声で
『ち!さっきから、うるせぇんだよっ!俺の回りを、うろちょろすんじゃねぇ!あっちに行け!』と言って放りなげたんだ(゜゜)〃
はつえはね、驚きながら
も…怖かったので、声を
殺して寝たふりをしなが
ら、その光景を見ていた
んだ(;゜ロ゜)
でもね…赤ちゃん(二郎)
は、その時…ゆっくりと
はつえの方に顔をやり…
『おい!寝たふりしてん
じゃねぇよ! いいか、
あんたも、俺には逆らわ
ない方がいいぜ!もし、
逆らったりしたら、命は
ないからなΨ(`◇´)Ψ
言っとくがな…おれは、
たまに、この身体を拝借
するだけで、基本…この
身体は、あんたの可愛い
三郎のなんだからな!!
わかったか!』と低い声
で言ったんだ。
それからの、はつえは…
いつ、二郎が現れるのか
と怯えながら暮らしてい
たんだよ((((;゜Д゜))
二郎の正体を知っている
のは母の、はつえだけだ
った。二郎が現れない時
の三郎は、それはそれは
可愛くて、どんな時も、
まるで静電気のように、
ピタッと、はつえに くっ
ついてたんだ (*´▽)ノ
はつえは、自分が三郎を
守っていくと決めて絶対
に…もうひとつの人格の
二郎の事は誰にも言わな
いと、心に決めたんだ。
それに二郎が現れるのは
自分の前だけなんだと、
はつえは思っていたし。
でも…二郎は三郎に危害
を加えようとする人間の
前には気づかれないよう
に現れてたんだけどね。
そして、三郎は すくすく
と育った。はつえは二郎
が現れないように、三郎
につきっきりだった。
それが周りには1人息子
を異常なくらい溺愛して
いるように見えていたら
しいけどね ( ̄▽ ̄;)
三郎はね、学生時代…
いじめにあってたんだ。
でもね、イジメにあう時
は必ず、兄(二郎)の
人格が現れていたから、
弟の三郎は、自分が
イジメにあってたなんて
これっぽっちも思ってな
いんだ( ̄。 ̄;)
結局…二郎は、身体をは
って弟の三郎を守ってる
って事なのかな?
だとしたら、めちゃめち
ゃ兄弟愛だよね(-。-;)
ままままま、身体をはる
って言っても、元々は…
三郎の身体なんだけどね
( ̄▽ ̄;)
でね…誰かが、ちょっと
でも三郎を、いじめたり
なんかした時には、大人
だろうが子供だろうが、
容赦はないんだ( ̄□ ̄)
そりゃあもぅ、二郎の
ハンパない逆襲に遭うん
だよ!だから仕返しされ
た者達は三郎には2度と
近づく事が出来なくなっ
ちゃうんだ ( ̄。 ̄;)
例えば、小学生の頃…
三郎と同じクラスに、
若林優也とゆう、とんで
もなく、プライドが高く
て陰湿な性格の男子がい
た(-"-;)
優也は、そんな自分の
性格を、よぉ〜く解って
いた。
でもね…先生や、クラス
メート達には絶対、そん
な自分の醜いところを知
られたくはなかったんだ
だから、みんなの前では
自分の本性を押し殺し、
作り笑顔の仮面を被り、
優しさを装い常に善い人
を演じ続けていたんだ。
でも…目の奥は笑ってな
かったけどね( ̄- ̄)
学校で、つるんでる仲間
にでさえも…優也は善い
人だと思われてたくらい
だからね( ̄▽ ̄;)
そんな性格だから、自分
よりも女子達にモテたり
テストでも、さほど勉強
している風でもないのに
いつも1番をとる三郎の
事を、疎ましく
思っていたんだ(`-´)
そぅ、どんなに頑張って
も…全てにおいて優也は
三郎を越す事が出来ずに
いつも2番だったからね
でもね…これまた、
どんなに悔しくたって、
みんなの前では、平静を
装い、いつも穏やかな顔
をしていたんだ(⌒-⌒)
そして、家では…
いつか三郎を抜いて1番
を取ってやる!と必死で
勉強していたんだ。
(((φ(`_´;)"
三郎には負けないぞ!!と
ゆうのが原動力になって
一生懸命、勉強する事は
とても、いい事だよね。
ただ…優也は、勉強を始
める前に、ある儀式をす
るんだ( ̄。 ̄;)
実はね…優也は、三郎の
写真を黒い箱に入れて…
机の、1番下の引き出し
の中に大事そうに、しま
ってるんだ。
それも、1枚や2枚じゃ
ない。結構、大きめな箱
の中に、びっしりと、
三郎の写真が入ってるん
だよ(((;゜Д゜))
あれ?もしかして本当は
三郎の事、好きなのかな?
って思っちゃうよね。
でも、違うんだ(=_=;)
毎晩…優也は箱の中から
三郎の写真を、1枚だけ
取り出して…手には、
カッターを持ち、
《優也》こんなヤツ、
1番から引きずり落とし
てやる(`Δ´)"
次は絶対、僕が1番にな
るんだ!
こんな顔こんな顔なんか
こうしてやる!!
('。')と、まるで呪文のよ
うに、ブツブツ言いなが
ら三郎の顔を、カッター
で何度も何度も切りつけ
その後は父親が使ってい
た灰皿の上で、ボロボロ
になった三郎の写真を燃
やし『この灰のように消
えて無くなってしまえ』
と、つぶやきながら灰を
窓から、ばらまくのが
優也の日課だったんだ。
とにかく、これを、しない
事には 勉強に、とりかか
れないし集中も出来ない
みたいなんだ( ̄。 ̄;)
よっぽど悔しいんだね。
でも、ちょっと異常だよ
ね(;゜O゜)
優也には、3つ上の姉と
飲食店を何軒か経営して
いる両親がいる。
普段…両親は仕事が忙し
くて家には、ほとんど
いない。そんな後ろめた
さが あるからなのか…
信じられない事に、
この親…まだ小学生の
優也に、おこづかいを
10万円も渡してるんだ。
優也にとっては、わずら
わしくなくて逆に快適だ
ったみたいだけどね。
でも…がさつで口うるさ
くて、勝手に人の部屋に
入ってこようとする姉の
事は大嫌いみたいだよ。
優也には…お金にものを
言わせて出来た仲間が、
いる( ̄。 ̄;)
松下、崎田、高野の3人
なんだけどね。
この3人、いつも学校が
終わった後は優也の家に
集まり、ゲームをしてい
たんだ。
なんてったって優也んち
には色んなゲームがある
し、おやつも限りなくあ
るし、お寿司やピザが、
食べたくなったら、
出前もとってくれるし…
松下ら、3人にとっては
パラダイスなんだ♪
優也は、この仲良くして
いる3人にでさえも自分
が必死で勉強しているな
んて事は絶対に言わない
そんな事、優也のプライ
ドが許さないからね。
そして ある日 いつもの
ように優也の家で、ピザ
を食べながら、ゲームを
していた時…
《優也》あのさ、みんな
また、お金欲しくない?
《松下・崎田・高野》
欲しい欲しい( ̄▽ ̄;)"
《優也》1人、1万円あ
げるからさ、僕の頼み…
きいてくれる?( ̄∀ ̄)
《松下》やったぁー♪
1万円! 1万円!
ヽ(*´▽)ノ♪ ところで
頼みって何?
《優也》三郎君をさ、
懲らしめてほしいんだ!
《崎田》え"っ!うそ!?
三郎君を!なんで?(゜。゜;)
《優也》うん…三郎君、
みんなの見えないとこで
僕の事 蹴ったり、つねっ
たりして…いじめるんだ
《高野》ぅうっそぉー!
あの、三郎君がぁ!?
たまたま、足が ぶつかっ
ただけなんじゃないの?
《松下》だよな!あいつ
って、そんな事しない
ヤツだよな( ̄。 ̄;)
それに俺さ、結構…色ん
なヤツ、いじめたけど…
なんでか解んないけど、
あいつだけはイジメたい
って思わないんだよな。
ってゆーか、イジメちゃ
ダメな感じがするんだ!
《崎田》あ、それ!わか
る!わかる( ̄▽ ̄;)
なんか三郎君って不思議
な感じがするよね!
顔も女の子みたいに、
可愛いくて、キレイだし
さぁ(//∇//)"
つぅかさ、うちのクラス
の女子で…三郎君より、
可愛い女子って、いない
んじゃね(笑)( ̄▽ ̄;)
('。')すると、優也は…
いきなり泣き出した。
《優也》ぼくだって、
三郎君は、そんな事しな
いって思ってたよ(T^T)
でも本当なんだもん(泣)
三郎君に会うのが嫌で、
学校に行くのも怖いくら
いなんだから(ノ_・。)
じゃあさ、2万円にする
からさ、三郎君を懲らし
めるの手伝ってよ(>_<。)
お願い( ̄人 ̄゜)
('。')松下ら3人は 気が
進まなかったが、2万円
に目がくらみ、優也の嘘
泣きに騙され…仕方なく
承諾してしまった(=_=;)
三郎の懲らしめ方は、
すでに優也が考えていた
その作戦とは、小学生
最後の夏休みの思い出
作りに、女子達も誘って
学校の裏山で、肝試しを
やろうと、裏山に三郎を
誘きだし…
あらかじめ掘ってある
落とし穴に三郎を落とし
頭だけを残して土で埋め
て、ひと晩…放置すると
ゆう残酷なものだった。
3人は、この作戦を聞い
た時…内心、驚いたが
優也の前では、一旦承諾
をして、話を合わせた。
そして、優也の家を出た
3人は打ち合わせをした
三郎を埋めた後、帰った
フリをして、3人で落と
し穴のとこに戻り、三郎
を救いだすとゆう計画を
たてたのだ。
次の日…優也は、周りに
人がいないのを確認して
三郎に近づき声をかけた
《優也》ねぇ、三郎君♪
夏休みに入ったらさ、
女子達も誘って、小学生
最後の思い出作りに肝試
しをしょうと思うんだ♪
日にちが決まったら連絡
するからさ、三郎君も来
てよね(⌒∇⌒)♪
《三郎》うん(⌒。⌒)"
わかった♪ 絶対行く♪
あっ!何か持ってく物と
かあるの?
《優也》んん…暗いから
懐中電灯は持ってきた方
がいいかもね( ̄▽ ̄;)
《三郎》うん、わかった。
懐中電灯ね♪ じゃあ、
連絡待ってるね(⌒。⌒)"
('。')そぅ、三郎は何の疑
いもなく、優也の言葉を
信用してしまったんだ。
と…思うでしょ!実は、
今のは三郎じゃなく、
兄の二郎だったんだよ。
二郎はね、何かよくない
事があると本能的に出て
きてしまうみたいなんだ
まるで三郎の身体の中に
ボディーガードが、いる
ようだね( ̄▽ ̄;)
にしても、優也も二郎も
自分の本性を全く見せず
に…名演技だよね(=_=;)
そして、小学生最後の
夏休みの、ある夜…
二郎は、弟の三郎を演じ
ながら、裏山の入り口の
ところへと、やって来た
《優也》三郎くぅ〜ん♪
こっちこっち(⌒∇⌒)ノ"
もう、みんな来てるんだ
よ!行こっ(⌒∀⌒)♪
('。')優也は 三郎の腕を
掴んで、裏山の中へと
連れて行った。
《優也》あ、三郎君!
ごめん!入り口んとこに
リュック置いてきちゃっ
た。取りに行ってくるか
ら先に行っててくれる?
ここ、真っ直ぐ行ったら
みんな いるからさ♪
('。')三郎は『うん、わか
った』と、騙されたフリ
をして歩いて行った。
その後ろ姿を見て優也は
ニヤリと、ほくそ笑んだ。
しばらく歩くと、三郎は
ズボッと、落とし穴に落
ちてしまった(;゜O゜)
《三郎》ぅう"わぁーー!
何これぇー!? 優也君!
優也君!助けてぇー!
《優也》三郎君、どうし
たの?大丈夫?
ねぇ、みんな、三郎君が
穴に落ちちゃったよ!
早く助けに来てよー!!
('。')そう叫ぶと、松下、
崎田、高野の3人が、
スコップを持ってやって
来た。
そして4人は穴の周りに
立ち…優也は懐中電灯で
三郎の顔を照らした。
《優也》さぁ、これから
三郎君のために、小学生
最後の思い出作りの肝試
しを、スタートします♪
('。')優也の合図で、
松下ら3人は、心の中で
『三郎君、こめんね』と
謝りながらも、土を被せ
始めた( ̄。 ̄;)
《三郎》な、何するの!?
松下君!崎田君!高野君!
やめてぇ! どうして?
《優也》何するのぉ〜!
やめてぇ〜!( ̄▽ ̄;)
なんだよ、その声(笑)
ホントに女みたいだよな
( ̄∀ ̄)(笑))
せっかく、三郎君の為に
みんなで一生懸命考えた
肝試しなんだからさぁ、
もっと喜んでよぉ〜(笑)
穴を掘るのだって大変だ
ったんだからね(`∀´)
あ、安心して!息が出来
るように、ちゃんと首か
ら上は出しといてあげる
からね♪
ミミズや色んな虫達に
顔這いずり回られたりし
てさ…めっちゃ思い出に
残る肝試しになるよぉ♪
あ!でもさ、腕は挙げと
いた方がいいと思うよ。
少しでも自由な方がいい
でしょ(`∀´)"
('。')三郎は 言われるが
ままに両腕を挙げた。
優也は、三郎の両手首を
ガムテープでグルグル巻
きにしょうとして焦った
のか、バランスを崩して
自分も穴に落ちてしまっ
た( ̄。 ̄;)
《三郎》あ、優也君も穴
に入るの?なぁ〜んだ♪
今のは肝試しの演技だっ
たんだね( ̄▽ ̄;)
びっくりしちゃったぁ!
これから、どうするの?
('。')三郎は、ニコニコし
ながら、ワクワク顔で
優也に聞いた(⌒∇⌒)"
優也は、焦りながらも、
作り笑顔で…
《優也》そ、そうなんだ!
やっぱり、肝試しは、
怖くなくっちゃね(=_=;)
あ、じゃあさ、三郎君…
両腕を後ろにやってくれ
る?(`´;)
《三郎》うん(⌒。⌒)"
('。')三郎は 言われるが
ままに両腕を後ろに廻し
た。優也は、ニヤリとし
ながら三郎の後ろに回り
両手首をガムテープで、
グルグル巻きにした。
《優也》ごめんね三郎君
肝試しのために、ちょっ
との間、ガマンしてよね
('。')と言いながら、優也
は、三郎の目と口にも、
ガムテープを貼った。
そして…松下らに目配せ
をして自分は穴の中から
引っ張りだしてもらった
三郎はまだ、優也の言葉
を信じていたから大人し
く、ジッとしていた。
なぁ〜んて事…あるわけ
ないよね( ̄▽ ̄)だって
ここにいるのは二郎なん
だから(=_=;)内心…結構
楽しんでるみたいだし♪
('。') 何も知らない4人
は、また黙々と土を被せ
始めた。さぁ、そろそろ
三郎(二郎)の仕返しが
始まるよ(;゜O゜)
三郎の身体が、腰辺りま
で土で埋まった時…
《三郎》…お…まぇ…ら
《優也》今、何か聞こえ
なかった?((;゜Д゜)
《松下》え?何も聞こえ
ないけど( ̄。 ̄;)
('。')松下が、そぅ言った
瞬間…三郎の頭の上が
青白く光りだし、辺りは
うっすらと明るくなった
そして、三郎の両手に巻
いたガムテープも目と口
をふさいであった、ガム
テープも、どうゆう訳だ
かハガれていた(;゜O゜)
三郎は穴の中から、まる
で捨てられた仔犬のよう
に、はかなげな顔で、
順番に4人の顔を見つめ
ながら…
《三郎》松下君、崎田君、
高野君、優也君、僕ね…
今日の事…ずっとずっと
忘れないよ(*''*)
大人になっても…
死んでも…
生まれ変わっても…
ずっと永遠にね( ̄_ ̄)"
('。') 松下ら、3人は、
三郎の可愛さに見とれな
がらも同時に底知れない
恐怖を感じた(;゜O゜)
3人は怖くなり、優也に
『ねぇ、優也君!やめよ
もう、やめよぉよっ!!
三郎君、可哀想だよ!』
と頼んだ。すると優也の
顔は、見る見るまに、
鬼のような形相に変わり
《優也》うるさいっ!!
ここまできて何言ってん
だよ!! ι(`ロ´)ノ"
ビビってんじゃねぇよ!
帰れる訳ないじゃん!
こうなったら、やっちま
うしかないんだって!!
じゃなきゃ、先生や親に
チクられちゃうじゃん!
もしかしたら、警察にだ
って捕まっちゃうかもし
れないんだよ(`Δ´)
2万円、欲しかったら、
俺の言うこと聞けよ!!
('')3人は豹変した優也
に驚いた( ̄□ ̄;)!
《松下》やっちまうって
優也君…何言ってんの?
それって…(;゜O゜)))
おぃ!こいつ、変だよ!
やばいよ! 帰ろうぜ!
('。')そぅ言うと 3人は
スコップを放り投げて、
走って、逃げて行った。
《優也》なんだよ!バカ
ヤロー! んぁあ"ーー!
('。')優也は、大声で叫び
ながら…1人で、三郎に
再び、土を被せようとし
たが…穴の中に三郎の姿
は なかった( ̄□ ̄;)!!
優也は、キョロキョロと
三郎を探した。
(゜Д゜;≡;゜Д゜)
《三郎》ゆぅ〜や君♪
キョロキョロして、誰を
探してるの?もしかして
僕を探してるのかな(笑)
('。')三郎の 声は聞こえ
るが姿が見えない。
独りになった優也は無性
に怖くなり、その場から
逃げようとしたが、
首から下が、まるで石に
でもなったかように、
ピクリとも動かない…
声を出そうとしても、
口は動くが声が出ない…
優也は、訳がわからない
事態に、怖くて怖くて…
涙がボロボロと溢れ出て
顔中…涙と鼻水でグシャ
グシャになった((T_T))
すると誰もいないはずの
穴から…何やら声が聞こ
えてきた((((;゜Д゜))
身体が動かない優也は、
首だけを動かして穴の方
を見た。土の中からは、
頭の、テッペンが見えて
いた。そして、しばらく
すると、三郎の顔が出て
来た( ̄□ ̄;)!!
《三郎》ばあぁ〜♪
ふふふふふ…驚いたぁ?
('。')そぅ言うと、三郎は
まるで早送りのように、
穴の中から這いづり出て
きて、スッと優也の前に
立ち、上目遣いでジッと
優也の顔を睨みつけた。
土の中にいたはずなのに
三郎の洋服は、キレイな
ままだった。
一体、三郎って…
いや、二郎って何者っ?
こんな事が出来るなんて
人間じゃないよね(=_=;)
《三郎》ゆぅ〜やくん♪
顔 汚なぁ〜い(-"-;)
こんな汚い顔は隠しちゃ
いましょ(笑)
('。')三郎は ガムテープ
で、優也の顔を、目と口
だけを残して、グルグル
巻きにした。
《三郎》アハハハハ(笑)
優也君、ミイラみたい♪
あ、身体も隠しちゃう?
('。')そう言うと 今まで
三郎が埋まっていた穴の
土が、竜巻のように渦を
巻いて舞い上がり…また
穴が出来た。
すると、ふわぁ〜っと…
優也の身体が浮いて、
ポッカリあいた穴の中に
スポッと入った。
と、同時に…また、土が
渦を巻いて舞い上がり、
見る見るまに優也の身体
を頭だけを残して埋め尽
くした。
《三郎》どぉ?土の中の
感想は?ふふふふふ……
僕はね結構…好きだよ♪
ふぁ〜\( ̄0 ̄゜)/
ごめん…優也君( ̄. ̄;)
一緒に いてあげたいん
だけど…僕、なんだか…
眠たくなってきちゃった
(´д⊂)‥
そろそろ…帰るねぇ〜!
そぉいえばさっき、優也
君 言ってたよね。
ここって…野良犬が多い
ってさ。怖いよねぇ〜!
顔、食いちぎられないよ
うに気をつけてねぇ(笑)
じゃあね…おやすみぃ♪
('。')三郎は 優也に手を
振りながら帰って行った
翌朝…三郎は、いつもの
ように学校に行った。
優也は居なかったが、
先に逃げ帰った…松下、
崎田、高野の3人は来て
いた。
もちろん、三郎は、夕べの
事なんて知らないから、
普通に…松下達に笑顔で
『おはよう(⌒∇⌒)』と
声をかけた。
三郎が席に着くと、3人
は、机を とり囲んで…
周りに聞こえないように
小さな声で…
《松下》三郎君、昨日は
あんな…ひどい事しちゃ
って、ごめんね(>_<)
《崎田・高野》
ごめんなさいm(__)m
《松下》僕達、あれから
三郎君を助けに行こうと
思ったんだけど…
なんか…優也君が怖くて
さ(=_=;)でも良かった。
ここに三郎君がいるって
事は、大丈夫だったって
事だもんね( ̄▽ ̄;)
で、あれから、優也君と
どうなったの?( ̄ ̄;)
《三郎》えっ?優也君?
ゆうべ?…何の事?
僕は、昨日は何処にも出
かけてないよ( ̄▽ ̄;)
それどころか、すっごい
眠たくて早くに寝ちゃっ
たんだから(⌒_⌒)"
('。')三郎は、爽やかな顔
で、そう答えた(⌒⌒)
松下達も、そんな三郎の
笑顔を見ていると…
もしかしたら昨日の事は
自分達の思い過ごしで、
空想だったんじゃないか
って思えてきて、なんか
不思議な感覚だった。
《松下》そ、そうなんだ。
ぁぁあ…ごめん、変な事
言っちゃって…(・・;)
('。')そう言うと、3人は
三郎の机から離れ、自分
の席に着いた ( ̄。 ̄;)
ちょうど、その時…
キンコ〜ンカンコ〜ン♪
と始業のベルが鳴った♪
そして担任の坂本が暗い
顔で教室に入ってきた。
《坂本》皆さん、おはよ
うございます。今日は、
悲しい、お知らせがあり
ます( ̄。 ̄;)
若林優也君が、ご両親の
都合で急に転校してしま
いました。
あまりにも急だったので
皆さんに挨拶も出来なか
ったと、優也君…悲しん
でいたそうです(>_<)
《松下》先生!優也君は
何処の学校へ転校になっ
たんですか?
《坂本》ぅう〜ん、それ
がね、日本じゃなくて、
海外らしいのよ( ̄。 ̄;)
ご両親は、すぐ戻ってく
るそうなんですが、
優也君は、そのまま残る
みたいですよ(>_<)
《松下》住所とかは
わかるんですか?
《坂本》ごめんね、これ
以上は、先生も分からな
いのよ( ̄。 ̄;)
もし分かったら、すぐに
教えますね(⌒。⌒)b
では、授業を始めます。
('。') 優也は、三郎ほど
ではないが、女子達にも
ソコソコ人気があったの
で、教室は、ざわついた。
松下は、ボーゼンとして、
斜め前の席に座っている
三郎を何気に見つめてい
た(゜_゜)すると、三郎の…
口元が、ニヤリとしたの
が見えたΣ(゜。゜;)!!
松下は、三郎から底知れ
ない恐怖みたいなのを感
じて鳥肌がたった(=_=;)
そして、昨日…三郎が言
っていた『大人になって
も…死んでも…生まれ変
わっても忘れないよ…』
とゆう言葉を思い出し、
身体中が震えた(= =;)))
優也が転校…表向きは、
一応…そうなんだけど、
実は優也は、転校なんて
していないんだ。
優也はね、三郎が帰った
後…しばらくしてから、
たまたま…学校の脇道を
巡回していた、お巡りさ
んに発見されてたんだ。
その日、お巡りさんは、
いつものように自転車で
学校の脇道を巡回してい
ると…何匹もいるような
感じで犬が吠えて、うる
さかったので、何かあっ
たのかな?と思い、犬が
吠えてる方に行ってみた
らしいんだ。
すると…首だけ出してる
優也が、野良犬3匹に囲
まれて…顔に巻かれてい
たガムテープは食いちぎ
られ顔中、血だらけにな
っていたらしいんだ。
お巡りさんは警棒で犬達
を追い払い、すぐに救急
車を呼んだ。
顔や頭を結構深く噛みつ
かれたらしく、救急車で
運ばれて、そのまま手術
になったらしい( ̄□ ̄)
命に別状はなかったが…
麻酔から覚めた優也は、
周りが、声をかけても…
ただ、ぅぅう"〜!と唸り
ながら小刻みに頭を振る
だけだった。
優也は、よっぽど怖い思
いをしたのか記憶も無く
していて、ダラダラと、
ヨダレを垂らしながら、
話す事も出来なくなって
いた( ̄。 ̄;)
優也の両親は、おかしく
なった息子を見て、
本当は病院に入ってるの
にも関わらず、世間体を
気にするあまり、周りに
は海外へ留学させてる事
にしょうと思いたったら
しいんだ(=_=;)
優也は、よっぽど…
野良犬が怖かったみたい
だね((((;゜Д゜))
優也を襲った犬たち…
野良犬には違いないんだ
けど…結構、人間に慣れ
ていて普段は大人しい犬
たちなのに…( ̄。 ̄;)
可哀想に…二郎に暗示を
かけられて凶暴になって
たみたいなんだ(=_=;)
にしても…二郎は、人間
だけじゃなく、動物も
操れてしまうなんて…!
しつこいようだけど、
本当に何者なんたろ?
超能力者?宇宙人?妖怪?
なんか、全部当てはまる
感じがするよね…(=_=;)