裏の顔(4)
ちなみに…どうして、
ミキが大将の事を、おじ
さんって呼ぶのかとゆう
とね…その店の大将は、
ミキの父親の笹木宏之と
幼なじみらしいんだ。
ミキが産まれた年に、
この寿司屋も開店したん
だって。色んな意味で、
縁があるんだね(⌒⌒)
にしても、店の名前は、
なんてゆうのかな?
看板が無いから、分から
ないんだけど…(¨;)
んでね、僕…大将に店の
名前…コソッと聞いてみ
たんだ。
そしたらね…『寿司屋』
ってのが、店の名前なん
だって(¨;)…
『そのまんまかよっ!』
って僕、心の中で突っ込
み入れたよ!
でも、どうして、ミキは
回転寿司って言うのかな
…と思ったら、多分ね…
値段が安いからなんじゃ
ないかな?
店の造りは、小さいけど
高級感あるし、ネタも超
新鮮だし、絶対…高そう
に思っちゃうんだけど、
メニュー表を見たら…
ビックリしたよ(゜゜)
以下のような感じです。
これは、全部2貫の値段
なんだよ!
さば…¥100
まぐろ…¥100
ホタテ…¥200
いくら…¥300
うに……¥400
ぼたん海老…¥400
ね、安いでしょ(⌒⌒)
『いくら』は、プッチプ
ッチだし『ぼたん海老』
は、プリップリだし!
めっちゃ、美味しいんだ
から(⌒∇⌒)/
そして、お土産用の寿司
も出来上がり、僕達も、
腹一杯食べたので、会計
をしょうとしたら、
そこへ、笹木と岡田が入
って来た。あの事件以来
年も近いせいか、意気投
合して、たまに、この
『寿司屋』に2人で来る
んだって。
にしても、なんか明るく
なったと思ったら、岡田
も大将も、オールハゲだ
もんなぁ…(¨;)
ぃい〜ねぇ!2人の頭を
見てると、未来は明るい
って思っちゃうよね〜!
でもさ…かたや道警の
トップの笹木、かたや
岡田グループの社長がさ
庶民的な店で食事をする
ってのは、なんか嬉しく
なっちゃうなぁ(⌒⌒)
あれ?でも…岡田の会社
でも何軒か、寿司レスト
ラン…経営してるんじゃ
なかったっけ?
まままま、そんな事は
関係無いよね(><)〃
《ミキ》あ、お父様、
今日はね、小野寺君と
二階堂さんに
とっても、お世話になっ
たの。だから、お寿司代
払ってもらっていいです
か?宜しく(⌒。⌒)ゞ
(¨)僕と小野寺は、
『いえいえいえ、そんな
ダメです!ダメです!
僕たち、払いますんで』
と言ったんだけど…
《笹木》いやいや、会計
の、ほとんどは、娘の分
だと思いますから、今日
は私に払わせて下さい。
事件解決にも協力して頂
いたんですから。
《岡田》いやいや、笹木
さん、今日は私に払わせ
て下さい。皆さんは私達
家族の命の恩人なんです
から(><)〃
《笹木》いやいやいや、
今日は、私が!
《岡田》いやいやいや、
今日は、私が!
(¨)ん…なんか…、
おばさん達の、ノリにな
ってきちゃったね。
僕達は、そんな2人を、
尻目に、シュガーに向か
った。
シュガーに着くと、東条
と真紀が仲良く座ってい
たよ…(⌒∇)(∇⌒)
ミキが言ってた、珍しい
2人って、東条と真紀だ
ったんだね(⌒。⌒)
そっか…そうだよね…
2人は、元々…両思いな
んだもんね。
すると、真紀と東条が、
僕達に気付いて立ち上が
り…
《真紀》あ、みなさん、
先日は大変、お世話にな
りました。本当に皆さん
がいなかったら、私…
今頃…この場所に居なか
ったんじゃないか…と思
うと、鳥肌が立ちます。
本当に、ありがとうござ
いました。皆さんは私達
家族の命の恩人です。
東条君とも、こうして、
誤解が解けて、トラウマ
だった記憶も…消す事が
出来ました。
《東条》オレからも、
お礼…言わせて下さい。
この度は、本当に、あり
がとうございました。
まっさか、大好きな真紀
ちゃんと、こうやって、
『シュガー』に来る事が
出来るようになるなんて
夢のようです。
これも本当に、皆さんの
お陰です。ありがとう
ございました。
《ミキ》あらあらあらあ
らあらかわしずか(‥)
大好きな真紀ちゃん…だ
なんて、何気に告白です
か?(⌒∇⌒)うふふふ
(¨)おやおや、東条と
真紀、顔を見合わせて、
2人とも、耳まで真っ赤
にして、うつむいちゃっ
たよ。かっわいぃ〜!
《ミキ》あの…これ、
お寿司です。みなさん、
お腹空かせてると思って
持ってきました(⌒⌒)
(¨)そーなんだ!マス
ターも…ママも、用事が
あって、買い物する時間
もなくて、ギリギリに店
に入ったみたいで…
今日は、お手製のカレー
ライスも、ドリアも何に
も作れないんだって。
ミキは、それが分かって
たんだね。やっぱ、ミキ
って、凄いな…(¨;)
あれ?ところで…オナラ
が、めっちゃ臭いイケメ
ンもどきの、幽霊のケン
が居ないんだけど、どこ
に行ったんだろ?
早く来ないと、寿司無く
なっちゃうのにぃ…
ぁ〜あ、みんな美味しそ
うに、寿司を全部平らげ
ちゃったよ。お腹空いて
たんだね(><)
ぼく…ケンの事が心配で
ミキに聞いてみたんだ。
そしたらね…ケン、今ま
で、この店から出た事、
なかったんだ…ってゆー
か、出る事が出来なかっ
たんだけどね…
ある日、ミキと一緒に出
てみたら、今まで絶対出
る事が出来なかったのに
その時は、すんなり出る
事が出来たんだって。
どうゆう訳か、その日か
ら、1人でも出られるよ
うになったらしく、嬉し
くて、散歩ばかりしてる
らしいんだ。結構…遠く
まで散歩に行ったりもす
るらしいよ。
何回も言うけど、やっぱ
り、ミキパワーは凄いね
あ、そんな事言ってたら
ブサイケメン…じゃなか
った、イケメンもどきの
ケンが、戻ってきたよ。
どうしたんだろ?暗い顔
してるけど…。
ミキは、ケンの顔を見な
がら、心配そうな顔で、
話しかけた。
《ミキ》ケンちゃん…、
あの…薔薇の、お屋敷の
前を通ったのね(><)
《ケン》うん…え?どう
して分かったの?
まぁ…ミキちゃんなら、
分かっちゃうのかぁ(汗
(¨)ん、ケンの話しに
よると、その薔薇屋敷と
ゆうのは、高い塀に囲ま
れた大きな、お屋敷で、
どうやら、広い裏庭には
二羽ニワトリ…じゃなく
て、薔薇の花が、どうし
てだか季節関係なく咲き
乱れているらしいんだ。
めっちゃ高い塀に囲まれ
ているし、裏庭は門から
は見えないはずなんだけ
ど…これまた、どうゆう
訳か近所の人達には薔薇
屋敷と呼ばれてるんだ。
それで…ケンが、その前
を通った時、とても綺麗
な女の人がピンクの薔薇
を1本持って、門の中で
手を振りながら悲しい顔
をして、ケンに向かって
何か言ってるようなんだ
けど、聞き取れなかった
んだって。
とても気になったので、
ケンは中に入ろうとした
らしいんだけど、門に近
づくと…まるで、そこに
は見えない大きな壁が立
ちはだかってるみたいに
中には入れなかったらし
いよ。
ケンは気になりながらも
仕方なく帰って来たらし
いんだ(;¨)
《ケン》ねえ、今度…
一緒に行ってくれないか
な?ミキちゃんが居てく
れたら中に入れると思う
し、あの女の人が、何を
話したいのか分かると思
うんだ。
《ミキ》そうね…でも…
あの薔薇屋敷は、ちょっ
と私にも…手に負えない
かも…。
でも、その女性は助けを
求めてるのよね。なんと
かしてあげたいわよね。
でもまだ、やらなきゃな
らない事があるので、
ちょっと待っててね。
それが済んだら、みんな
で、その薔薇屋敷へ行っ
てみましょ。
(¨)あ、そっか、そう
いえば…まだ、市原が階
段から突き落として植物
状態で入院している須田
部長のところに行ってな
いもんね…。
そして、明日は小野寺が
用事があるとゆうので、
明後日の土曜日に、須田
が入院している病院に、
午後2時に、現地集合と
ゆう事になった。
《土曜日》
奥さんの洋子は、
ちょうど仕事が休みだっ
たので、病室にいた。
僕達は、お見舞いの花を
渡し…会社の人間のフリ
をして、洋子に挨拶をし
た。
《小野寺》始めまして。
僕ら、須田部長とは課が
違うんですが、部長には
色々と、お世話になった
んで、遅くなりましたが
お見舞いをと思いまして
《洋子》あらあら、わざ
わざ、ありがとうござい
ます。あ、どうぞ座って
下さい。
(¨)そういって、洋子
は、折りたたみの、まる
椅子を出してきた。
須田は、一般病棟に移さ
れていたので、他にも、
須田と同じ状態で入院し
ている人が、2人いた。
にしても…ミキが持って
いる紙袋から、なんか…
美味しそうな匂いがする
んだけど(⌒。⌒)〜゜
一体、何なんだろ?
《ミキ》小野寺君、エル
カちゃん…カーテン閉め
てくれますか?
(¨)僕らは、ミキに言
われた通りに、カーテン
で須田のベッドを仕切っ
た。洋子は不思議そうな
顔で僕たちを見ていた。
《ミキ》奥様、大変…申
し訳ありませんが、部長
の手を握っても、いいで
しょうか?あ…別に、変
な関係ではありませんか
ら(><)〃
《洋子》え、ええ…構い
ませんけど( ̄、 ̄;)
(¨)そうは言いながら
も、洋子は疑いの眼差し
で、ジッと、ミキを見つ
めていた(‐‐;)じっ
ミキは椅子に座り、須田
の左手を両手で握りしめ
デコに、くっつけて、ま
た何か…ブツブツと呪文
のようなのを唱えた…。
しばらくすると、須田の
身体が青紫色に、優しく
フンワリと光り輝いた。
すると、須田の瞼が…
ピクピクと、ケイレンし
たように動いた。
洋子は、『あなたー!』
と叫んで、須田の右手を
握りしめた。
1〜2分過ぎた頃だろう
か…須田は、いきなり、
ムクッと起き上がり…
『ふぁ〜!( ̄。 ̄゜)
よく寝たぁ〜!』と、
何事も無かったように、
あくびをしながら目を覚
ました!
洋子は、『先生、先生!
主人が、主人がぁ!』と
叫びながら病室を出て行
った。騒ぎになると面倒
なので、僕たちは帰る事
にした。
《ミキ》これ、部長の好
きな鯛焼きです。よかっ
たら、奥様と食べて下さ
いね。それでは失礼致し
ます。
(¨)そう言うと、ミキ
は鯛焼きの入った紙袋を
須田に渡した。
須田は『ミキさん、あり
がとう!』と、ニッコリ
と微笑みながら、ミキと
握手をしていた。
その後…ドクターや看護
師らが駆け付けると、
須田は美味しそうに鯛焼
きを食べていた(⌒⌒)
『き、奇跡が起こった』
と、ドクターが驚いてい
ると、入院していた他の
2人も意識が戻り、目を
覚ましたのだ。
なんか、大変な騒ぎにな
っちゃってるよ。やっぱ
り帰って来て良かったね
にしてもさ…ミキパワー
って、やっぱり凄いね!
病室にいた、他の2人に
も効いちゃうなんてね。
しかも、ちゃんと須田の
好きな鯛焼きを持ってく
るなんて…流石だよね!
それに、どうして須田が
ミキの事を知っていたか
とゆうとね、ミキは今ま
でに何回か、須田の意識
の中に、お邪魔してたん
だって(¨;)そして、
『必ず、助けに来ますか
ら、もう少し待ってて下
さいね』と…会話もして
たらしいんだ。
病院を出た途端、ミキは
また、小野寺に倒れかか
り、ギュルギュル〜!と
お腹を鳴らしていた。
やっぱり、エネルギーを
たくさん使うから、体力
消耗するんだね。
まだ時間が早いため『寿
司屋』も『シュガー』も
開いてないので、僕らは
食べ放題の店に入った。
その店は寿司もあるし、
焼肉もあるし、ケーキ等
の、テザートも豊富にあ
るから、ミキには、持っ
てこいだった。
もちろん、寿司は50貫
焼肉はカルビと、サガリ
を3人前づつ、サラダ、
ケーキなんか、10個位
食べたんじゃないかな?
僕たちは、それを見てい
るだけで、腹一杯になっ
ちゃったよ(¨;)
何回も言うけど、ミキっ
てさ、顔も綺麗だけど、
背も、スラ〜っとしてて
モデル並に、スタイルい
いし、長い黒髪も、シャ
ンプーのCMに出れるん
じゃないの?ってゆうく
らい、サラサラでさ…
バクバク食べるだけでも
すっごい目立つのにさ…
おまけに綺麗なもんだか
ら、回りの男達の目…、
ハート型になっちゃって
るんだよ。
中には…3人、握手を求
めてきた男がいたよ(汗
ミキは、ニッコリと微笑
みながら両手で握り返し
たもんだから、相手の男
らは、鼻血ブッ!だった
よ(><)〃
そして、ようやく…ミキ
の食欲もおさまり、店を
出た。すると店の前に、
女子高生っぽい女子達
2人が、僕たちと写真を
撮りたいとゆうので、
仕方なく…なぁ〜んてね
ホントは嬉しかったよ♪
多分…店の中で握手とか
してたから、売れない芸
能人だとでも思ったんじ
ゃないのかな(><)?
僕は、しっかり、カメラ
目線で、カッコつけたよ
女子高生達は、『ありが
とうございます!』と、
言って、キャッキャ♪と
嬉しそうに帰って行った
よ(⌒。⌒)
話しは変わるけど…須田
が入院してた病院には、
後日談があるんだ。
須田が退院した後、須田
が寝ていた、ベッドに、
患者が寝ると病気が善く
なるんだって。
今では『奇跡のベッド』
と呼ばれてるそうだよ。
噂が広まり、その病院、
今では、超有名になっち
ゃったんだ。
多分…ミキの送った念が
ベッドに少し残ってたん
だろうね(¨;)
ま、そのうち…残った念
も薄れて消えていくと思
うけどね…。
須田も、元いた会社に、
無事に復帰する事が出来
たんだ。よかったね♪