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裏の顔(2)

           

           

《じゅん子》ふん、何が

愛してるよ…よ(`´)

ばっかじゃないのっ! 

           

《市原》なに、ヤキモチ

妬いてんだよ!ば〜か!

           

一応…真紀とは、夫婦な

んだからさ(笑)   

           

それに明日には、邪魔な

岡田夫妻は、この世には

居なくなる…。    

           

そして、一人娘の真紀は

両親を、いっぺんに亡く

した悲しみに耐え切れず

に首吊り自殺をする。 

           

ん?手首を切って死ぬ方

がいいかなぁ?                

ま、り方は、 

その時の気分次第だな!

           

そうなったら、全財産は

全部、俺と、お前の物に

なるんだぜ!     

           

いくら、バカ女でも、 

愛してるよ…ぐらい言っ

てやらなきゃ可哀相だろ

が( ̄▽ ̄))))  

           

《じゅん子》でも、もし

岡田夫妻が助かったら 

どうすんのよ!    

           

《市原》そん時は、3人

まとめて、って

やるよ(`´)〃   

           

(¨)そう言いながら、

2人は笑っていた(怖っ

           

           

(¨;)←(。―)じっ

           

ん?…なんか、視線を感

じるんだけど…    

           

ヤバイ!おまわりさんが

近づいて来ちゃったよ!

           

スーツ着て、自転車に 

またがって、ずーっと、

怖い顔で、ケータイ見て

たから、怪しいと思われ

ちゃったのかな(><)

           

僕は急いで『ルームに戻

る』ボタンを押した。 

           

…と言っても、この  

『どこでも自転車』は、

           

近くても遠くても、必ず

6分、かかっちゃうんだ

けどね(><)ゞ   

           

おまわりさんは、急に 

自転車ごと僕が消えちゃ

ったんで、ビックリして

自転車と一緒に、ひっく

り返ってたよ(゜゜)〃

           

おまわりさん、    

ごめんね、ごめんねー!

           

僕は、その6分を利用し

て、カッパ似のマキちゃ

んに今日の出来事を報告

しようと思い電話した。

           

偶然にも、マキちゃんも

僕のルームに来る所だっ

たらしい。      

           

ルームに着くと、ひと足

早く、マキちゃんが先に

着いていた。     

           

どうゆう訳か、ロコモコ

ちゃんも、一緒だった。

           

マキちゃんの友達の僕に

会いたいと言って、  

くっ付いて来たらしい。

           

ロコモコちゃんは、妖精

界では、今1番人気の 

ロック歌手なんだ…。 

           

普通は、会う事なんて 

中々…出来ないんだよ。

           

テレビで観た事しかない

けど…真っ白くて、フワ

フワで本当に可愛いいな

ぁ…。とても、ロッカー

には見えないよね…。 

           

でも、そのギャップが 

いーのかもね(><)〃

           

僕は、ルームに入り、 

マキちゃん達と一緒に、

           

妖精界から持ってきた、

PCで、じゅん子と真紀

の高校時代から今までの

流れを、要所要所だけ、

ザッと観てみる事にした

           

全部見るには時間が、か

かりすぎちゃうし、ケー

タイだと3人で観るには

キツイからね(><)ゞ

           

この、PCには、すでに

『カシコモ』のケータイ

から、田川じゅん子、 

市原、真紀の写真や、 

データーは、送ってある

んだ。        

           

前にも言ったと思うけど

『過去』『今現在』『未

来』の場面を観る事が出

来るんだけど、その他に

           

見たい時代や時間が、 

わからない場合…   

           

そんな時は、見たい人物

名と出来事を入力すれば

検索してくれるんだよ。

           

例えば…田川じゅん子の

場合はね『田川じゅん子

高校時代、机蹴る、ツバ

吐く』って入力すれば 

いいんだよ(⌒、 ̄)☆

           

お!ヒットしたよ(¨)

したけ…ど…     

           

じゅん子は、まるで何か

に、とり憑かれたような

もっのすごい怖い顔で…

           

『このバカ女!ちょっと

ぐらい、可愛いからって

           

チヤホヤされて、いい気

になってんじゃねぇよ!

           

バカヤロウ(`□´)〃

死ね!死んじまえっ!』

           

と、叫びながら、東条が

見た以外にも…何十回も

蹴飛ばしていたんだよ!

           

ん…じゅん子は、真紀に

異常なくらいの嫉妬心を

抱いていたみたいだね。

           

市原も、そうだけど… 

今までの、真紀に対する

           

あの、優しい態度が全部

演技だったなんて、本当

に信じられないよ…。

           

でも…ちょっと、ホッと

したのが東条だったよ。

           

じゅん子が、ツバを吐い

て蹴った机を元に戻して

           

ティッシュで、その、 

ツバを拭き取り…   

           

自分の汗拭き用のタオル

を濡らして、少しでも、

字が消えるように、一生

懸命ゴシゴシしてたよ。

           

でもね、油性マジックだ

から中々…消えなくて…

           

途中で諦めて帰っちゃっ

たんだけどね(><)〃

           

初めて見た時、思ったん

だけど、やっぱり東条っ

て、イジメなんか出来る

人じゃなかったんだね。

           

そして『田川じゅん子、

岡田真紀、靴、ガビョウ

』で入力してみた。  

           

ん?ここは、学校の裏に

ある大きな木の下だね。

           

じゅん子と、もう、1人

誰か…女子がいるよ。 

何か話してるね…。  

           

その女子の情報が無かっ

たので、その顔をピック

アップして情報を引っ張

ってみた。      

           

えっとぉ…何?なに? 

ん…じゅん子や真紀と同

じクラスの『寺田栄子』

とゆう女子だね。   

           

一体、何を話してるのか

な?(¨;)ゞ    

           

《寺田栄子》こんな所に

呼び出して、何の用? 

           

《じゅん子》真紀の靴の

中に…この、ガビョウ入

れて来てよ!はい、  

           

《寺田栄子》え…?何言

ってんの?そんな事、出

来る訳ないじゃない! 

           

…ってゆうか、真紀ちゃ

んって、田口さんの親友

だよね?       

           

どうして…ね、どうして

そんな事するの?   

           

《じゅん子》うっせぇー

んだよ!そんな事、あん

たには関係ねぇんだよ!

           

それに、あの…バカ女が

あたしの親友だってぇ?

ハッ、笑わせないでよ!

           

都合がいいから仕方なく

付き合ってやってんだよ

           

ってかさ、あんたの弟…

あたしの彼氏と同じ高校

なんだよね…弟を痛い目

に合わせたくなかったら

           

言う事、聞いた方が身の

ためだと思うんだけど!

           

《寺田栄子》バカみたい

そんな脅し、誰が聞くも

んですか!帰るわ!  

           

《じゅん子》ふぅ〜ん…

あっそ!じゃあ、あんた

の弟が、どうなっても 

いーんだぁ!     

           

(¨)そう言いながら、

じゅん子は、ケータイを

取り出して、誰かに電話

をかけたよ。     

           

《じゅん子》もしもしぃ

あつしぃ?そこに、栄子

の弟いるんでしょ?  

           

栄子がさぁ、弟なんか、

どうなってもいーって言

ってるからさ、ボッコボ

コに、やっちゃってよ!

           

《寺田栄子》な何なの?

どうして、そんな事する

の?それに弟までって…

一体、何が目的なの? 

           

《じゅん子》だぁ〜から

あんたには、関係ないっ

つってんだよっ!   

           

ほらぁ〜、どうするの?

あんたが『はい』って言

うまで、弟…ボコボコに

されっぱなしだよ!  

           

ぁ〜あ、男のくせに大き

な声出しちゃって、女み

たいに泣きながら『やめ

て!』って叫んでるよ!

ほらぁ、聞いてみる? 

           

(¨)そう、電話の向こ

うでは寺田の弟が市原に

殴る蹴るの暴行を受けて

悲鳴をあげていたんだ。

           

栄子は、『やめてー!』

と叫びながら、真紀の靴

の中に、ガビョウを入れ

るのを承諾した。   

           

そして、栄子が真紀の、

靴の中に、ガビョウを入

れる所を、じゅん子は、

ビデオで撮っていた。 

           

《じゅん子》あんたが、

ガビョウ入れるとこ、

バッチリ、ビデオで撮っ

たからね(`´)〃  

           

これで、あたしと、あん

たは、共犯者だよ!  

           

ちくったら、これ、ネッ

トで流すからね(`´)

           

(¨)それからの、寺田

姉弟は地獄の日々だった

           

寺田の弟は、その日から

市原に目をつけられ、 

           

毎日のように、こき使わ

れ、金を巻き上げられ、

           

少しでも反抗すると、 

殴る蹴るの暴行をうけ…

           

栄子は栄子で、じゅん子

の言いなりになり万引き

なども、やらされていた

           

1番、むごいとゆうか…

残酷だったのは、栄子を

無理矢理、ドライブに行

くよ!と連れ出し、  

           

市原と、市原の仲間の男

の2人で栄子を暴行した

事だ。        

           

顔が、わからないように

男達は覆面をしていた。

           

じゅん子は、ニヤニヤし

ながら、栄子の顔だけは

ハッキリと、わかるよう

に、ビデオで撮っていた

           

そして…『もし、誰かに

少しでも、ちくったら、

ガビョウの件も今日のも

ぜぇ〜んぶ、ネットで流

しちゃうからねっ!』 

           

と…笑いながら言い放っ

て、栄子を薄暗い倉庫に

1人、置き去りにしたま

ま帰って行った。   

           

栄子は、悔しさと怒りに

震える手で、バックから

ケータイを取り出し、 

           

弟の洋二に、ジャージを

持って、迎えに来てほし

いと電話をかけた。

           

栄子の、ただならぬ声に

洋二は悪い予感を覚え…

           

急いで栄子の、ジャージ

を紙袋に入れ、自転車を

走らせた。

           

倉庫に着くと、栄子の服

は、ズタズタに破られ、

           

顔には、抵抗した時に、

殴られたと思うアザと、

鼻血が出ていた。

           

『誰に、やられたの?』

洋二が、いくら聞いても

           

警察に行こうと言っても

栄子は首を振り、うつむ

くだけだった。           

           

栄子はジャージに着替え

ズタズタになった服を 

紙袋に入れ、弟の自転車

の後ろに乗って帰った。

           

そして、帰る途中の川に

その紙袋を捨てた。

           

栄子と洋二は母子家庭で

母親は仕事から、まだ帰

っていなかった。   

           

栄子は弟に『お母さん 

心配するから、余計な事

言わないでね…。   

           

私、今日はもう寝るから

起こさないで…』と言っ

て、自分の部屋に入って

しまった…。     

           

母親が帰ってきて夕飯の

支度を始めた。    

           

栄子の部屋のドアを… 

『ご飯、出来たよ!』と

ノックして声をかけても

           

『食べたくない…』と 

返事が返ってくるだけで

顔を見せる事はなかった

           

次の朝…洋二は、姉の事

が気になり、部屋をノッ

クした。いくら声をかけ

ても返事が無い…。  

           

洋二は『入るよ!』と…

ドアを開けた。そこには

手首を切った栄子が静か

に、ベットに横たわって

いた。      

           

そぅ…栄子は傷心のあま

り…自ら、命を絶ってし

まったんだ…。

           

かわいそうな、栄子… 

           

僕は、田口じゅん子と 

市原あつしの事を、  

もっと調べてみた。  

           

その後の、PCの画面に

映し出された映像は、 

           

とても口では言えないよ

うな残酷なものばかりだ

った。        

           

この2人は栄子を自殺に

追いやったばかりでなく

           

その後も洋二を、イジメ

続け…、洋二の彼女だっ

た『青木かずみ』をも 

暴行し、泣きわめく青木

の首を絞めて殺害し、 

山奥に埋めていたんだ。

           

僕たちは、こんな残酷で

むごい事を、ヘラヘラと

笑いながら出来てしまう

2人に…怒りと、とてつ

もない恐怖を覚えた。 

           

最後に、合コンの10日

前の映像を観てみた… 

           

市原の部屋で2人は、 

ソファーに座りながら…

           

《じゅん子》  

ねぇ…この間、言ってた

ムカつく上司は、あれか

ら、どうなったの?

           

《市原》ぁあ、あいつ…

俺様に偉そうに説教した

バカ部長の須田だろ?

           

この間の飲み会の帰りに

酔っ払って、ボケ〜っと

夜道1人で歩いてたから

           

階段から思いっきり突き

落としてやったよ!  

           

残念ながら、命は助かっ

ちゃったけどね(`´)

           

ま、でも、一生…植物状

態らしいから、良かった

けど(笑)      

           

俺様に、あんな偉そうな

口きくから、罰を与えて

やったよ(‐‐)フン!

           

でも…罰を与えなきゃな

らない奴が、もう1人 

いるんだっ(`´)〃 

           

やっと、バカ部長の須田

が居なくなって、せいせ

いしたと思ったら、  

           

今度は、課長の岩田が、

ナンダカンダと、うるせ

ぇんだよ(`´)〃  

           

《じゅん子》そんなの、

いつものように

っちゃえばいーじゃん!

           

《市原》そうだなぁ… 

来週、会社の飲み会があ

るから、その時にでも、

っちゃうか(笑

           

《じゅん子》そうだよ!

目障りな奴らは、みんな

消しちゃえばいーんだよ

           

ぁ〜あ〜、なんかさぁ〜

最近、面白い事が無いん

だよねぇ〜(`。´)〃

           

ねぇ、あつしぃ!今度、

合コンやらない?   

           

高校ん時の同級生で、 

真紀ってゆう、バカ女が

いるんだけどさ…   

           

あの、岡田グループの、

一人娘なんだよね。  

           

真紀は、あたしの事… 

大親友だと思ってるから

           

あたしの言う事は何でも

信用するしさ。   

           

そうだ!真紀を落として

岡田グループ乗っ取ちゃ

えば?        

           

《市原》ぃ〜いねぇ…!

面白そうだなぁ、やって

みるか!      

           

にしても…気にいらない

奴は、すぐ痛めつける 

おまえがさ…よく今まで

           

その真紀って女には、 

手出さなかったな?  

           

《じゅん子》ムリムリ!

何てったって真紀の父親

は…あの、岡田グループ

の社長なんだから…  

           

手ぇ出したくても、出せ

なかったつーの!   

           

社会人になってからは、

付かなくなったけど、 

           

真紀の回りには、小さい

頃から、ボディガードみ

たいな奴らが、いつも、

2〜3人、私服で真紀の

回りを、うろうろ見張っ

てたんだから(`´)〃

           

もし…真紀に下手な事し

て…バレたら、仕返しに

何されるか、わかったも

んじゃないじゃん!  

           

机を蹴る位が精一杯よ!

それに、真紀の友達って

だけで、結構いい思いも

出来たしね…。    

           

それに、真紀を、やるに

しても…昔の、あつしじ

ゃ、ボディガード達に 

邪魔されて、真紀に近づ

く事すら出来なかったと

思うよ!       

           

でも今の、あつしだった

ら…なんとなく、サラリ

ーマンやってるし、真面

目そうな好青年に見える

から、うまく騙せると思

うんだよね。     

           

ま、楽しみは後に取っと

けって言うじゃん!  

           

それが今なんだよね! 

あつしの腕にかかってん

だから、頑張ってよ! 

           

あ〜早く、真紀の苦しみ

で歪む顔が見たいな〜!

           

(¨)こ、この、2人…

こ、恐すぎる…。   

           

僕、こっちの世界に来て

こんな悪い人間に今まで

会った事が無かったから

           

なんか…サスペンスドラ

マでも観ているようだよ

           

でも…これは、ドラマで

も何でもない…現実なん

だよね。       

           

こうしちゃいられない!

でも、どうしたら…  

           

と、その時、僕のケータ

イが鳴った…     

岡田からだった。   

           

《岡田孝太郎》夜分遅く

に申し訳ありません。 

今、大丈夫ですか?  

           

《(¨)二階堂》はい、

大丈夫です。どうかした

んですか?      

           

《岡田孝太郎》あ、いや

ちゃんと、お礼を言って

なかったと思いまして…

           

今日は本当に、ありがと

うございました。   

           

ブレーキの事を知らない

で車に乗っていたらと思

うと、背筋が、ゾォ〜っ

としますよ。     

           

もしかしたら、今ここに

存在しなかったかもしれ

ませんからね。    

           

《(¨)二階堂》…そ、

そうですよね…それで、

真紀さんには、もぅ市原

の事は話したんですか?

           

《岡田孝太郎》いや…、

それが…まだなんです。

真紀の顔を見たら、中々

言いだせなくてね…。

           

話さなきゃいけないとは

思ってるんですが…悲し

む顔を見るのが辛くて…

           

《(¨)二階堂》   

岡田さん!そんな悠長な

事は言ってられないんで

すよ!        

           

あの、じゅん子と市原の

2人は人間じゃありませ

ん!あの2人は人間の皮

を被った悪魔ですっ! 

           

辛くても、この事実は、

真紀さんに、しっかりと

話さなければダメです!

           

そうだ!もし迷惑でなけ

れば今から、そちらに、

お邪魔してもよろしいで

すか?        

           

僕達が真紀さんに説明し

ます!説明させて下さい

           

岡田さんや奥様、真紀さ

んにも見せたい物がある

ので!        

           

《岡田孝太郎》    

え、そうですか!いや〜

ありがとうございます!

逆に助かります…が… 

           

でも、僕達って?   

二階堂さん、1人じゃな

いんですか?     

           

《(¨)二階堂》はい、

僕1人じゃないんです。

みんな、真紀さんに助か

ってほしいと願っている

仲間達です!     

           

《岡田孝太郎》仲間達?

そうですか…真紀の為に

           

ありがとうございます。

では、お待ち致しており

ます。        

           

(¨)さ、マキちゃん!

今から岡田真紀ちゃんち

に行くよ!      

           

《マキ》うん!わかった

ロコモコちゃん、悪いん

だけど、先に妖精界へ帰

っててもらえるかな? 

           

僕も、ちゃんと仕事には

間に合うように戻るから

さ(‥;)      

           

《ロコモコ》ち、ち、ち

何、言ってんのよ!  

           

こんなの観せられて、 

私が黙ってられると思っ

てんの?       

           

マキちゃん、エルカさん

ロコも行くわよ!   

           

それに、いい考えがある

の!ちょっと待ってて!

           

私のマネージャーが、 

三つ子の忍者妖精の1人

なんだけど…今すぐ、 

みんなに来てもらうから

           

(¨)ん、忍者妖精とゆ

うのはね…僕や、マキち

ゃん、ロコモコちゃんと

は違って、見た目は人間

そっくりなんだ。   

           

僕は、二階堂光一の姿に

だけしか変身出来ないん

だけど、この忍者妖精の

人達は、どんな人間や 

妖精の姿にも変身出来る

んだよ。       

           

人間だけじゃなく動物や

物にも変身出来るんだ。

           

身体も身軽で、忍者より

も忍者らしいんだよ! 

           

だから、妖精界では、 

忍者妖精の半分は、スタ

ントマンの仕事をしてい

るんだよ。      

           

ま、ロコモコちゃんの 

マネージャーのように違

う仕事をしている人も 

いるけどね。     

           

《ロコモコ》もう、外に

来てるから出ましょう!

           

《マキ》え?だってまだ

電話してから、1分も経

ってないよ(‥;)  

           

《ロコモコ》うん、人数

多いから高速カーで来る

ように頼んだの。   

           

(¨)へぇ〜?そんな車

あるなんて、僕…知らな

かったよ…(;¨)  

           

《ロコモコ》知らなくて

当然よ。高速カーは、 

オーダーで、出来上がる

まで、1年かかって、 

           

やっと先月、出来上がっ

たばかりだもん。   

さ、早く出ましょ!           

           

(¨)そして、僕達は、

ルームを出て人間に変身

して外へ出ようと思った

らって…わぉ!人間の姿

の、ロコモコちゃん、 

めっちゃ可愛いーーっ!

           

僕、しばらく見とれちゃ

ったよ(#´`#)〜゜

           

すると小野寺が、ベット

から起き上がり目をこす

りながら声をかけて来た

           

《小野寺》こんな時間に

何処に出かけるの?  

           

あれ?この人達は誰? 

エルカちゃんの友達? 

           

(¨)あ、この2人は 

妖精仲間のマキちゃんと

ロコモコちゃんです。 

           

《マキ・ロコモコ》  

初めまして、お邪魔して

ます。        

           

《小野寺》あ、どうも…

小野寺です。宜しく! 

           

(¨)そして僕は小野寺

に誰か…警察関係の知り

合いがいないか聞いてみ

た。だってさ…どうせ、

説明するんなら、警察の

人にも居てもらっ方が、

           

色々と、すぐ動いてもら

えるんじゃないかと思う

んだよね(¨;)ん。 

           

だからといって、信用の

出来る警官じゃないと困

るんだ。僕等が妖精界か

ら来た事を秘密に出来る

警官じゃないとね…。 

           

《小野寺》ぁあ、それだ

ったら、スーパー常連の

ミキちゃんの、お父さん

が確か警察関係の仕事し

てるんじゃないかな? 

           

(¨)へぇ、知らなかっ

たよ…ミキの父親が警察

関係者だったなんて…!

           

僕は、すぐ、ミキに電話

した(ピ…ポ…パ…ポ)

           

《(¨)二階堂》   

あ、ミキちゃん?こんな

夜遅くに、ごめんね。 

今、大丈夫かな?   

           

《ミキ》大丈夫よ!電話

くると思ってたから、 

お父さんも起こして待っ

てたわよ(⌒。 ̄)〜☆

           

(¨)ん、ミキは、  

僕が何も言わなくても 

分かっていたよ。   

           

やっぱり…ただもんじゃ

ないよね(¨;)…ん。

           

そう話してると、東条が

入って来た。     

           

どうやら、終電に間に合

わずに、小野寺の家に泊

まるらしい…。    

           

そうだ!仲間は少しでも

多い方がいいよな(¨)

           

僕は、小野寺と東条も連

れて行こうと決めた。 

           

小野寺と東条には…  

『明日、仕事だから』と

一旦…断られたが、  

           

『岡田真紀』の家に行く

と言ったら…東条が僕の

言葉に、かぶるように、

           

『行きます!』と言って

すぐスーツに着替えた。

           

小野寺も訳がわからない

ままスーツに着替えた。

           

外に出ると、ピザの宅配

のバイクのような小さな

車が停まっていた。  

           

え?これが?1年もかか

って作った車なの?  

           

そんな事を思いながら…

ドアを開けてみると、 

なんとなんと、その中は

とぉ〜っても広かった。

           

ベットか?と思うくらい

大きなソファーと、テー

ブル…そして、大画面の

大型テレビが置いてあっ

た。         

           

なんかね、奥の方には、

キッチンやバスルーム、

おトイレ、ゲストルーム

なども、あるんだって。

           

すっごいね!車とゆうよ

り…もぅ、家だよね…!

           

東条は、この小さな車が

なぜに、中は、こんなに

広いのかが、不思議で…

           

何回も、車の外と中を、

まるで、鳩のように首を

動かし見比べていたよ。

           

しまいには、ガッツリと

ドアに、おデコを、ぶつ

けてたけどね(××)〃

           

僕達は、その超大きな、

ソファーに座り…まずは

ミキ親子を迎えに、ミキ

の家に向かった。   

           

にしても…この高速カー

は、すごい!     

1分もしないうちに、 

ミキの家に着いたよ。 

           

大きな家の前では、  

ミキハウスじゃない… 

           

ミキと、ミキの父親の 

『笹木宏之』が立ってい

た。         

           

ミキの父親は、とっても

貫禄があって、ちょっと

近よりがたい雰囲気の人

だったが…      

           

やっぱり、この小さな車

の中が、どうして、こん

なに広いのかが不思議ら

しく、またまた何回も車

の外と中を、鳩のように

首を動かし、頭を出し入

れして見比べていたよ。

           

そして、お約束のように

ガッツリと、ドアに、 

おデコを、ぶつけていた

よ(×。×)〃    

           

車の中に入り…ゆっくり

と挨拶をする間もなく、

岡田の屋敷に着いてしま

った。        

           

僕達は車を降りた。  

           

ちなみに、この車は、 

『どこでも自転車』と違

って、車の鍵に付いてる

センサーボタンを押すと

           

百円玉位の大きさになり

まるで、シールのように

鍵を持っている人の洋服

の胸辺りに、ピタッと、

くっつくんだよ!   

           

すごいよね!妖精の世界

も進化してるんだなぁ。

やっぱり、欲しいなぁ…

           

でも、オーダーだなんて

めっちゃ高いんだろうな

           

ままままま、車の事は、

こっちに置いといて…と

           

僕は衿を正して、岡田の

家のチャイムを押した。

           

岡田は…僕達が門の所で

はなく、いきなり玄関の

チャイムを鳴らしたんで

ビックリしてたよ。  

           

そりゃそーだよね!  

あんな、セキュリティの

厳しい門の所を、スルッ

と、スルーして来ちゃっ

たんだから…(>。<)

           

みんな…優しいな(¨)

こんな下手なダジャレに

一応…ズルっと、コケて

くれてさ…(Τ。Τ) 

           

そんな事をしていると、

大きな扉が、ギィ〜と 

自動で開いた。    

           

昨日のマンションも凄か

ったけど、岡田の家は、

もはや、ケタチガイで、

           

何処かの美術館か、ホテ

ルのようだった。

           

あまりに凄すぎるんで、

みんな、ボーっと立ち尽

くしていたよ(><)〃

           

すると、岡田と執事らし

き人が出迎えてくれた。

           

《岡田孝太郎》いやぁ〜

わざわざ、すいません!

使用人達はもう、寝てし

まっているもので…。 

           

それにしても早かったで

すね。それに、すごい人

数ですね(><)〃  

           

ささ、上がって下さい!

靴のままで結構ですので

           

どうぞ、ど…あ、あなた

は、道警(北海道警察)

の笹木本部長(警視監)

ではありませんか(驚)

           

《笹木宏之》どうも、 

初めまして、笹木です。

           

今日は娘の友達の、これ

また知り合いの娘さんが

事件に巻き込まれて大変

な事になってると聞きま

して、少しでも、お役に

たてればと思いまして。

           

(¨)あらららららぁ〜

ミキの父親は警察関係者

どころか、道警のトップ

だったよ!ビックリ! 

           

どうりで、貫禄あると思

ったよ。ま、おデコは、

ガッツリ、ぶつけてたけ

どね…(¨;)ゞ   

           

そして、僕達は客間みた

いな所に、通された。 

           

そこには、岡田の妻と、

真紀が、ソファーに座っ

ていた。       

           

まずは、僕達の正体を、

あかしてから、じゅん子

と市原の悪事の数々を観

てもらおうと思った。 

           

その方が…いきなり、 

市原と、じゅん子の悪事

を観せるより、少しは、

衝撃が和らぐでしょ。 

           

多分…この客間の中は、

スーパー常連の、ミキパ

ワーで包まれてるはずだ

から、妖精の姿に戻って

も、みんなには、僕らの

姿は見えると思うし…。

           

《(¨)二階堂》あの、

本題に入る前に、お話し

しなければならない事が

あります。      

           

信じられないとは思いま

すが…驚かないで落ち着

いて聞いて下さいね…。

           

実は僕達、こっち側の、

6人は、妖精の世界から

来た、妖精なんです! 

          

僕は今、こちらの小野寺

君の家に、お世話になっ

ています。

          

※でもね、マキちゃんが

真紀の部屋の壁に、ルー

ムの扉を貼付けてあるの

は言わなかったよ(¨)

          

そして、僕らは妖精の姿

に戻った(ボワンッ) 

          

忍者妖精は元々、人間そ

っくりだから、そのまま

だけどね(><)〃  

          

岡田家族と東条は、  

目の前に緑のカエルと、

カッパ、そして真っ白い

ウサギが現れたので、 

          

『ワー!よ、妖怪!』と

言って驚いていたが、 

ミキの父親は、眉ひとつ

動かさなかった。   

          

ん、なんか、わかる…。

ミキの父親だもん、多分

今まで色んな驚く事とか

あったんだろうしね。 

          

ってゆーか…さっき、僕

妖精界から来た妖精って

言ったばかりなのにさ…

妖怪って…(;。;)う

          

でも、そんな事言ったら

妖怪さん達に失礼だよね

          

僕は、みんなに驚かれて

も、めげずに話しを続け

た。すると岡田夫妻や 

東条も慣れてきたのか、

僕の話を真剣に聞いてく

れたよ。      

          

ただ…真紀だけは、なぜ

か、おどおどしていた。

          

あ、そっか!東条が居る

からだ!真紀は、東条の

イジメが、トラウマにな

ってたんだもんね!  

          

僕は、口で言うよりも、

映像を観せた方が早いと

思い、PCを出したが…

          

この人数で観るには、 

ちょっと画面が小さい。

          

かといって、人間界の 

テレビには繋げる事は 

出来ないし…(¨;) 

          

そうだ!ロコモコちゃん

に頼んで、この客間に 

さっきの高速カーを出し

てもらおう!    

          

この家は靴のままで大丈

夫だし、車といっても見

かけはピザの宅配のバイ

クのように小さいしさ。

           

岡田もこころよ

オッケーしてくれたし。

           

そして、お約束のように

岡田家族も、この小さな

車の中が、どうして、こ

んなに広いのかが不思議

らしく、3人は縦に並ん

で、何回も車の外と中を

3人、頭を揃えて鳩のよ

うに首を動かし、頭を出

し入れして見比べていた

           

はい、そして、これまた

お約束のように、3人揃

って、ガッツリと車の 

ドアに、おデコを、ぶつ

けていました(××)〃           

           

そして、高速カーの中に

入り僕は、大画面のテレ

ビに、持ってきたパソコ

ンを繋げた。     

           

まずは、じゅん子が真紀

の机に『死ね』と書き、

ツバを吐きかけながら 

机を蹴っている映像から

始めた。  

           

真紀は、信じられないよ

うな顔で、金縛りにあっ

たように固まり、青い顔

をして、涙を浮かべて 

母親に、もたれかかって

いた…(;。;)〃

           

場面が変わり、東条が、

一生懸命、真紀の机を、

キレイにしょうとしてい

る映像が映し出された。

           

真紀は、え?と小さな声

をあげ、顔を赤らめて、

東条の方を見た。   

           

東条は照れ臭そうに下を

向いていた(●><●)

           

ん、よかった!これで、

東条の濡れ衣は晴れたね

           

それからの映像は、みん

な、目を背けながらも…

           

でも、事実を知ろうと、

しっかりと観ていた。

           

全てを見終わった後、

全員…怒りと恐ろしさに

身体が震えていた。  

           

この映像を、警察に届け

れば、一発で、じゅん子

と市原は逮捕されるだろ

って思うでしょ(¨;)

           

でも、そう上手くはいか

ないんだ。

           

この映像は過去機能で映

しだしているんだけど…

           

何も、わからない人間さ

ん達は…       

           

『この映像は、一体、 

誰が撮ったのか?   

           

なぜ、警察に、すぐ届け

なかったのか?    

           

そして、なぜ犯行現場に

居たのか?      

           

この映像を撮ったのは、

共犯者ではないのか?』

           

って…疑かわれちゃうで

しょ(><)ゞ    

           

ごく身近で親しい人間に

だけなら、いいんだけど

           

公に、妖精界の事を世間

に知られるのは、とても

まずいんだ(><)〃 

           

そんな事になったら、 

僕達はもう2度と人間の

世界に来る事が出来なく

なってしまうからね…。

           

すると、ロコモコちゃん

が急に大きな声で、  

しかもミュージカル口調

で話し始めた…。   

           

《ロコモコ》     

さぁ、みんなっ!私達、

力を合わせて、役者にな

ったつもりで、お芝居を

するのよ!      

           

そして、この人間の皮を

かぶった悪魔の市原と、

じゅん子を、現行犯で 

捕まえましょっ!   

           

まず…岡田夫妻は運転を

誤って、崖から転落して

即死っだったって事にす

るわっ!       

           

そして、エルカさんには

その『もぐろふくぞうマ

スク』で、東条の声にな

って、じゅん子に電話を

かけてほしいの!   

           

真紀ちゃんの机を蹴って

た事や、高校時代に市原

と付き合ってた事を、 

           

真紀ちゃんに、バラす…

と、さりげなく脅迫して

ほしいの!      

           

たぶん…いえ絶対、この

2人は、東条さんを殺し

に来るはずよ!    

           

でも大丈夫よ!こちらの

三つ子の忍者妖精の1人

『タン君』が東条役をす

るから身の安全は保証す

るわ!        

           

そう!そして、あの悪魔

達が、東条を殺そうと 

襲いかかった…その時!

           

警察の人達に、2人を 

現行犯で捕まえてもらう

のよ!        

           

その警察官達に指示を出

すのは、笹木警視監、 

あなたよっ!     

           

全ては、あなたの腕に、

かかってるわっ!   

頼むわねっ!     

           

そうすれば、芋づるしき

に、2人の今までの全て

の犯行が明らかになるっ

てもんよ!オ〜ッホッホ

           

(¨)ロ、ロコモコちゃ

んって…ロッカーってゆ

うよりも、どっちかって

ゆうと、宝塚の男役みた

いなんだけど…(><)

           

それに…すっごい迫力…

           

いい大人達が、どこかの

生徒のように、ハイハイ

って声を揃えて、返事を

してるよ…(¨;)ん。

           

その後…僕達は朝方まで

作戦を練った。    

           

そして、この高速カーを

拠点に動く事にした。 

           

前にも話したけど、  

この車の奥の方には、 

           

お風呂もシャワーも、 

キッチンもあるし、  

           

ゲストルームなんか7つ

もあるから寝泊まりも 

出来るしね。     

           

そして、ミキの父親と、

小野寺、東条は、会社に

出勤する前に、着替えに

家に戻りたいと言うので

           

高速カーで家まで送り届

けた。        

           

岡田は会社の、一部の 

役員、屋敷の執事や、 

お手伝いさん達に、市原

が来た時には、お芝居を

するように話した。  

           

ちなみに、この高速カー

は『透明』ボタンを押す

と透明になって見えなく

なるし…       

           

『小』ボタンを押すと、

妖精や人間達が乗ったま

ま、タバコ位の大きさに

なるし…       

           

『ワープ』は、もちろん

だけど、そのまま宙に浮

く事も、飛ぶ事も出来る

んだよ。       

           

ん、この車の機能を知れ

ば知る程、めっちゃ欲し

くなるなぁ…い〜なぁ〜

           

いやいや、僕には、この

『どこでも自転車』があ

るんだから、身分不相応

な事を言っちゃあ、罰が

当たるよね(>。<)〃

           

そして僕は、例の…あれ

を出した。      

           

そぅ、あの白いマスクに

『もぐろふくぞう』のよ

うな大きな唇の絵が描い

てあるマスクだ(⌒⌒)

           

真紀の写メを撮り、マス

クの唇に写真をかざした

           

そして市原に、こちらか

ら電話をかけた。

           

《(¨)真紀の声で…》

あ、あ、あ、テス、テス

           

どう?真紀ちゃんの声に

聞こえる?

           

《全員》聞こえる、聞こ

える( ̄▽ ̄)ゞ

           

《(¨)真紀の声で…》

じゃ、電話かけるから、

ちょっと静かにしててね

           

(プルルルルルル…) 

           

もしもし、市原君…真紀

です。こんな朝早くに、

ごめんなさいね…。  

           

今、お話してても大丈夫

ですか?       

           

《市原》もっちろん、 

大丈夫だよ。僕も今、 

電話しょうと思ってたと

こだし。どうかしたの?

           

《(¨)真紀の声で…》

実は…実は、昨日…  

           

お、お父様と、お母様が

…ぅぅう〜(泣)   

           

《市原》真紀ちゃん! 

真紀ちゃん、何?どうし

たの?泣いてるの?  

真紀ちゃん!     

           

《(¨)真紀の声で…》

ごめんなさい…実は昨日

の夜、お父様と、お母様

が事故で亡くなってしま

ったの(;;)ぅう… 

           

わ…たし…、どうしたら

いいのか…うっ…(泣)

           

《市原》そんな…岡田夫

妻が亡くなっただなんて

           

でも、そんな、ニュース

どこも、やってなかった

けどなぁ…(‐‐)  

           

《(¨)真紀の声で…》

(焦)両親が亡くなった

のは…まだ、ごく身近な

人達だけにしか知らせて

ないの…(¨;)   

           

マスコミの方は、会社の

役員の方達が、まだ記事

にしないようにって、 

止めてあるみたい(焦)

           

私には、わからないけど

色々と面倒な事があるみ

たいで…(焦・汗)  

           

でも…お父様と、お母様

は、市原君の事、大好き

だったから…やっぱり、

市原君だけには知らせな

きゃと思って…(焦っ)

           

《市原》そっかぁ〜、 

そぉ〜だったのかぁ〜♪

           

真紀ちゃん、今すぐ行く

から、気をしっかり持っ

て、待っててね!   

           

《(¨)真紀の声で…》

ありがとう…市原君(泣

待ってるわ…。(切) 

           

(¨)そして、20分程

して、市原が、やって来

た。         

           

真紀の役は、忍者妖精の

ロコモコのマネージャー

の『メン君』に、お願い

した。        

           

あ、言い忘れたけど… 

忍者妖精の人達は姿だけ

じゃなく、ちゃんと声も

変えられるから、マスク

なんか無くても、大丈夫

なんだよ(⌒。⌒)b

           

《ロコモコ》さあ、みん

な!打ち合わせ通りに頼

むわよ!ここからは役者

になったつもりで、堂々

と演技をして下さいね!

           

じゃ、真紀ちゃん役の、

マネージャーの、メン君

           

市原に、何を言われても

動じないようにね! 

           

執事の野口さん、召し使

いの皆様方、オーバーな

位の悲しい演技よろしく

           

さあ、今からここは私達

の舞台よ!ステージよ!

           

オッケー!スタートっ!

           

(¨)ん、ロコモコちゃ

ん、可愛いけど、やっぱ

宝塚してるねぇ(¨;)

           

そして僕達は高速カーの

中で…『透明』ボタンを

押し、見守る事にした。

           

あ、市原が入って来たよ

           

《市原》真紀ちゃん!

大変だったね…、かわい

そうに…でも、僕がつい

てるから大丈夫だよ。

           

《真紀役☆メン君》  

市原君、ありがとう…。

私、わたし…どうしたら

いいのか…(泣)   

           

会社の事だって、全然わ

からないし…     

           

《市原》あ、会社の事だ

ったら僕に、まかせてく

れて大丈夫だから。  

           

岡田社長には生前…色々

と話しを聞いてたし… 

           

自分に何かあったら、 

会社は僕に任せるとも言

ってたしね。     

           

それに僕はもう…岡田家

の、一員なんだし。  

           

岡田社長が亡くなった今

真紀ちゃんと僕しか、い

ないんだから、2人で力

を合わせて、お父さんの

会社を守っていこう。 

           

《真紀役☆メン君》  

市原君、ありがとう…。

もう…私には、市原君し

かいないの(涙)ずっと

側にいてね。           

           

《市原》もちろんだよ!

真紀ちゃんを、ひとりに

なんかするもんか!  

           

これからは、ずっと真紀

ちゃんの側にいるよ。 

           

でも…今日は、午前中に

とても大事な会議がある

から、それだけは、行っ

てくるよ。      

           

会議が終わったら、すぐ

戻って来るから、心細い

かもしれないけど、それ

まで待っててくれる? 

ごめんね。      

           

(¨)そう言って、市原

は、部屋を出て行った。

           

振り返り、部屋を出て行

く市原の顔は、薄気味悪

い笑みを浮かべていた。

           

《ロコモコ》ハイ、OK

オッケー! グレイト!

           

さっすが、私の、ジャー

マネーだわ(⌒∇⌒)/

           

真紀ちゃんに成り切って

たわ!名演技だったわ!

           

次は、エルカさんよ! 

今すぐ、じゅん子に電話

して、打ち合わせ通りに

話してちょうだい!  

           

(¨)はい、了解!  

そして、僕は『もぐろふ

くぞうマスク』をして、

東条の声で、じゅん子に

電話した。      

           

じゅん子は、ちょうど、

会社に着き、ビルの中に

入る所だった。    

           

電話の相手が、東条だと

わかると急いで、ビルか

ら出て、ひと気の無い 

場所に移動した。   

           

高速カーの中の、テレビ

では…『今現在』機能で

じゅん子が映し出されて

いる。みんなは食い入る

ように観てるよ(゜゜)

           

にしても…電話の向こう

の、じゅん子は、まるで

鬼のような形相で…  

めっちゃ怖い…(><)

           

こんな事言ったら、逆に

鬼に悪いくらいだ…。 

           

僕との電話を切った後、

じゅん子は、すぐ市原に

電話をした。  

           

市原は、地下鉄に乗ろう

と、階段を降りる所だっ

た。         

           

市原は、人に聞かれては

マズイ…と思い、ひと気

の無い場所に移動した。

           

《じゅん子》あ、あつし

大変!さっき、東条から

電話があって、高校ん時

           

机を蹴った事とか、  

あつしと付き合ってた事

とかを、真紀に、バラす

って言うのよ(><)〃

           

《市原》え?何だよ! 

誰なんだよ、そいつ?

           

《じゅん子》高校ん時に

真紀に、ちょっかいだし

てた男よ! 

           

真紀の机に『死ね』とか

書いたのを、そいつのせ

いにしてたんだけど…

           

ヤツは、あたしが書いて

た所を見てたみたいなの

           

あつしと付き合ってる事

も知ってたし(`´;)

           

《市原》ばっかじゃねぇ

の!そんな昔の事…、 

           

見間違いだとか、なんと

か…どんな言い訳だって

出来るじゃん(`´)〃

           

《じゅん子》高校ん時だ

けなら、なんとか、ごま

かせるんだけど…   

           

この間、あつしとホテル

に入る所を偶然、見かけ

て、写メで写したってゆ

うのよ(`。´)〃  

どうしたらいい?   

           

《市原》ちっ、めんどく

せぇ〜なぁ…!せっかく

岡田夫妻が死んで上手く

いったと思ってたのに…

           

なんなんだよ?そいつ!

何が目的なんだよ?  

金が目当てなのか?  

           

《じゅん子》うん… 

一千万円、用意しろって

           

受け取り場所は、また電

話するって言ってた。

           

《市原》はぁ〜?一千万

だってぇ〜?     

           

なんで、そんな虫けらに

そんな大金払わなけりゃ

なんねぇんだよ!   

           

でもな…今、真紀に知ら

れたら、マズイな…  

           

その、東条ってヤツ… 

るしかないな。

           

《じゅん子》それならさ

真紀を、っちゃ

えばいーんじゃない? 

           

そしたら別に、東条に 

脅迫されても肝心の真紀

が、いないんだから、 

何言われてもいーじゃん

           

《市原》ぉお、そうだな

そっちの方が、手っ取り

早いなぁ(`´)〃

           

どうせ、らなき

ゃならないんだからな。

           

でもなぁ…召し使いや、

執事がいるから、屋敷の

中で、首吊りや手首を切

って、るのは、

難しいなぁ…。    

           

《じゅん子》じゃあさ、

岡田夫妻が落ちたってゆ

う崖から、突き落とした

らいーんじゃない? 

           

手を合わせに行こうって

言ってさ、花でも持って

連れ出せばいーじゃん!

           

両親いっぺんに無くして

あまりの悲しみに、後追

い自殺したって事にすれ

ばいいのよ!     

           

《市原》ぉお、そうだな

           

おまえ今日、冴えてんな

よし、そうと決まれば早

い方がいいな!    

           

でも…今日、明日はまだ

事故あったばかりだし、

警察とか、うろちょろし

てたら、ヤバイから… 

           

明後日位に、

か(`∀´)〃    

           

その前に、東条にバラさ

れたら、マズイからな…

           

金を用意するのに時間が

かかるとか何とか言って

うまく時間稼ぎしとけよ

           

《じゅん子》オッケー!

まかせといてっ!   

じゃあね! (電話切)

           

真紀のヤツ〜!親友だな

んて言っておきながら、

親が亡くなった事、あつ

しには知らせといて、 

           

あたしには、メールの、

ひとつも、よこさないの

かよ!(`´)〃   

           

この、あたしを…バカに

したら、どうなるか思い

しらせてやる(`´)〃

           

ぁあ〜にしても…やっと

あの、バカ女を

れるんだ!楽しみぃ〜♪

           

(¨)こ…この2人は、

人の命を…尊い命を… 

いったい、何だと思って

るんだ(怒)     

           

こんなヤツらは…こんな

卑劣で最低なヤツらは…

           

絶対…絶対、許さない!

植物人間にされた須田や

           

自殺した栄子、殺された

かずみの、みんなの怨み

           

僕らが絶対、はらしてみ

せる(怒)      

           

ただ、捕まえるなんて、

そんな、生ぬるい事はし

ない…自分達がしてきた

事を…そして、みんなが

味わった恐怖を…   

           

そのまま…じゅん子と 

市原に味あわせてやる!

           

高速カーの中にいる全員

が、何も言葉を交わした

訳ではないが、そう思っ

たんだ。そしてまた作戦

を練った。即、実行だ!

           

まずは、じゅん子からだ

           

その日の昼、じゅん子は

同僚の加代と会社の近く

のカフェレストランに、

ランチに出掛けた。  

           

こうして見ていると、 

じゅん子は、本当に… 

そこいら辺にいる普通の

キレイな、OLさんにし

か見えないのに…。  

           

じゅん子は、パスタを食

べながら、目の前の加代

の後ろの席に、何気に…

目をやった。

           

その席には、食事を終え

たのか…1人の女性が、

本を読んでいた。   

           

本を閉じ…静かに、女が

顔を上げた瞬間…   

じゅん子は凍りついた!

           

その女は…殺して山奥に

埋めたはずの…    

           

『青木かずみ』だったか

らだ!(゜゜)))))

           

恨めしそうな笑みで… 

じゅん子を、じぃ〜っと

見つめている。

           

じゅん子は、青い顔で、

ブルブルと震え、フォー

クは、カチャカチャと皿

に当たっている。

           

《加代》田口さん、どう

したの?顔が青いわよ!

大丈夫?     

           

《じゅん子》う、ぅうん

だ、大丈夫…!ちょっと

風邪気味なのかな?  

寒気がするの(‐‐))

           

(¨)そう言うと、  

じゅん子は震える手で水

を、一気に、グッと飲み

干した。       

           

そして、後ろの席に目を

やると、さっきまであっ

た珈琲も『青木かずみ』

も居なかった…。   

           

じゅん子は、キョロキョ

ロ、辺りを見回した。 

           

《加代》どうしたの? 

何、キョロキョロしてん

の?誰か居るの?   

           

《じゅん子》ううん…、

人違いだったみたい。

           

あ、私ちょっと、お化粧

直してくるね(‐‐;)

           

(¨)そう言って、じゅ

ん子は化粧室に立った。

           

じゅん子は、さっきの 

『青木かずみ』の事が気

になっていた。    

           

《じゅん子》さっきの女

は『青木かずみ』だった

           

でも、どうして、ここに

居るの?あの時、確かに

首を絞めて殺して、山奥

に埋めたはずなのに…。

           

まさか…あの後、息を吹

き返して生きてたの? 

           

(¨)じゅん子は、化粧

を直しながら、青い顔で

そんな事を考えていると

           

トイレから、1人の女が

出て来た。      

           

その女は、うつむき加減

で、手を洗っていた。

           

すると、その女は…うつ

むいたまま、静かな低い

声で、じゅん子に話しか

けて来た。      

           

《女》たぐ…ちさん…

お久し…ぶりで…す…。

           

(¨)じゅん子は、え?

と鏡ごしに、隣の女の顔

を見た。       

           

その女は、静かに顔を上

げ、ニヤリと笑った…。

           

鏡越しに微笑みかけてき

た女は、自殺したはずの

『寺田栄子』だった!

           

じゅん子は、『ギャー』

と悲鳴をあげ、化粧室か

ら飛び出し、会計もせず

に、店から出て行った。

           

加代は、訳が分からず、

じゅん子の分の会計も済

ませ店を出て、じゅん子

を探した…が…どこにも

姿は無かった。

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