第6話「新たな仲間レオンと魔法スイーツの挑戦」
レオン視点です
毎日11時、15時、18時で更新予定です(^^ゞ
温かい目で見守っていただけると幸いです<(_ _)>
「月光花の蜜……か」
レオンは、魔法書を読みながらその名を口にした。月光花は、夜の森にしか咲かない非常に稀少な花で、採取するには高度な魔法の知識と熟練した技が必要だ。彼は、翔太にこの素材を提供するため、自らその花を探しに行く決意を固めた。
「夜の森か……少し危険だが、この蜜を手に入れれば、翔太さんのスイーツがさらに素晴らしいものになるだろう」
レオンは装備を整え、カフェを後にした。目的地は町から少し離れた場所にある「月夜の森」。そこは魔物が潜む危険な場所でもあり、慎重に行動する必要があった。
*****
レオンは月夜の森へ向かう途中、静かな夜の中を一人進んでいた。彼の手には魔法の灯火がともり、周囲をほんのり照らしている。森の入り口に到着すると、冷たい風が吹き抜け、木々の間からは月明かりが差し込んでいた。
「この森には、魔力を吸収する魔物もいると聞いている。油断は禁物だな……」
レオンは慎重に進んだ。森の中は暗く、通常の目では何も見えないが、彼は魔法の力で周囲を感じ取りながら歩みを進めた。やがて、目的の場所に近づくと、彼の目に一面に広がる美しい光景が映った。
「これが……月光花か」
目の前には、銀色の花々が静かに咲き誇っていた。花びらはまるで月光をそのまま受けて輝いているかのように、淡く光を放っている。レオンはその神秘的な光景に一瞬息を呑んだが、すぐに気を取り直して蜜の採取に取り掛かった。
「慎重に……焦るな、ここで失敗は許されない」
レオンは小さな瓶を取り出し、月光花の花びらをそっと撫でるようにして蜜を採取し始めた。月光花の蜜は非常に繊細で、少しでも力を入れすぎると花が壊れ、蜜が台無しになってしまうのだ。彼は魔力を指先に集中させ、少しずつ、花の中心から透明で美しい蜜を瓶に集めていった。
「よし、これで……」
蜜の瓶を慎重に封をしたその瞬間、突然、背後から気配を感じた。レオンが振り返ると、森の中に潜む魔物が現れた。魔物は黒い霧のような姿をしており、月光花の魔力に引き寄せられて出現したのだ。
「やはり出たか……」
レオンはすぐさま魔法を発動させ、魔物との戦闘態勢に入った。彼は素早く杖を構え、呪文を唱える。
「光の精霊よ、我が力となれ!」
彼の手から放たれた光の魔法が、魔物を一瞬で包み込んだ。魔物は苦しそうに身をよじりながら、光に溶けるように消え去っていった。レオンは大きく息を吐き、周囲の安全を確認した。
「ふう……危なかったな。でも、これで無事に月光花の蜜を手に入れた」
彼は慎重に瓶を確認し、必要な量の蜜が採取できていることを確認すると、再び森を後にしてカフェへと戻った。
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