第3話「カフェのオープン」
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いよいよカフェがオープンする日がやってきた。翔太とリリィは、店内の最終準備を終え、スイーツをショーケースに並べていった。メニューには、「虹の果実タルト」や「魔法のショートケーキ」、そして「星のハチミツロールケーキ」などが用意されている。
最初に訪れたのは、町に住むエレナという女性と、彼女の幼い息子マルクだった。エレナはカフェができたことを聞きつけて、さっそく足を運んでくれたようだ。
「こんにちは! カフェができたって聞いて、楽しみにしてたんです。おすすめはありますか?」
リリィは笑顔で答えた。
「おすすめは、こちらの『虹の果実タルト』です! 新鮮な果物とさわやかなミントを使ったタルトで、見た目も味も楽しんでいただけると思います」
エレナはタルトを一つ注文し、息子のマルクと一緒に席に座った。タルトを一口食べた瞬間、マルクは目を輝かせて喜んだ。
「お母さん、これすごくおいしいよ! すごくきれいだし、さわやか!」
エレナも満足そうに笑い、翔太とリリィに感謝の言葉を伝えた。
「これは本当に美味しいです。こんな素敵なカフェができて嬉しいです。また来ますね!」
翔太はその言葉に少し照れながらも、成功の手応えを感じた。
*****
その日の午後、カフェに入ってきたのは冒険者の一団だった。彼らは旅の途中で立ち寄ったようで、体中に砂埃をまといながらも、笑い声を上げてカフェに入ってきた。
「おい、ここが噂の新しいカフェか? どれ、甘いもんでも食べてみるか!」
リーダー格の筋骨隆々とした男が店内を見渡し、カウンターに近づいた。リリィは冒険者たちに笑顔で対応し、翔太が作ったスイーツを説明した。
「こちらの『星のハチミツロールケーキ』は、体力回復効果がありますよ。甘さ控えめで、長旅の疲れを癒すのにぴったりです」
リーダーはその説明に興味を持ち、ロールケーキを注文した。食べてみた瞬間、彼は驚いた表情を浮かべた。
「これは……うまい! 甘さがちょうど良くて、体が癒される感じだ。こりゃ、旅の途中で立ち寄るには最適だな!」
仲間たちも次々にスイーツを注文し、カフェは冒険者たちの賑やかな声で溢れた。
「また来るぜ! いい店を見つけたな」
冒険者たちが店を去ると、リリィはほっとした表情で翔太に話しかけた。
「冒険者たちにも気に入ってもらえて良かったわね! これからも、いろんなお客さんが来るといいわ」
翔太は満足そうに頷き、カフェが少しずつ町の人々に受け入れられていることを実感していた。
*****
その夜、カフェが閉店した後、翔太はリリィと一緒にテーブルに座り、今日のことを振り返っていた。
「今日はたくさんのお客さんが来てくれて、スイーツも好評だったな。でも、次はもっと冒険者向けの特別なスイーツを作ってみたい。長旅や戦闘で疲れた体を回復させるような、特別な効果があるものがいいと思うんだ」
リリィはその提案に賛成し、目を輝かせながら言った。
「それは素晴らしいアイデアね! 冒険者たちは常に疲れているし、回復効果のあるスイーツがあれば、もっとたくさんのお客さんが来てくれるかもしれないわ」
こうして、翔太は次なる挑戦に向けて、新たなメニュー開発に乗り出すことになった。異世界の素材を駆使し、魔法スキルをさらに活用して、カフェのメニューを充実させる決意を固めた。
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