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第二十話 狩猟開始

 寝息をたてて眠る赤竜。

 俺たちの気配にはまだ気付いていないようだが、その迫力と威厳は離れたこの場所からでも伝わってくる。

「冗談じゃねえよ……俺たちだけでこいつをどうにかしろってか?」

「やるしかないよ。ロギアさんにはお世話になってる上、何か恩返し的なことはしないと」

「だからってドラゴン討伐はねぇだろ……初めは『赤い鱗と鋭い牙を持つ生物』としか聞かされてなかったから、トカゲか何かだとは思っていたけど、まさかリオレ○スとは……」

 普通ドラゴンはもっと、ダンジョンや秘境の奥地とか、そういう特別な場所にいると思っていたが、この世界ではどうやらその辺の森に出現するらしい。

 この世界に来たばかりのころにこんな奴に出くわしたら、間違いなく大パニックだっただろうな。

 ここへ来なかった連中は、おそらくそれが正解だったのだろう。

 あいつらは今頃もう一つの頼み事である、楽園の建物の点検を行っているはずだ。

 

「サキ、とりあえずあいつの弱点がどこか分かるか?」

 サキは目を細めてドラゴンの全体を一通り観察し、そしてわかったのは。

「まず最初に、たぶん硬い体表と鱗のせいで目と頭以外には攻撃が通らない。でも、確かこの世界のドラゴンは口から火とかを吐くから、あまりお勧めはできないかな」

「あ、そういうベタな設定はあるんだ」

「でも胴体の左下……そこの鱗が剥がれてる。狙うならそこだね」

「つまり……」

「正面から挑まないと、そこに攻撃ができない……」

 現在、あのドラゴンはうつ伏せで寝ていて、サキの言う弱点を見ることはできない。

 一度起こして、戦いながら弱点を突く必要がある。


 危険はある。

 それでも、やらなくちゃいけない。

 なら……

「ああもう……」

「ユウジ……?」

 俺はあのドラゴンに向かって歩き出す。

 そしてドラゴンが俺の気配に気付き目を覚ますと、ヤツはけたたましい轟音のような鳴き声を発した。

 ドラゴンは自動車を軽々と包み込めそうな程の大きさを持った翼を広げ威嚇する。

 翼によって引き起こされた風によって、周囲の木が大きく震え、葉が吹き飛んだ。

「どうせやらなくちゃいけねぇんだ。ならさっさと行こうぜ?」

「ちょっ……!? ……ああもう、お前って奴は……。作戦を考える時間くらいあっただろう……」

「でもいいんじゃない? どうせやることは変わってないよ」 

 そう、俺たちはなんとかしてコイツを倒す、もしくは追い出す必要がある。

 楽園の近くにこんな奴がいたら、安心して暮らせないしな。

「最初に警告しておく。今すぐここを立ち去ってもらえないか?」

「ガァアアアアアアアア!!」

 まぁそりゃ、言葉が通じる訳ないよな。

 俺は腰に下げた剣を鞘から引き抜く。

 銀色に輝く刀身が陽光を反射し、俺の目に当たって眩しい。

 ガルムの時は別に俺を殺すつもりはなかったらしいから、本当に命をかけて戦うのは、今回が初めてになるかな。

 頼んだぜ、愛刀(相棒)

「さぁ来いよ! せっかくなら愉しもうぜ! 存分にな!」


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