あらすじ作り初級編(自己流)
※何度めかの見直し中。
物語を作っている最中でしたら、構想 (ざっくりとしたプロット)の上だけでも完結していない場合、結末までをしっかりまとめておく。
それを絶対に変えないことはあらすじを考える上での大前提というか『お約束』です。
途中イベントはともかく、始まりと終わりを決めたら以下の順番にあらすじを組み立てます☆(°▽°)
1・読み手の興味を引く場面、事件を本文から引用する
2・登場人物がその後、成長する切っ掛けの場面をチラリズムする
3・物語の舞台や世界観の大まかな説明を入れる(日常は入れない)
4・齟齬がないか通しで読み、推敲する(音読)
5・誰に向けてのあらすじなのかを意識して最後の言葉を書く
その1:読み手の興味を引く場面、事件を本文から引用する
……『あらすじ』は小説本文への誘導。
『面白そうな展開が期待できる』と理解してもらうためには、本編の売りであるイベントを隠しては始まりません。
読んでもらうために『興味を引く場面』を本編の中から用意しましょう。
あらすじで出された場面が本編にはない、というのは期待を裏切る行為なので絶対にしないように。
また、本編の雰囲気や日常風景、設定は本編で語りましょう。
読者に一話目を読みたいと思ってもらうのがあらすじです。
一話目の内容そのままとかは論外です、興味を持ってもらえる『価値』があるシーンを最初に提示しましょう。
・この物語の大まかな展開をさらに濃縮し伝えるのです。
あらすじの最初に書きたい表現は以下のようなモノですので、ひとつ、もしくは複数を混ぜこむと印象強さが出てきます。
1、反社会的(犯罪や暴力、恐怖に関わる表現)
2、性的(異性交遊やハーレムに関わる表現)
3、新奇性(目新しくて、常識に反している表現)
4、快適性(安寧、癒しに関わる表現)
5、社会承認(富、名声、権力、印象に関わる表現)
6、自己優越(才能、能力、ひらめきに関わる表現)
7、逆転劇(不遇からの脱却、不利をはね除ける解決)
その2:登場人物がその後、成長する切っ掛けの場面をチラリズムする
……あらすじにおいては、主人公の説明やヒロインの紹介はなくても成立します。
ですが、危険が迫っている場面、緊迫感のあるシーンを最初に入れたなら次は主人公の変化、成長への匂わせが必要です。
ピンチをチャンスに、努力が成果につながることを想像させましょう。
『こうなってから、さてこのあとは……?』
という『答え隠し』は好奇心をくすぐるので読みたくなる、知りたくなるものです。
そういった起伏のないストーリーの場合は『何がこの物語の面白さなのか』をキーワードを絞って『簡単に伝える』ようにまとめてください。
・小説の本編へと誘導することをとにかく考えるのです。
その3:物語の舞台や世界観の大まかな説明を入れる(日常は入れない)
……ここまで、その2までで書いた物語の舞台と世界観の説明(補整)を入れて、大まかな雰囲気を味わってもらいます。
世界観を象徴するキーワード(パワーワード)を盛りこみ、物語の展開する流れを大まかに説明しましょう。
学園が舞台の物語であれば『学校・学園・学級・生徒・先生・授業・休み時間・購買部・体育館・放課後・登校・下校・学友・部活動・学食・通学路・テスト・入学・卒業』といったキーワードを盛りこみます。
異能が登場する物語であれば『魔法・魔術・魔剣・魔道具・術式・能力(異能)・スキル・変身(変化)・魔力・霊力・法術・呪文・詠唱・必殺技』といったキーワードを盛りこみます。
異世界ファンタジー風の物語であれば『剣・槍・盾・魔法・騎士・魔法使い・魔女・魔力・戦士・闘士・王族・王城・エルフ・ドワーフ・転移・転生・異世界・ゲーム世界・冒険・ギルド・ダンジョン』といったキーワードを盛りこみます。
例……『魔法使いの学園では例年通りクラス対抗戦が行われ、主人公たちは順調に勝ち進むものの優勝候補との対決で友人の一人が致命傷を受けてしまう……』
・想定読者層に向けての興味を引く『形』を意識しましょう。
その4:齟齬がないかを通しで読み、推敲する(音読)
……あらすじについて悩みに悩み、その3まで書けたら、全体総括になるような結びの文章を仮に付け足し体裁を整えます。
そしたら少し気持ちを休め、切り替えてから『音読』しましょう。
(実際に一時間ほど間を空けるのが効果的です)
始まりから終わりまで自然に読める場合は大丈夫ですが、内容によっては齟齬や重複が生まれているかも。
見直しする時、音読すると俯瞰した確認となりやすいのでオススメです。
・口に出して読むと音の紛らわしさなども確認できます。
その5:誰に向けてのあらすじなのかを意識して最後の言葉を書く
……仮に置いた結びの言葉を見直しましょう。
ここまでで何度か書き直し、見直していると思われますが、もう一度通しで確認し、重複を削り、体裁が整えられているかを推敲しましょう。
それができていたら、最後の見直しです。
想定読者層に向け、効果的な言葉を選ぶという意識を忘れずに『結び』の文章を考えると、仮に置いた言葉の不足やそれが効果的なのか否かが解ってきます。
あらすじに『蛇足』は要りません。
あっさり本編へと繋ぐのが理想です。
『あらすじ』で読者の『読みたい気持ち』を高めましょう。
※400文字以下であれば何も文句はありませんが、一話目への余力、勢いを持たせたままに読者さんが余裕で進めるのは理想で『200文字』です☆ ガンバ☆(*´▽`*)
600文字を越えている場合は一話目への余力がないと覚悟してください。
二・三行読まれてブラバも有り得る状態です。
読者の目が話の面白さの描かれている部分まで届いてこそあらすじの意味があります。
長いあらすじは一話目を読む前の『お通し』として過剰ですから、シェイプアップしましょう。