第三百四十四話
2023/4/2投稿分です。
「小説家になろう」だけ予約投稿が上手く出来ておらず、変な時間に気付いたためこの時間に投稿となりました。
本日18時にも次回投稿があるのでお楽しみください。
「じゃあ、一旦獣王やロリータニア達を連れて来ようか…」
「だ、大丈夫なのじゃろうか…怖がられたり…」
急に気弱!? 過去に残虐な事しておいて今更?
「いや、怖がられはするけどちゃんと謝罪して…」
「「「「「はい…」」」」」
俺は保護者か?
まぁ良いや。 とりあえず、転移で皆の位置へと戻る。
「あ、蛇の国の人達と和解してきたよ!」
え、一同がちょっとドン引きした様な顔でこちらを見てきている。
それは流石にそれは一体どういう…。
「一体どんな脅し方を…」
「脅してないよ!!!」
どんなイメージ持ってるんだよ! ふざけんな!
いや、最初ちょっとだけ脅したかもしれない。
「あ、でも酒で皆と仲良くなったね」
「「「酒!?」」」
あっ、この流れ駄目なパターンだ。 経験上知ってる。
どうせ駄目になるならどうにでもなって欲しい。
蛇達を巻き込んでしまおう!!!
「じゃ、じゃあ皆で蛇達としっかり和解をしに行こうか! そこで宴会を開こう!」
「「「おぉ!!!」」」
あれ? ゴーレムと獣人達も気付いたら周りに沢山居るんだけど…。
どんだけ飢えてんだよ!!!
「流石にこの人数だと無詠唱はキツイか…ざっと三百人くらいは見えるけど…」
「わらわにもそのくらいに見えるのじゃ…」
「ま、まぁこの人数なら詠唱省略だったらいけるから! 転移!」
到着した場所が悪かった。
虹蛇の目の前に三百人の人がパッと現れたのだ。
一部の蛇達はあまりに驚きすぎて気を失ってしまった様だ。
「お、驚き過ぎたのじゃ…」
「むむ! この蛇からわらわと同じ感じがするのじゃ…!」
のじゃ族だもんね。
「おぉ、始祖の生き残りでは無いか! 風邪はひいておらぬか? 変な男は近付いて来ておらんか? そんな奴が居たら丸呑みにしてやるのじゃ!」
「へ、陛下…なんか怖いのじゃ…」
そうだよね。 怖いよね。
ずっと見られてたんだもん。
「ずっとロリータニアの事見てたらしいよ。 だから親みたいな感覚なんだと思う。 気持ち悪いけど怖がらなくて良いよ」
「分かったのじゃ」
「もっと酷い事を言っておる事を自覚して欲しいのじゃ」
そんなこんなで獣王やその側近だったりゴーレム達を紹介しつつ、蛇に苦い気付け薬を飲ませ気を失った者の目を覚まさせておいた。
「とりあえず、聞いて欲しいんだけど、ここに居る者達と手を取り合う事に反対の者は居るかな?」
俺が代表して声をあげる。
反対の声はどこからも出てこない。
しかし…。
「ヤマタノオロチ達はどうするのですか…?」
「交渉次第では敵対かな? とりあえず『今』 ここに居る者達だけでも味方になってくれるのであればそれだけでも十分有意義って思えるんだ」
「それならば…!」
「「「「「「「「私らに異論は無し!!!」」」」」」」
「「「「「俺らもだ!!!」」」」」」
「「「「私共もです!」」」」
「わ、わらわもじゃぁ…」
って事で…!
「じゃあ良いところで…。 皆、グラス…と、蛇達は何だろうかボウル? は準備万端かな? かんぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」
夜はまだまだ始まったばかりだった。
無論俺は果実水!




