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第三十三話 ランクアップ

僕達はギルドでまったりと待っていた。


「テイル様! お待たせしました。 査定が終わりましたのでカウンターにお越しください」


受付から声が掛かったのでカウンターに向かう。


「テイル様、今回の査定はオークの睾丸の六つ納品と討伐部位の確認が取れましたので銀貨一枚と銅貨三枚になります。 また今回のクエスト達成でEランクに昇格になりましたのでギルドカードのご提出をお願いします」


僕は言われた通りギルドカードを提出する。


「すぐ終わりますのでお待ちください」


「うん、わかったよ」


すると奥からかなり野太く野性味のかかった声がかかる。


「おい、そいつは俺の特権でCランクまで上げる。 三賢者がそいつがオーガの統率種とやりあってるのを確認しているとの事だ...」


「え!? 三賢者様が!? かしこまりました、すぐに対応致します」


僕は訳が分からず成り行きに身を任せる事しかない。 メイカも分かっていない様で問いかけてくる。


「統率種といえばジェネラルやキング等の事ですよね? いつ戦うことがあったんですか?」


「あぁ、学院の試験中に急に現れたんだ。 校長である三賢者のマーリン様に助けてもらえなかったら死んでたかも知れないね」


メイカがゾッとした顔でこちらを見ている。


「なぜ私にすぐ報告してくれなかったんですか! なんで隠してたんですか! 危ないからすぐ逃げれば良かったじゃないですかっ!」


「嬢ちゃん、そいつは色々気を使って言うのを躊躇っていたんだろうよ。 それくらいは従者なら察してやりな」


思わぬ助け船が来たがこのオジサンは誰なんだろう。


「あぁ、名乗るのが遅れちまったな俺は冒険者ギルドマスターのスティーブだ」


「ありがとうございます。 テイルです」


名乗ってもらったので、こちらも挨拶を返しておくことにする。


「事情は全部()()マーリンのおっさんから聞いてるさ。 Cランクまで上がるんだからこれからは指名依頼とかも来るかもしれねぇ。 まぁ、学生の内は滅多に来ねぇとは思うけれどな」


「は、はい、ありがとうございます!」


そうこうしていると俺の新しいギルドカードが出来たようだ。


「ランクアップに伴うギルドカードの更新にはお金は掛かりません。 また更新の期限も伸びますのでご安心ください」


ギルドカードにも更新あるんだ。 説明受けてなかったや。

運転免許証みたいなもんかな?


「うん、わかったよ。 ありがとう」


僕は新しいギルドカードを受け取りにやにやしてしまう。


「メイカ! なんか美味しいご飯でも食べに行こう!」


「え、あ、はい!」


なんかメイカが喜んでいるがそれはお腹がすいていたってことだよね? なら早く言ってくれればよかったのに。


そんなこんなでなんとかオークの討伐は完了し、予想外のランクアップを迎えたのだった。


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― 新着の感想 ―
[一言] 今のところほんわかした流れ良くて楽しませて貰っています。
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