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第三百二十二話

聞いていた話ならかなりの魔法の技術力だろうな。

今でいうところの上級魔法よりも強い魔法を旧王国の王族は顔色一つ変えずに連発していた...。

それが事実なら…。


「剣聖さん。 悪いけどこの座標には俺と元大罪も連れて行くよ」


「なっ! その様な事は出来ません!」


「そう言うと思っていたよ。 でもこれは任務だ」


「畏まりました...」


「船は俺が一応用意させて貰おうか。 普通の船じゃ海の魔物に対処出来ないからね」


「海の…魔物?」


剣聖パーティが首を傾げる。

そうか…。 海に出る事が少ないのか。


「海は奥に行けばそれだけ強力な魔物が出て来るんだ。 例えば森もそうでしょ? 浅ければゴブリンやコボルト程度だけど…」


「奥に行くほど脅威度は増す…と?」


「理解が早くて助かるよ。 ちなみに言うと奥まで行かなければサハギン…水中に住むゴブリンみたいな存在みたいな弱い魔物しか出ないから屈強な漁師達の相手じゃないのさ」


驚きが隠せない様子もありつつもなんとか納得している様だ。


「確かに、港街へ寄った際…漁師を見ましたがとても屈強でどこかの騎士か冒険者かと思いました。 それなら合点がいきます」


「あぁ、彼らが屈強なのは魔物と戦ってるからではないんだけどね?」


「「「「えっ!?」」」」


反応面白いな。

新鮮なのは良いね。 ちなみに剣聖のパーティ以外の人達もこの話は興味があったのか一緒になって驚いている。

なんでマックスまで驚いてるのかは一旦置いておこう。


「彼らはね、一回網を上げると膨大な魚が上がってくる。 で、魚って言うのは生きているよね? ならマジックバッグには?」


「…入らない…」


「売ってる魚は乾燥させたものだから軽いよね。 でも、生きているという事は?」


「血がある…」


「そう。 でもそれだけでは無くて魚も食事をするから餌や、海水も含んでいるし、身にも水分があるんだ。 それが船に引き上げるんだ。 少人数で」


「少人数で…良い鍛錬になりそうです…」


まて、もしかして剣聖って…。


「そうだな! 俺も良い訓練になると思うゼ!」


マックスに…。


「ふむ、騎士団の訓練に入れてみても良さそうではある…か」


団長…。


こいつら脳筋だ!!!


「漁師さんのお仕事を取ったらダメだからね~」


「「「はっ! 確かに!」」」


おい、お前ら!!!


「マリア…男って馬鹿ね」


「サリィちゃん、聞こえちゃうよ!」


主語が強くありませんか? 男って概念になると俺も馬鹿なんですが?


「って事で今回の件は剣聖パーティには悪いけどクエストじゃない。 ミッションとして命令するよ」


「承知しました」


あ、良かった。 ちゃんと受けてくれた。

これで安心して…


「ところで何をするんでしたっけ」


前言撤回です。

全く安心できなくなってきた。


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