表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
315/384

第三百十五話

無事になんとかあのパーティに魔道具とかは渡せた。

スムーズに行ったのは方々によるありがたき手助けのお陰か。


これで、あとは…。


「坊ちゃま、彼らは五匹で見張る事になりました」


「丁度いい感じだね。 あとはどうするか…」


「ふむ、それですが…。 我らが同胞が作った地図を渡すのはどうかと思いまして」


「それは良いね。 ちなみにどういう感じの? 実物は見れる?」


「そう言ってもらえると思いましてご用意致しました。 こちらです」


めちゃめちゃクオリティー高いよ。

建物や地の勾配などもおおよそ記されている。

まぁ、地図は各島の外周に沿っているところが多く、中まで入り込んでいる物は少なかった。


まぁ、そうだよなぁ。

俺も行きたいよ。


「駄目ですぞ」


おい、心読めてるよ。

それで商売したらもうかるんじゃないか?


「ぼっちゃま? アホな事はお考えにならない方が…」


「辛辣っ!?」


そして、ふっと周りを見ると年頃の子女達が


「どちらが上なのかしら」


等と言っている。

やめろ! 腐っている発言をするな!


「あら、今わたくし、陛下と目が合いましたわ! きゃあああ!」


なんでや!


「私はキング様と目が…いつ死んでも良い…」


良くないからね?

流石にやめ…。

背後にとても怖い気配を感じた。


なので、俺はそっと視線を落とし。

別の作業に移る。 


俺は何も知らない。 見ていない。


「あら、あなたたち? ちょっとオハナシしましょうか?」


にこやかな笑顔で登場したマキナ。

初めて背筋が凍るかと思ったかもしれない。


「ここで氷魔法はやめてね」


そう呟いた。 それが限界だった。

それが悪手だった。


「はい? 貴方は私達にどれだけ心配をかけましたか? で? ここで氷魔法をするな? どの口が仰って…」


そのまま数十分は続いた。

キングも、女性陣も助けてなどくれなかった。


皆怖いんだな。 分かる。


あれ、足が凍り付いて来た。


え、なんで? 怖いんですけど。


「声に出てますわよ? ねぇ、皆様もお聞きになられましたわよね?」


外行きの令嬢モードのマキナ。

俺が悪かったから許してくれ! なども言えるわけもなく。


そのまま俺は一旦氷漬けになり、マキナはそこらのお嬢様方とにこやかにオハナシをしていた。

氷の中なので内容までは聞こえないが。


そのまま忘れ去られそうになったところを、マリアとサリィに助けられた。


持つべきものは嫁だね!


更に背筋が凍るような思いをする事になるとは思わなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ