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第二百六十七話

怒られている俺を可哀想な目で見ていた娘達よ…助けてほしかった…。

まぁ、エルンスに関しては即解放されていたが。

あの良く分からないボアを飼育するところを作るための解放だったらしい。

俺にボコボコにされた挙句、起きたら大量の人が居たせいであのボアも抵抗する気が無いらしい。


「アルならあのボアと会話出来るのかな…?」


「ブッブー(基本的になんでも会話出来るかと…)」


「んー、じゃあ番を連れて来るから、子供が増え過ぎたら提供してくれないかって言う相談をして貰えない…?」


「ブゥブブ…(え、子供食べるの…)」


「美味しいらしいんだよね…」


「ブッブー(ドライアドの葉っぱ一枚でその任務受けましょう!)」


「対価取るのかよ! まぁ良いけども…」


とまぁ、抵抗する素振りも見せずにちょこんと座っているボアにアルが話しかけると何やら会話になっている様だった。

見ている分には微笑ましいがあの輪に混ざったら不審者になりかねないので距離は取る。


するとすぐにアルが戻ってきた。


「ぶっぶっぶぶぶぶっぶー(彼は普通のレア種のボアじゃなくてエルダーボアらしく殆ど同種が居ないらしいです)」


「じゃあ番を探すのは結構難しいか…」


でもエルダー系の魔物とかって相当強いんじゃ…。

若干の落胆を見兼ねてアルは続ける。


「ブッブブブーブ(でも、他の種のボアとも交配が可能らしいですよ) ブブブブーブ(ちなみに子供が出来ても乳離れしたら基本的に放任するらしいので幾らでも食べて良いらしいです)」


それは嬉しい話ではあるな。

だが、ボアって種族はそんなので大丈夫なのか…?


「それは嬉しいね。 ちなみになんで彼は大人しいんだい?」


「ブッブブー(エルダーボアだから強者に逆らわないんです)」


あぁ…なんか可哀想な事をしてしまった気がしてならないよ…。

それならいっそのことテイムしてしまった方が良いのではないか…?

いや、服従されてるなら実質テイムみたいなものだし要らないか。


そしてキングを呼び、ボアのレア種で雌が複数欲しいと言うとヴァンパイア達に捕獲してこさせると言うではないか…。

牡丹鍋やシシカツ、燻製なんかは非常に興味がある。

オークは豚っぽい味だったからきっとボアも猪みたいで美味しいはず…。


「旦那様は食べ物の事となると目が恐ろしいですな…。 魔王や魔神王なんて比にならないかもしれませんぞ?」


急に変な事を言うんじゃありません。

俺がそんな悪い存在だったらまず、美味い飯なんて作ろうとしません!

…多分。


「テイル君、錬金術師達が変な道具を作り出しちゃったんだけど…」


え、今度は何ですの?


「ゴブリンとウルフ系の魔物しかまだ出来てないんだけど、その鳴き声で何を言いたいかを翻訳するモノらしいよ。 ただ、サンプルが無くてゴブリンとウルフしか出来なかったみたい」


「え、なにその夢の詰まったモノ…。 作った人を表彰したいよ」


「君の感性がたまに分からないよ」


なんでそんな事言うんだよ!


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