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第二百五十七話

「「「「「「「「ぱっ…パパァ!!!!」」」」」」」」


皆そうなるよね。

俺もそうなってます。


「パパって言うのは?」


「あれ? おじいさまから聞いて無いの…?」


「おじいさま? 誰の事だろう…」


「りゅうじんおうって名前だったと思う!」


龍神王様? どういう事ですか!?


(すまん…伝え忘れていた…。 神の力を数回行使しただろう? あの漏れ出た神気や聖気を元に朕らで新しく創造した。 本来なら眷属になる予定だったのだがな! 力の根源が貴殿だったので貴殿が親になってしまった! すまぬ!!!)


めっちゃ早口だ。

相当焦ってるね。 龍神王様がおじいさまって…。


(ちなみに今回の創造は創造神様も関わっているのでな。 同様におじいさまと呼ばれていた。 鼻の下が伸びきっていた…)


そうでしょうね。 どうしてこうなった…。


『ぐるるるるる…」


「君は人化出来るかい?」


『おこってないか…?』


「うん、怒ってないよ。 龍神王様から聞いたからね」


髪の色が違うだけの双子ですか。

瞳の色は俺と一緒だが、黒髪と白髪て…。

暗黒龍と聖龍とか言わないよね???


「君達、名前は?」


「まだないからパパに決めてもらいたいなって…」


「なら、白髪の子がレフコース、黒髪の子がマヴロス。 俺の知ってる言葉で白と黒を意味する言葉なんだ」


「「パパ! ありがとう!」」


「ところで、街を襲いに来た理由は?」


二人共俯いてしまった。 怒られると思ったのかな?

怒る気は全くないんだがな…。


「パパの呼び方が分からなくて…。 駆け付けた人がパパか分からなくて…」


「多分…俺がパパだってすぐわからなかったかな?」


「パパ、力を抑えてて分からなかったの…ごめんなさい」


「ごめんなさい」


「ん、謝れて偉いね。 怒ってないから大丈夫だよ。 だけど、俺だったから良かった事なんだけど、他の人だったら死んじゃってるからね? 次からは気を付けようね?」


「「はーい!」」


本当に理解してくれているのだろうか。

と言うか眷属が必要ってどこまで神に足突っ込んでるの俺。

か、勘弁してくれ…。


(ちなみに…今後生まれるだろう眷属は龍種にはしないから安心してくれ)


そういう問題じゃねえええええ!!!

え、俺ってここまで神に足突っ込んでて地上に居て良いのか?

いや、精霊みたいなモンなのか?

考えても仕方ないか。


(眷属が出来たからって地上に干渉してはいけないとかはないはずだから安心してくれ)


安心出来ません。

俺がこの地に居るだけで豊穣とかになったりしないよね…。

大丈夫だよね?


(…)


おい、返答してくれよ。


(先輩、ドンマイ!)


ナールムゥ!!! 貴様ァ!!!

あ、この子達の面倒をナールムに任せよう。

あの精霊の子も。


(飛び火して来た!)


「流石にその顔は悪人と思われますよ」


え、俺そんな顔してたの!?


「そんな顔してた?」


「あの子達の様子を見てください?」


完全にドン引きしてる!? 俺どんな顔してたんだよ!!


「か、帰ろっか。 お騒がせしました!!」


大量の眷属出来たりしないよね?

大丈夫だよね?


((…))


そろそろ俺の扱いで心が折れそうになってきたよ。


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