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第二百五十四話 大使

俺としてはこちらに大使を送ってもらうのは全然構わないのだけれども。

まず理由としては三点。


・王国がこれからも発展していくと言う事を他国に見せる為。

・この機会で人種に関する軋轢が少しでも減らせる様になる。

・英雄が沢山居れば安心だろうと言う移住者が増える。


逆に言えばデメリットもある。


・他国や他領の臣民を奪い取ってしまう可能性がある事。

・急激な人口増加で工事が間に合わずスラムが出来る可能性がある事。


まぁ、解決策は無くは無いのだが。

如何せん領地がだだっ広いので場所は余ってる。

気付いたら領地が増やされていた。


許すまじ、陛下。


「俺としてはこちらに住んで頂く事はなんら問題はありません…しかし…」


「他種族との交流だろう? 俺は問題無い。 魔族だろうがスライムだろうが話が通じれば良いさ。 でも手合わせの相手は欲しいな」


こちらを見ながら手合わせの相手が欲しいって言う辺りやっぱりただの戦闘狂…。


「おい? 今なんか変な事考えて無かったか?」


「いえ、何も」


「なら良い」


「手合わせの件もこの領地は冒険者も多いですし、なんなら元大罪のメンバーも多数在住…と言うより居候なので問題無いかと。 俺の専属騎士は…元【憤怒】ですから…」


「なんと!!! それは良い!!! 今すぐに手合わせを!!!」


やっぱり戦闘狂だよこの人。

こんなキャラだったっけな…。 会わない内に変わってしまったのか?


「まぁ、それは置いておいてガガルさんは何か気になる事は御座いますか?」


「ワレワレ、カタコトニナル。 モンダイナケレバイイ。 アト、リュウシュガデタラタイショマカセテ」


「わ、分かりました。 その位で良いのであれば」


まぁ、飲むしか無いよな…。

多分キングの事だから王城に即座に連絡を入れているはずだ。

もう逃れられん…。


「タスカル」


「いえいえ…。 お二人には大使館を用意してその敷地内に邸宅を用意する形で良いですか?」


「いや、うちの者達と住むから適当で良いぞ」


「オナジク」


お前ら移住者余計に連れて来るんかい!!!

頭が…痛い…。


(流石は英雄殿)


おい、駄神は黙っててくれ。


(駄神…)


「では、住む場所が出来たらすぐに報せてくれ。 それまでは領地を見て回らせて欲しい」


「ドウコウシヨウ」


もう好きにしてください。


そうして彼らとの対談? を終え、干物の様になっていると…。


「旦那様…。 妖精の王と上級精霊が複数いらっしゃったのですがどう致しましょう」


「もう通してくれ…。 どうにでもなれー…」


「畏まりました。 では一旦この部屋から退出して下さい」


あぁ、王国だと形式的に客人より後に部屋に入る必要があるんだっけ。

逃げちゃダメなんですかね?

俺、無心で狩りに出掛けたいよ…。


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