表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
251/384

第二百五十一話 やっぱり弄られるテイル君

ところで錬金術師や薬師の上位の天職ってあるのだろうか…。

まだ出て来ていないという事は条件が特殊なだけなのだろうか。


だとしたらそろそろ俺も上級に…。


「テイル君、どうしたんだい? 珍しく難しい顔をして」


「割としてるわ! 錬金術師とか薬師とかって上級職無いのかなって」


「あぁ、確か錬金術師自体が中級の天職だよ。 上級は存在はするけど到達者なし。 だったかな」


「詳しいな…」


「いや、さっき神様が教えてくれた」


さっき知ったのかよ。

まぁ丁度俺の職が異常って話になってたしな。

だとしても返事くれるって神様結構気前良いな。

俺には返事くれなかったけど。


(全部に答えとったらキリがないやろ!)


聞こえてるのかよ…。 こわいわ。


(問題児は監視対象じゃ!!!)


問題児!? 問題児扱い!? 酷くないですか!?


「テイル君…顔が賑やかだね」


「どういう意味だよ!」


「あぁ、さっきから表情の落ち着きが無いなって」


「まぁ、確かに、主の表情は賑やかであったな」


「そうだね、あれは面白かったよ」


「…」


元【色欲】さん顔そらしてますよね? 皆酷くない???

まぁ、楽しんでくれてるなら良いんだけど。


お、領地に着きそうだ。

門が見えて来た。 やっと帰れるぞ…。


「あ、ご領主様の帰還だ!!! 皆、門を開けろおおおお!!!」


例え俺であっても検問はしてください。

疲れているので不問ですけど。 流石に…ね。

まぁ、注意はしないとな。


「皆、ただいま! 俺達の勝利だ!!!」


うおおおおおおおお!!! 凄い歓声だ。

先に帰っていたであろう冒険者達がチラホラと見受けられる。

彼らにも褒美あげないといけないか?

いや、ランク上げてあげて…。 参加者には特別報酬を出して…。


「テイル君、そういう難しい事は君一人で考え込まなくて良いんだよ?」


耳元で囁かれて飛び跳ねてしまった。


「ほう、耳が弱いんだね? 彼女達に報告しなきゃ!」


「なんでもするから許して!」


「あはは、冗談だよ! ま、一人で抱え込んでばっかりは疲れちゃうよ」


まぁ、正論だわな。

キングと妻に任せよう。 難しい事は分からん!


「テーイールー? 元【怠惰】のリアが女の子だからって鼻の下伸ばして…貴方は何人増やせば気が済むのかしら~???」


お嬢さん達、話せばわかります!


「いや、鼻の下伸ばしてた訳じゃなく…だよね?」


「えぇ、主はリアに耳元で囁かれてちょっと驚いていただけです。 耳が弱いとかなんとかリアは言っていましたが…」


「ふぅん?」


悪魔の様な瞳で見つめないでくださいお嬢さん方。

助けてぇぇぇぇぇ!!!


「んひいいいいいいいいいいいいいい!!!」


「ご、ご領主様が奥方様達に遊ばれてる…。 なんだか安心したぜ、完璧人間で近寄り難い人じゃなくて!」


「そうだな! 多少フランクに接しても首が繋がってそうだぜ!」


それより助けてくださいいいいいいい!!!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ