第二百四十六話 どうしてっ!?
酔っぱらって寝てて投稿遅れました!!!!!!!!!!!!!!!!
「マーガレット英雄爵御一行! ご入場!」
何故か以前より絢爛豪華になった両開きの大扉を潜り、謁見の間へと進む。
横目でチラリと見れば殆どの貴族が集まっている。
否、王国全貴族大集合だ。
「マーガレット英雄爵よ、表を上げよ」
「はっ!」
「今回は陛下自らお話をご所望です。 皆様、宜しいですね?」
全員が臣下の礼をする。
これが承知したと言う合図なのだろう。
「ふむ、久し…くもないな。 テイルよ。 此度はなんとまぁ声を掛けたら良いものかな? 大罪を味方に付けた挙句、不埒な輩共を成敗した大英雄殿にはどの様な言葉が似合っているものかの?」
「陛下、お戯れはそこまでで宜しいかと。 マーガレット英雄爵の顔見て下さい? 真っ青ですよ?」
「おや、本当だの。 いやぁ、でもテイルはワシの娘を守りきれなんだからのぉ。 それどころか、公爵家の娘もじゃ。 他の妻達もだしのぅ」
これ怒ってるよね。
絶対根に持ってるよね!?
「がはは! なんて冗談じゃ。 余は問いたい。 そこな騎士よ。 貴殿は旧王国の騎士王とも呼ばれた者では無いか?」
「はっ! 私は旧王国にて騎士を勤めておりました。 称号は勇者を頂戴し、そして…」
「知っておる。 大罪の一人【憤怒】となった。 じゃろ?」
「はっ!」
知ってたのか! とんだ狸爺じゃないかよ…。
「そこな麗しき子女二人は…。 旧王国の賢者に旧王国の魔法王とお見受けするが?」
「「はっ!」」
「なるほどの。 そして…。 そこなサキュバス…いや、サキュバスクイーンが元【色欲】じゃな?」
「はっ!」
あれ? これを聞いても貴族達は何も反応無いぞ!?
何が起きてるんだ?
まさか…。
「ふむ、貴殿らはもう大罪ではないからの。 人類の敵では無い…。 しかしじゃ。 問題を起こしたのも大罪。 異論は無いか?」
「「「はっ!」」」
「一つ問いたいのじゃが…元【暴食】はどうした?」
これ素直に答えるべきか…。
いやぁ、首が飛んだら怖いわっ!
まぁ仕方ないある程度脚色しとこうか。
「彼は元より冒険者稼業をし、美味い物を食う事を楽しみにしておりました。 ですので、先に別れ…彼は今頃何か食している頃合いかと…」
「がはは! 皆聞いたか? あの【暴食】が冒険者で美食家だそうだ!」
貴族の間でもふつふつと笑いが起こる。
え、そんなフランクだったっけ!?
「しかし、愉快。 ここな貴族らもテイルのお陰か幾ばくかマトモになったものだ。 のう、宰相」
「悪徳貴族等は一掃しましたからねぇ…。 王子達主体で」
王子!? 何してんの!?
やめてくれよ。 俺の心臓が持たない。
「なんでも、恩を売ればまたチャーハンが食えるから…だそうですよ」
ニヤニヤしながら喋る宰相はどことなくこの状況を面白がっている事に違いない。
決めたぞ。 宰相も狸爺だ!
「まぁ、それとして。 この勲章…見覚えが無いか?」
「「「旧王国の救世勲章!」」」
「あぁ、其方らは知っておるか。 なら話は早いな。 宰相」
「はっ!」
「多少略式にはなってしまうが…。 此度の討伐戦に関わった者皆にこの勲章を! そして…元大罪の其方らにはこの王国にて人として生きる事を許す。 かつての事等はもう時効…であっとるか? テイルよ」
えぇ、適当に教えた言葉をこんな時に使いやがってぇ!!!
「はっ!」
「では、テイル・フォン・マーガレットよ。 貴殿には…」
え? ちょっと!?
なんでこんな良さげな所で辞めちゃうの!?




