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友人が、おそらくやばい薬か何かを勧めてきます怖い。なのでその友人を救ってやる!!

作者: 黒豆100%パン



「なあなあ、お前もどうだ?なあなあ」



大学の食堂で、俺はその友人の言葉に「いやいいよ」とそっけなく答えた。だが友人はしつこく勧誘してくる。その答えは頑なにノーだ。あたりにはカードゲームをしている人や友達と話している人などたくさん食堂に同じ学校の生徒が集まっている。



「なんでだよ?病みつきになるぞ??また行きたいなあ」



「いや俺はいいって」



先程からこの友人が勧めてくる。このしつこさと病みつきという言葉からやばい薬でもやっているのではないかと、俺は疑っている。俺はそういうのはキチンと断ることができる人間だ。その正体は知らされていないがきっとそうに違いない...と勝手に思っているだけだがそんな気はするのだ。その正体を求めても決して教えてくれないあたり、怪しさが増す。



「なあ、ぶっ飛びそうになるぐらいうまいんだぞ」



「ああ。そうなのか」



俺は相変わらずそっけなく答える。うまいという言葉から食べ物ではあるようだ。だがそんな得体の知れないものを食べるほど俺は愚かではない。もし貰ってしまったら同じではないか。そういう類のものは使わなくても持っているだけでアウトになることがあるらしい。



「いい加減、何かを教えてくれたっていいだろう?」



「ああ、それはだな」



「それは..?」



「秘密だ」



そういうと何故かしてやったりというような顔になっている。何でそんな教てくれないのか、いや教えられないのだろう。ここは大学の食堂。人がたくさんいるし、いつ誰が聞き耳を立てているかわからないのだ。俺は「帰るぞ」と言い席を立つ。友人の待ってという言葉を無視して帰る事にした。この後に講義もないし細長いテーブルがたくさんある食堂から外に出た。






「うーん」



その夜俺は考えてた。もちろんその何かをやるわけではない。友人を救うべきだと考えたのだ。だがと言ってもその何かをやるて言ってしまえばいいのだが、それで何か起きても最悪だ。俺がテレビをつけると、アニメをやっているようでハンバーグだのチキンだのと言っている異星人のキャラが画面に映し出される。



「本当に何を言ってるかわからないな。ヒントでもあればいいが...」



テレビでは登場人物がそのハンバーグだの何だの言っているキャラにそう返している場面だった。そのテレビの言葉に俺はひらめいた。そうか、その手があったじゃないか。俺は早速友人にメッセージを送った。



『それ、どこにあるかヒントくれないか?自分で見つけ出したいんだ』



こんなメッセージを送ったのは取引現場だとかそういうのを抑えるためだ。話から察するに定期的にそれを取っているようだ。ならばその現場を押さえてしなえばいい。そう俺は考えたのだ。するとすぐに返信がきた。そこには大学の近くにある広場という指示がきた。そこに行けば大丈夫なのだというそこで取り引きとかがおそらく行われてるのだろう。それにしてもずっとやっているとはなかなかだな。俺は明日大学に行く前にそこに行く事にした。





次の日、その広場へとやってきた俺は当たりを見回した。木が一本真ん中に立っていて周りにはビルがあり店が何個も並んでいる。正面には「ハッピーハッピーピザ」という看板のピザ屋があるだけだ。あたりを見回す。大人や子供、老人はいるが怪しげなそういう行動を取っているような人は見当たらない。よく考えたら取り引きというのは時間指定があるよな...と思った。




「しょうがない、今日はサボってずっと見張ろう。友人のためだ」



俺はそう心に決め近くにあったベンチに腰掛ける。ふーっと一息ついてあたりを見回すとサングラスと黒い帽子、黒い服の男が来た。その男が来た瞬間俺はつい「来たっ」と声を出してしまった。明らかな怪しい男...おそらく間違いないだろう。だが、その男を観察をしていても取り引き現場すらない。おそらく勘違いだろうか?俺ら落胆してまた別のところに目をやった。危ない薬などをやっている奴がいるはずだ。



「いないなあ...」



しばらく観察するが、そのようなやつは見当たらない。しょうがないので帰ることにした。まあそう簡単に見つかるほど甘くはないだろう。

家に戻りがてらメッセージで聞いてみる事にした。ダメだったと伝えると友人は電話番号を教えてくれた。まさか、電話でもできるというのか...。

俺は恐る恐るその番号に電話する。プルルルという音が2回聞こえた後、向こうからこんな声が聞こえてきた。



「お電話ありがとうございます。ぶっ飛ぶほど美味しい定期的にとりたくなるでお馴染み、ハッピーハッピーピザでございます!!」


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