7・運命の出会い 1
何時の間にか、PVが1500超えて、ブックマークが25件になっていました。ホンマにおおきに
「腹減ったなぁ…どっかにコンビニでもないかな」
森の中を彷徨いながら、祐二は言った。現在祐二は空腹の状態であった。
『マスターの現在居る森は秘境であり、数百キロ先まで街はおろか、小さな集落すらありません』
ヨンが無情な言葉を投げかける。
「マジで!? じゃあ数百キロ先まで、強制ハイキングかよ!?」
嘆く祐二。その時…
「あっ!」
祐二の目線の先の木の枝に、柿の様な木の実がなっているのが見えた。
「木の実だ! ヨン、あの木の実って食べられるか?」
『食べれます』
即答で返すヨン。
「よし…って言っても、あの木の実かなり高い所に実なっているな…おまけに成っている木も登りにくそうだし…」
祐二は考えた。そして…
「…これで枝を撃ってみるか…」
ホルスターから拳銃を取り出して両手で持つと、木の実の成る枝に向かって構えた。そして…
ダァン!
激しい銃声と共に、一発の弾丸が飛び出し、木の枝を撃ち抜いた。
「…当たった」
まさか一発目で当たるとは思っていなかった為に、祐二は感動した。しかし…
『マスター、木の実は?』
「あっ、やべ!」
ヨンの言葉に、祐二は慌てて落ちてくる木の実を取りに行った。
パシッ!
間一髪で木の実をキャッチする事が出来た。
「俺こんなに反射神経良かったっけ? まあ良いか、じゃあ食べてみるか」
木の実を一口齧ってみた。
「!!! 美味~い!」
木の実の味は祐二の想像を絶する甘みを込めていた。
※ ※
「…この森に居るみたいだね」
時を少し遡って、白いドラゴンは祐二の居る森の上空を飛んでいた。
「もう一度『感知』をやって、もう少し細かく調べてみるか…」
そう考えたドラゴンは、スキルを発動させようとした。
ダァン!
「!?」
その時、祐二が撃った銃声が、ドラゴンの耳の届いた。
「何だ今の音? 爆発音にも似てたけど、あんな小さな爆発音、聞いた事が無い…もしかしたら、僕のパートナーが出した音かも知れないから、念の為に行ってみよう」
ドラゴンは翼を羽ばたかして、銃声がした方へと飛んで行った。
※ ※
「やっほ~、あの木の実を食べたら、お腹いっぱいになった!」
祐二は軽快な足取りで森の中を進んでいた。
『あの木の実には、食べた者を満腹にさせる要素が含まれていました』
ヨンが言った。
「そんな木の実、この世界に存在しているのか?」
祐二がヨンに尋ねた。
『この森に存在する魔力が、あの木の実を成らしました。普通の環境では滅多にならないでしょう』
そうヨンは答えた。
やがて祐二は森を抜けて草原へと出た。といっても完全に森を抜けた訳ではなく、反対側にも森が広がっていたので、森の中にある草原というのが正しい解釈である。
「ヨン。この森ってあとどれくらいで抜け出せるの?」
『マスターの現在の移動速度ならば、三日程で抜け出せる筈です』
「げっ!? 三日も彷徨うのか…何で神はこんな森に、俺を落としたんだよ…」
祐二は愚痴を呟いた。その時、祐二の上空を何か大きなモノが横切り、暗い影を作った。
「何だ…今の…」
何かと思い祐二は空を見上げた。其処には…
「…ドラゴン」
大きなドラゴンが空を飛んでいた。
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