321・WAⅭと竜騎士
今回は自衛官視点ですわぁ。
自分で書いていてアレですけど…分からない言葉の表現の記号、ホンマに考えるの大変や!
女性自衛官である、辺見二曽と佐藤三曽は、キャンプ内に着陸したドラゴンの方へと向かっていた。佐藤の方には腕に白い帯に赤十字が書かれた帯が巻かれた救護陸曽である。
「辺見二曽…あれがドラゴンに乗っている少女ですか?」
佐藤が辺見に尋ねる。大勢の自衛官と共に見ている先には、赤と白の模様のドラゴンの傍らに居る、大鎌を背負った少女が居た。
「そうみたいね」
落ち着いた口調で辺見は答える。
「…話してみませんか?」
「…さっきОH‐1で偵察に行った清水三尉は、彼女は聞いたことが無い言葉で、話していたって聞いたけど?」
「でも、もう一人の…鹿賀一佐と話している方は、日本語が話せたんですよね? もしかしたら、その時は話さなかっただけかも知れないですよ?」
「…そうね…試してみる価値は在るわね」
そう考えた辺見は佐藤を連れて、少女の前まで歩いていった。
近くまで来て、改めて少女を見ると、黒いマントを羽織っていて、首にはゴーグルが下げられていた。上半身は(大きな)胸元に銃のマガジンストックらしい物がある服だが、下半身はまるで踊り子の様なミニのスリット入りのスカートであり、動き次第によっては、下着が見えそうであり、目のやり場に少し困った。
ドラゴンに乗っていた事から、ファンタジーに出てくる、竜騎士の様だと思う二人であった。
「こんばんは、少し良いですか?」
辺見が少女に話しかけるが…
「☆? ☼? %#&*@?」
聞いたことが無い言葉で、少女は返した。
「私は陸上自衛隊・辺見二曽です」
「♡♧♤♢#♭β、♪Ωγ☽☆。@*=¥?♯!」
辺見が名乗るが、少女は分からない言葉で、必死に何かを伝えようとしている。その様子に辺見と佐藤は困惑する。
「$£₣、₩€円!?&#%…*@Δ〇◇、Δγβ☽¥…」
少女が困った様な顔をしながら、何かを言った時…
「何をしているの? 辺見二曽、佐藤三曽!」
「! 鈴木二尉!」
自分達より上の階級の、鈴木という女性自衛官が来たので、辺見と佐藤は慌てて敬礼をする。鈴木も敬礼に応じた。
「ドラゴンの方に隊員が集まっているから、様子を見に来たんだけど」
「いえ。ただこの娘と話そうと思って…でも言葉が通じなかったんです」
佐藤が鈴木に説明する。
「…特に敵対行為をしていた訳ではないらしいわね…」
そう言うと鈴木は、少女の前へと足を進める。
「私は陸上自衛隊二等陸尉の鈴木です。貴方のお名前は?」
「#$…&%*@?!Ω♢♤Ωγ…」
やはり言葉が分からないのか、少女は苦笑いする。すると…
「!!!」
キャンプ内が騒がしくなった。
「鈴木二尉!」
辺見が鈴木の名を呼ぶ。
「…戻りましょう!」
スズキは辺見や佐藤。そして様子を見ていた自衛官達と共に、騒ぎのする方へと走り出した。その後を少女が追った。
次回は再びアベル視点や! シャロン書きたい(泣)!
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