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3・転生後の姿

 殆ど、『黒猫の騎士』の出だしと似てますがな…

 ヒュウウウウウ!!!!


「…!?」

 強い風の衝撃感じて、祐二の意識は覚醒していった。目を開いてみると…遥か彼方高い上空からガラス越しに、広い緑の森が見えた。早い話がスカイダイビング中である。

「だぁああああ!?」

 あまりの事にパニックになり、祐二は大声を上げて空中で暴れまわる。その時、自称神の少女の言葉を思い出した。

『あと着いた時スカイダイビング状態(パラシュート付き)だから』

 その事を思い出した祐二は、急いでパラシュートの引き金を探した。するとそれらしいモノを見つけて引いた。するとパラシュートが音を立てて開き、祐二の落下速度が弱まった。

「助かった…って!?」

 もう既に真下は森であった。

「助かってねぶぎゃ!?」

 そのまま森の中へと落ちていった。


※         ※


「死ぬかと思った…ってか俺死んだか…」

 落下した木から降りながら、祐二は呟いた。

「しっかし俺本当に転生したのか…ラノベ読んでるけど、どうも信じられないな…ってあれ? 服装変わっている…?」

 死亡前の祐二の服装は、スーツ姿であったが、今現在の祐二の服装は、紺色のジャケットに白のシャツ。紺色の長ズボンという格好であった。更に目にはゴーグルが着けられており、落下時に風景がガラス越しだったのは、それが理由であった。

「まあとにかく、此処は一体何処なんだ…?」

 辺りを見回すが、あるのは無数の木に覆われた森と、その近くにある小さな泉だけであった。

「あの神…どうせなら平原にでも転送してくれれば良かったのに…アレ?」

 神への愚痴を呟いた時、祐二はある事に気付いた。

「…あえいうえおあお…あめんぼあかいなあいうえお…なまむぎなまごめなまたまご…」

と、様々な言葉を呟いた時、祐二は確信した。

「俺…何か声高くないか…容姿はどうなってるんだ…?」

 嫌な予感を感じながら、近くにある泉を覗き込んでみた…其処には、蒼銀色の長い髪を伸ばし、青い瞳をした美少年が映っていた。

「……」

 試しに祐二が右手を上げると、泉に映る美少年も右手を上げた。

「…これ俺か!? 何だよコレ!? 元の姿の欠片も無いじゃんか!?」

 軽くパニックになる祐二。その時腕が自身の胸に当たった…有る筈のない柔らかい感触を感じた。

「!?…おい、何だ今のは…」

 祐二は服の襟を抓んで、自分の服の中を覗いてみた…有る筈の無い膨らみがあった。

「…いやいやいや…まさか…見間違いだろう…そうだ、こっちを見れば確定する筈…」

 プチパニックになりながらも、今度はズボンを中をみて見る事にした…有る筈のモノが無かった…。そして祐二は確信してしまった。

「俺、女に転生しているぅぅぅぅぅ!!!!」

 森に祐二の絶叫が響いた。杉村 祐二はどういう訳か、美少年ならぬ美少女に転生してしまった。


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