271・共に生きる為に 3
『PARALLER DRAGON STORY』は無くなってしまいましたが、『転生したドララーのオタクは、美少女になり、ドラゴンの恋人になって、竜騎士になりました』は続けますわぁ。
レイナとヨハン達ドラゴンから少し離れた場所で、シャロンはアベルとエリスと対峙する。
「全力で来いよ。銃は使っても構わないが、念の為に模擬弾な」
腰の白風と背中のロンギヌスを抜きながら、シャロンは二人に告げる。因みに頭の上にはルーンが乗っている。
アベルは腰のベレッタとコルトパイソンを抜き、エリスは背中のツインサイズを抜いた。
「お前相手じゃ、実弾使ってもハンデにもならないだろ」
「アベルさん。幾らシャロン様とはいえ、味方に発砲はしてはいけません」
アベルの言葉にエリスが、窘める様に言う。
「俺が無痛のスキルと再生のスキルを持っているが、念の為だ…それじゃ始めるか! 初手は譲ってやるよ。何方からも良いし、同時に攻めてきても良いぞ」
「へっ! それが命取りだ!」
アベルはそう叫びながら走り出し、両手の拳銃を構えた。
ガァン! ダァン! ガァン! ダァン!
両手のベレッタとコルトパイソンを交互に連射する。
キィン! キィン! キィン! キィン!
シャロンはそれを焦る事も無く、右手の白風で弾き飛ばしてく。
「キュイ!」
「!」
頭のルーンが叫び、シャロンは左手のロンギヌスを後ろに振り払う。
ギィィン!!!
振るわれたロンギヌスが、背後から来た大鎌・ツインサイズをガードした。
「!…」
まさか読まれてガードされると思わなかったエリスが、驚愕の表情を浮かべる。
「甘いぞエリス…何の為に俺が、ルーンを頭の上に乗せたまま戦っていると思う?」
「あっ…」
シャロンに言われて、エリスは重大な事を思い出した。ルーンの種族カーバンクルは、相手の位置や動きを感知する能力を持っている。先程ルーンは鳴き声をあげていたが、あれはエリスの攻撃を教えていたのであった。
「よっと!」
ロンギヌスを払われ、ツインサイズごと弾かれるエリス。
「貰ったぁ!!!」
「!」
其処に剣を構えたアベルが、シャロンに突進してくる。
「珍しく接近戦か…」
アベルに振り向いて、白風を構えるシャロン。
ギィン!!!
あっさりとアベルの斬撃をガードする。
「かかったな!」
「!?」
そう叫んだ瞬間、アベルは剣を手放した。それにより一瞬だけ体勢を崩してしまうシャロン、するとアベルは腰からナイフを取り出して、シャロンに向ける。
「俺の勝ちだ!」
「甘い!」
ドゴォ!!!
「ごぉ!?」
アベルは腹部に衝撃を受けて、数m吹き飛ばされる。腹部を押さえながらシャロンを見ると、白風を手放した右手がアベルに向けられていた。どうやら一瞬で体勢を整えて反撃をしたらしい。
「物理攻撃だけじゃなくて、魔法でも攻撃して来いよ」
立ち上がったシャロンが、白風を手に取りながらそう二人に告げる。
戦闘シーンは難しい上に、書く時間が限られてしまいますわぁ…僕は超夜型なので、夜中に集中力が出るんですが、仕事の日は寝る時間決められているので…。
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