表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
262/366

261・ソウル・オブ・リバース 8

 『PARALLER DRAGON STORY』も、良かったら見て下さいな…何故か人気ない…(哀)。

 訓練が終わった後、シャロンは訓練場の一角で、昼食を取っていた。シャロンの周りには、アベルとエリス、それにジャンとレンマも来ていた。

 その様子をヒナタは隣で見ていたが、当然ながらアベル以外は、ヒナタの気配に気づいていない。

「改めてシャロンを見てみると、少し変わったなぁ…髪もリボンで結んでおるし…ってかシャロン、女の子の格好するの嫌やったやないか?」

 それを利用しつつ、ヒナタはシャロンを観察する。ヒナタはそのリボンが、エリスから贈られた物だとは知らない。

「そういやシャロン、色々とアイテムボックスに入れてるけど、僕のロンギヌスだけは、背負ったままやな」

 背中とマントの間に、ベルトで背負われている、自身の愛用だったロンギヌスを見て、ポツリと呟くヒナタ。

「まあ、何時でも肌身離さずなのは、僕的に嬉しいけどな…どうせなら、ボク自身を抱き締めて欲しかったわ…」

「なあ、シャロン。前から思ってたんだが、お前何時もその槍背負っているけど、ドラゴン・ハートに入れないのか?」

「!」

と、まるでヒナタの意志を汲み取ってくれたかの様に、アベルが突然シャロンに尋ねた。

 シャロンは肉の挟まったパンをルーンと分けていたが、その手を止めて答える。

「ロンギヌスの事か? これは俺にとって大事な物だからな、イングラムやドラグノフみたいに、アイテムボックスであるドラゴン・ハートに入れておきたくないんだ」

 そう言いながら、背中のロンギヌスを抜いて、優しく撫でる。

「その槍って、確かヒナタ様のだよな?」

 ジャンが尋ねる。

「ああ、俺がヒナタから色々受け継いだ際に、この槍も託されたんだ」

「それでシャロン様は、ヒナタ団長の名字の、クサナギを名乗っているんですね」

 エリスが言った。その言葉にヒナタが驚いた。

「えっ!? シャロン、僕の名字を名乗ってるん!? 何か恥ずいわ…」

 まさか自分の名字まで引き継いでいてくれたとは思わず、ヒナタは照れる。

「まあ、アイツは怒りそうな気がするけどな」

 小さく笑いながら、シャロンは答える。

「いや怒らんけど」

 聞こえていないと分かっているが、ヒナタはそうツッコむ。

「写真で見たけど、ヒナタって結構美少女だったんだよな? 一度俺も会いたかったな」

「アベルさん…姉上に言いつけますよ?」

 ジト目でエリスが睨みながら、アベルに言う。流石はシスコンである。その様子にアベルは焦る。

「あ? コイツレイナとデキとるんか! あのシャロンに匹敵する胸を堪能しておるんか!? コイツ!?」

 レイナも美少女の上に巨乳だった為、ヒナタも多少狙っていた様だ。ヒナタがその事で騒いでいると、またアベルがヒナタの方を見る。

「…何か、近くで騒がしくないか?」

 何となくヒナタが騒いでいるのが、アベルには分かる様だ。

「? 今は俺達以外は、訓練場に居ないだろ? 騒いでるとしたら、俺達だろ?」

 ヒナタの存在を察知出来ないシャロンは、アベルにそう言った。ヒナタはアベルを見る。

「…コイツ、霊感があるからか、僕の言っている事を、何となく聞いてくれるみたいや…何で僕のゴーグル、シャロンは首から下げとるん?」

 試しにそう言ってみると…

「シャロン、もう一つ前から思っていた事だが、その首のゴーグルって…ヒナタのか? 写真のヒナタも同じゴーグルだったけど?」

 そうアベルは尋ねてくれた。

「そうだな。此れはヒナタが生前に着けていたゴーグルだ」

「何で首から下げてるんだ? お前は額にも着けているから、二つ着けている事になるけど?」

 アベルが尋ねると、シャロンはヒナタのゴーグルを触りながら答える。

「…まあ、俺の勝手な考えだが、此処から俺がお前から受け継いだモノを見ていてくれって意味で、首から下げているんだ」

 それを聞いたヒナタは思う。

『そうやったんか…そういえば、僕の体はアイテムボックス…さっきドラゴン・ハートって呼んでたな…それに入れて欲しいって頼んだんやけど、入れてくれたんかな…?』

 その事について、ヒナタが聞こうとした瞬間…

「シャロン」

 シャロンを呼ぶ声が、ヒナタの背後から聞こえた。その声に聞き覚えがあった。

「ヨハンか?」

 シャロンのパートナーであり親友であり、恋竜でもあるヨハンの声だと気付き、ヒナタは振り返った。

「!!! な、なんやこれ!?」

 ヒナタは振り返って絶叫した、其処には小さくなったヨハンが居たからだ。


 小さくなったヨハンに驚くヒナタ…更には嘗ての相棒も…。

 アベルは無意識に、ヒナタの通訳をしておるんですわ。

 感想・ブックマーク登録・レビュー・ポイント評価・質問等ありましたら、是非どうぞ♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新作を投稿しましたのと、リンクの貼り付けに成功したので、良かったらどうぞ♪  青き竜の花嫁
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ