表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
241/366

240・ヨハンの新魔法 2

 こっからタイトル回収タイムや!

 本当はもう少し書きたかったんですが、時間が無くて、予定より短くなってしまいましたわ! ホンマにすいません。

「本当か!? 流石はヨハンだな!」

 シャロンが褒めると、ヨハンははにかむ様な笑みを浮かべた。

「何だよシャロン。新魔法って?」

 話が分からないアベルが尋ねた。

「少し前にな、俺が考えた魔法をヨハンに話して、ヨハンが作ってみる事になったんだよ」

 シャロンが説明する。

 正確に表現すると、まずシャロンが魔法の内容を考えて、シャロンの秘匿のスキル・『世界の知識』のヨンが魔法の式の様な物を組み立て、それをシャロンがヨハンに伝えた。ヨハンは魔法の開発研究を好んでおり、快く引き受けてくれた。

「別に趣味じゃなくても、お前の頼みならヨハンは、無条件で受け入れたんじゃね?」

 アベルがツッコミを入れる。

「そ、それより! どんな魔法なんですか? シャロン様?」

 話題を変えようとするエリス。

「そうだな…説明するより、実際にやってもらった方が良いだろ。ヨハン、もう実験は行ったんだろ? 俺も見てみたいから、やってみてくれないか?」

「うん、良いよ」

 ヨハンは承諾をする。するとヨハンは魔力を溜めていく。

「……」

 暫くすると、ヨハンの体が光り始めた。

「な、何だ!?」

 謎の現象に、アベルは戸惑う。それはエリスも同じであり、それ以外にも中庭には数名の竜騎士とドラゴンも居て、皆同じ反応を示している。只一人、シャロンだけは冷静に見ている。

 すると光っているヨハンの体が、みるみる小さくなっていく。やがてシャロンの腰くらいまでの大きさになった時、光が止んだ。

「どうかな? シャロン?」

「凄い! 俺の想像通りだ!」

 シャロンは感激の声を上げる。本来ならヨハンの体は、かなりの大きさを誇っているが、今のヨハンの大きさは、人間の子供と同じ位である。

「えっ? えっ? シャロン様!? ヨハンさんが小さく…?」

 エリスが戸惑っている。

「ああ、これが俺が考えた魔法だ。体を小さくする魔法…俺が考えて、ヨハンが作った魔法だ」

 得意げにシャロンが語る。

「でも小さくなってどうするんだよ? これじゃ戦闘の時に、俺ら人間を乗せて空戦とか出来ないだろ?」

 アベルが聞いた。

「別にそういう時の魔法じゃない。例えば敵の懐に飛び込む際に、普通ならデカいドラゴンなんて、目立つだろ? でもこの魔法を使えば、いきなり敵のど真ん中に、ドラゴンを出現させて、敵を大混乱の陥れられるだろ?」

と、実践的な考えを示すシャロンだが、此処でアベルが、ある疑問を問いかける。

「ほんとうにそれだけか? シャロン?」

「んっ? 何だよアベル、他にもあるのか?」

「いやな…確かにそういう意味では、この魔法は使えるが…お前の事だから、『ヨハンと一緒に寝る為』…という不純な願望も込めて、この魔法を考えたんじゃないか?」

「!!! なっ…ば、馬鹿! 俺がそんな事を考える訳ないだろ…」

 目を逸らして反論するシャロンだが、アベルは余計に怪しむ。

「そ、それより二人共! 今から念話でゲイルとラティスを呼べ!」

「? 何でだよ?」

 話をはぐらかして、いきなりそんな事を言うシャロンに、アベルは戸惑う。

「ゲイルとラティスにも、この魔法を教えるんだよ。ヨハン、この魔法は構成段階で、そんなに難しい魔法じゃないって話だったよな?」

「うん、そうだよ」

 未だに小さいままのヨハンが答える。

「いや俺ら、お前らみたいな関係じゃなし…」

「馬鹿! 戦術的な意味で教えるんだよ! ほら見ろ! エリスなんて直ぐに察して、もう念話をしているぞ!」

 見てみると確かにエリスは、自分達の会話を聞いていない様なので、念話をしている様に見える。

「ほらアベルも、さっさとやれ! お前ら二人以外にも、この魔法は教える予定だから、心配するな!」

「……」

 シャロンに急かされたアベルは、面倒くさそうな表情を浮かべながら、ゲイルに念話をする。

『マスター…完全にバレていますね』

『言うな、ヨン…』

 ヨンのツッコミを、シャロンは力なく返す。

 どうやらアベルの言うとおりの、シャロンの願望が含まれていた様だ。

 


 小さくなったヨハンのサイズのイメージは、『1999~2000まで、日曜日の朝の9時の8チャンネルのモンスター』のサイズと、同じ位ですわな!

 感想・ブックマーク登録・レビュー・ポイント評価・質問等ありましたら、何でもどうぞ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新作を投稿しましたのと、リンクの貼り付けに成功したので、良かったらどうぞ♪  青き竜の花嫁
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ