表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
222/366

222・決してやってはいけない事

 前話の続きですわ。

 今回もヤバいですわ。場合によっては変更するかも…。

「シャロン…」

 熱の籠った様な声で、ヨハンはシャロンの名前を、耳元で囁く。

「ど、どうした…ヨハン?」

 明らかに何時もと違うヨハンに、シャロンは戸惑いを隠せない。

「ちょっとだけ…」

 そう呟くと、ヨハンは鼻先をシャロンの左耳に触れさせる。その感触にシャロンは、体をビクンと振るわせて、ヨハンから逃げようとするが、ヨハンは大きな手で優しくシャロンを掴んでおり、逃げる事は叶わなかった。

 その間もヨハンは、鼻先をチョンチョンと小刻みに、シャロンの耳に震わせる。蒼銀の髪の間から見えているので、鼻先に髪が当たってくすぐったいが、それでも構わなかった。

「ちょ…ヨ…ハン…マジで止めろ…って…」

 途切れ気味に訴えるシャロンだが、ヨハンは止まらない。

「シャロン…可愛い…愛してる…」

「可愛い…って…言う…」

「チュ…」

「ぃ!?」

『可愛い』と言った事に、抗議をしようとしたシャロンだが、耳への新たな感触に止められる。ヨハンが耳にキスをしたのであった。

「チュ…チュ…」

 鼻先で触れるだけでは飽き足らず、何度もキスを施すヨハン。

「ひっ…ふぅ…」

 シャロンの顔は赤く染まっており、空色の瞳は潤んでいた。

『シャロン…好き…凄く好き…』

 キスをされながら、甘い念話を掛けられて、シャロンは更に追い込まれていく。そして…

「…チュル」

「!?」

 ヨハンは小さく舌を出して、シャロンの耳を舐めたのであった。

「チュル…チュ…」

 耳の縁を丹念に舐めるヨハン、シャロンは涙目で睨む。

「ヨ…ハン…いい加減…に」

 文句を言い募ろうとした時であった。

「!?」

 部屋の外から、二人組の声が聞こえた。シャロンは慌てて手で口を押える。

『ヤバい…誰か外に居る…』

 ヨハンと恋仲である事は、最早周知事であったが、それでもこんな光景を見られるのは、死ぬ程恥ずかしかった。

『ヨハン…止めろ…』

 念話で止める様に言うが…

「…チュウ…」

「にゃ…!?」

 耳朶を口先で軽く挟みながら、優しく吸い上げるヨハン。

『駄目…だって…もう…無理…』

 顔を赤くさせて、目を潤ませながら、念話で必死に訴えるシャロン。口を塞いでいる手は、汗と唾液によって濡れており、荒い息が手から漏れている。何時の間にか外から聞こえた声は、聞こえなくなっていた



※       ※


 やがて暫くしてから、ようやくヨハンは耳への愛撫を止めた。

「あっ…」

 愛撫に夢中になっていた為か、ヨハンはシャロンの様子に気付いていなかった。目を潤ませているシャロンは、先程と同じ様に口を手で押えており、その手からは汗と唾液が溢れている。

「シャ…シャロン?」

 心配そうに声を掛けるヨハンに、シャロンは手を離して、顔を赤くしながら潤んだ目でヨハンを睨んだ。着ている女性団員の服は、すっかり汗でグッショリと濡れている。

「ヨハン…」

「あ、あの…ごめん…」

「…其処に仰向けになれ」

「えっ?」

「良いから、仰向けになれ! お仕置きだ!」

「……」

 あまりの迫力に、ヨハンは逆らえずに仰向けになる。

 床に仰向けになったヨハンの体の上に、シャロンはよじ登って胸の上で四つん這いになる。

「…よくも俺にあんな事をしてくれたな…お仕置きだからな…」

 怒気を含んだ言葉をヨハンに告げると、シャロンはヨハンの下半身の方に移動した。


 グニィ!


「ひぎぃ!?」

 下半身に衝撃が走った。何故なら…

「お前は此処が弱かったよな…」

「シャ…シャロン…其処は…」

「牝のドラゴンに、穏やかでイケメンで人気のあるお前が…まさか尻尾が弱点だなんて、誰も思わないだろうなぁ…」

 悪意に満ちた顔で、シャロンが両手で掴んでいる其れは、ヨハンの尻尾であった。両足でガッチリと挟む様に跨ぎながら、尻尾を押さえている。

「シャ…シャロン…お願い…尻尾だけは…」

「駄目だ! お仕置きするまで、絶対に許さないからな!」

 ヨハンの懇願を一蹴して、シャロンはヨハンの尻尾の根元と先端の中間を、揉みしだき始めた。


 グニグニ…モミモミ…


 弾力のある尻尾は、シャロンの握力によりゴムの様に形を変える。

「にゃ…シャ…ロン…」

 舌を出して、白い顔を赤く染めながら、顔だけ上げてシャロンを見る。

「さっきお前が…俺にやってたのは…こういう事なんだからな…」

 揉みながら言うシャロン。ヨハンはくすぐったさと恥ずかしさの二つを同時に受ける。

「これはどうだ?」

 そう言うとシャロンは、何と自分の胸を押し付けて、更に尻尾を圧し潰す様な事を行う。

「いゃ…シャロン…もう…」

 くすぐったさと恥ずかしさに、ヨハンは顔を真っ赤にしてしまう。先程、竜騎士団員が『シャロン様は美少女』と話していた内容の事を言ったが、実はその時、『シャロン様って、胸凄い大きいよな』という事も言っていた。

 人間から見たら魅力的なシャロンの胸を、一番自分の敏感な尻尾に触れられている事に、ヨハンは羞恥心で変になりそうだった。

「ドラゴンの…ヨハンの尻尾って…ほんと魅力的だな…」

 ニヤニヤして、息を荒げながら言うシャロン。

『もう…絶対…シャロンの弱点を…弄らない…』

 今の自分の状況に、後悔しながら誓うヨハンであった。


 ドラゴンの尻尾って魅力的ですわな。エロい…。

 感想・ブックマーク登録・レビュー・ポイント評価・質問等ありましたら、何でもどうぞ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新作を投稿しましたのと、リンクの貼り付けに成功したので、良かったらどうぞ♪  青き竜の花嫁
― 新着の感想 ―
[一言] 作者様、222話・ゾロ目でございます。(*- -)(*_ _)ペコリ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ