19・エクストラスキルとユニークスキルと魔法
PV10000越えました。ホンマにおおきに
「まさか、カーバンクルを見つけるなんて…」
空中で合流したヨハンが、驚きの声を上げた。一方のルーンはというと、巨大なドラゴンであるヨハンに警戒している様だ。
「ヨハン、この子の名前はルーン。ルーン、彼はヨハン。俺の恋人で親友だよ」
シャロンがお互いを紹介する。
「キュウウ…」
シャロンに紹介された事で、ルーンの警戒は幾ばくか弱まった様だ。するとヨハンが言った。
「そうだシャロン。待っている間に気づいたんだけど、君のステータス、盗賊を倒したから上がっているんじゃないかな?」
「俺のステータス? そういえば、見ていなかったなぁ…ちょっと見てみるか、ヨハン背中借りるよ」
「良いよ」
シャロンはヨハンの背中に乗ると、ステータスのウィンドゥを表示させた。
シャロン
種族・人間
年齢・一五歳
レベル・7
職業・無名の竜騎士
能力・弾薬錬成能力、世界の知識、風魔法、探知、念話、魔法錬成、痛覚無効、自動回復、竜の力Lv1。
称号・ドラゴンを愛する者、ヨハンの契約者
体力・7592
知力・7893
魔力・76950
精神力・8251
身体力・7481
「うわぁ滅茶苦茶ステータス上がっている。レベルは6しか上がってないのに…神からのチート補正か?」
「それ以外にも、僕と契約した事も関係しているかもね」
シャロンの驚きの言葉に、ヨハンが付け足す様に言った。
「…なあヨン」
スキルを見ていたシャロンが、ヨンに尋ねた。
『何でしょうか?』
「ラノベとかではさぁ、スキルの事をエクストラスキルとかユニークスキルって分けられている事が多いけど、俺の場合はどういう風に区別される?」
『マスターが望むのであれば、私が分かり易い様に表示を変更致しますが?』
「んじゃお願い!」
『分かりました…終了しました』
「早いな、オイ!?」
驚きながらもシャロンは、自分のスキルを再確認する。
シャロン
種族・人間
年齢・一五歳
レベル・7
職業・無名の竜騎士
エクストラスキル・、風魔法、探知、念話。
ユニークスキル・弾薬錬成能力、世界の知識、痛覚無効、自動回復、竜の力Lv1
称号・ドラゴンを愛する者、ヨハンの契約者
体力・7592
知力・7893
魔力・76950
精神力・8251
身体力・7481
「へぇ~こういう風に分けられるのか…」
自分の分けられたスキルを見て、関心する様にシャロンは言った。ふとエクストラスキルの項目を見て呟く。
「風魔法…なあヨハン、この風魔法ってお前と契約した時に会得したろ?」
「うん、そうだよ。僕自身が風魔法を使うから」
「じゃあヨハンが使える魔法は、俺も使えるって事か?」
「う~ん…多分そうだと思う。ヨンに聞いてみたら?」
「そうだな…ヨン、俺ってどんな魔法を使える? 出来れば脳内にイメージさせて」
『了解しました』
ヨンのサポートによって、シャロンの脳内に使用出来る風魔法のデータが表示された。
旋風の疾走
『広範囲に風の衝撃波を放つ。コントロール出来れば、ピンポイントに当てる事が出来る』
風壁の守護
『風のバリアーを発動させる。使用者の魔力によって、大きさ及び耐久力が変わる』
風の宝玉
『球体状の風を発動させる。使用者の魔力によって、威力及び射程距離が変わる』
旋風の舞
『一時的に使用者及び対象者の速度を上げる』
爆風の竜巻
『超巨大な竜巻を発生させる』
「…自然災害的な魔法が混ざっているよ…」
ポツリと呟いたシャロン。今の魔法全てをヨハンに伝えた。
「全て僕が使える魔法だね…僕はまだ他にも使えるのがあるけど、それはシャロンの成長で増えるんじゃないかな?」
そうヨハンから返らされた。
「なあヨハン、何処か草原に飛んでくれないか? 一応魔法の威力の確認をしたいからさ」
「うん、良いよ」
そう言ってヨハンは、森の上空から移動し始めた。
暫く飛んでいると、広い草原に出た。
「此処なら良いかな…丁度あの岩を的にするのが良いかも」
シャロンは草原にポツリとある岩を示して言った。ヨハンは岩の近くに着陸する。
「ヨハン、魔法を使うにはどうしたら良いか?」
「初期的な魔法なら、掌をターゲットに向けて呪文を唱えれば、発動出来るよ」
「分かった。じゃあやってみるよ」
そう言ってシャロンは、左手を岩に向けた。岩からは十m程離れた所に居る。
「とりあえず相手は岩だし、此れにしておくか…『風の宝玉』」
シャロンが呪文を唱えると、シャロンの左手から風の球が現れて、岩に向かって飛んで行った。そして…
ドガァァァァァンンンン!!!
轟音と共に、岩は木端微塵に吹き飛んだ。
「キュイイイ!!!!」
衝撃波によって、肩のルーンが飛ばされそうになったが、何とか踏ん張った。
「…なあヨハン」
「何? シャロン」
「この魔法って初期魔法だよな? それでこの威力なのか!? 岩が消滅したぞ!」
あまりの威力に驚愕するシャロン。
「それはシャロンの魔力が高いからだよ。パワーセーブとかすれば、もう少し弱まった筈だよ」
と、何てこともない様に言うヨハン。
「それを先に言えよ! 見てみろ此れ、辺りの草はミステリサークルみたいに倒れている…って言っても分からないか…」
「分かるよ。シャロンの元居た世界の言葉でしょ?」
「? 何で分からるんだ?」
「…ああ、言ってなかったね。シャロンと心を融合した時、シャロンの記憶もトレースしたんだ」
「へぇ~そうなんだ…って待てよ! という事は知られたくない記憶も知っているって事じゃないか!?」
「うんまあ…そうだね…」
目を泳がせながら語るヨハン。それを聞いたシャロンは顔を赤くし、ギャーギャーと文句を言った。
爆発の轟音が響いた草原には、今度はシャロンの文句が響くのであった。
エクストラスキルとユニークスキルが合っているのか、正直謎ですわ。指摘があればどうぞ。