17・シャロンの想い ヨハンの想い 2
前話の続きですわ。前話のラストに追加をしたので、見ていない方はどうぞ。PV8000越えおおきに
「ふ~良いお湯だ」
ヨハンが湯に浸かりながら、気持ちよさげに呟く。その隣にはシャロンが入っていた。結局シャロンはヨハンが洗い終わった後も女湯には戻らず、そのまま混浴という形になった。
頭にタオルを乗せたシャロンが、ヨハンを見上げた。シャロンの真似をしてか、ヨハンの頭にも畳まれたタオルが乗っていた。
「……」
シャロンは意を決して、ヨハンに尋ねてみた。
「なあ、ヨハン」
「なに、シャロン」
「ヨハンは…俺の事をどう思っている?」
「それは、友達だと思っているよ! シャロンもそう言ってたじゃないか」
「うん。俺も同じ…友達だと思っている…」
「…? どうしたの? 何か僕に言いたい事があるなら言ってごらん」
「……」
ヨハンに促されるが、シャロンは不安だった。この事を言ったら、折角出来た今の関係が崩れ落ちてしまうかも知れないからだ。だが先程決意したシャロンは、言うことにした。
「ヨハン…俺さ…何時も気づいたらヨハンの事を考えているんだ…」
「……」
ヨハンをそれを黙って聞いていた。
「ヨハン…俺…お前の事が好きみたいんだ」
遂にそう述べたシャロン。更に続ける。
「俺はドララーだけど、ヨハンがドラゴンだからじゃない…純粋にヨハンの事が好きなんだ…俺は元は男だから嫌かもしれないけど…その気持ちだけは知っていてほしかったんだ」
「……」
ヨハンは何も答えなかった。
「…ごめん」
シャロンは立ち上がって、湯を出ようとした…その手をヨハンが優しく掴んだ。
「ヨハン?」
「シャロン…」
ヨハンはそのままシャロンを、自分のお腹に抱き寄せると、翼で優しく包み込んだ。
「ありがとう…シャロン…」
「えっ…?」
「僕も…シャロンの事が好きだ」
「!」
ヨハンの告白に、シャロンは言葉を失う。
「僕はシャロンと初めて会った時から、君に惹かれていた。だから君に名前をもらって嬉しかったんだ…」
「……」
「そんなシャロンが僕の事を好きだって言ってくれたのは…凄く嬉しい…」
「ヨハン…」
「シャロン…こんな僕で良ければ…僕の恋人になってくれないかな…」
シャロンの顔を覗き込む様にしながら、ヨハンは尋ねる。
「良いのか…? 俺、元は男だぞ?」
「男とか女とか関係ないよ…僕はシャロンが好きなんだ!」
ヨハンの懸命な告白を受けて、シャロンは…
「ありがとうヨハン…俺も好きだよ」
そう返事を返した。そして…
「……」
「……」
二人は無言で口付けを交わした。こうしてシャロンとヨハンは、パートナーであり友達であり、恋人同士になったのだった。
遂にシャロンとヨハンは結ばれましたわ。今現在僕が出来る最大限の恋愛描写ですわ。