表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/366

12・盗賊団の襲撃

 今回は区切りを良くする為に、少し短いですわ。ブックマーク42件登録おおきに!

 飛び立ってから十数分後、森の出口が見えてきた。

「やっと森から出られたよ」

 ヨハンの背中から身を乗り出して、地上を見ながらシャロンが言った。

「この森は世界でも有数の広さだからね」

「マジか! あの神! よりによって何て所に落としたんだ俺を…ヨハンに会わなきゃ死んでたかもしれないじゃん」

 ヨハンの言葉を聞いて、シャロンは転生させた神に文句を言う。

「…これは僕の予想だけど、神様は僕の為にシャロンを森の中に落としたんじゃないかな? 僕はあの森の近くの山の洞窟に居たから」

「だとしても、説明の一つくらいは欲しかったよ…」

 ヨハンから説明を受けるが、どうも納得のいかないシャロンであった。

「そういえばヨン。森から出たは良いけど、この近くに街や村はあるの?」

『森の近くにはありませんが、ここから北へ五キロ程行った所に村があります』

 ヨンからそう答えられた。

「そっか。じゃあヨハン。そっちの方角に飛んで行って」

「了解」

 森の出口上空で停滞していたヨハンは、進路を北へと向けて飛んで行った。


※         ※


 北にある村へと向かう為、ヨハンは飛んでいく。

「平和だねぇ~」

 余裕が出てきたのか、シャロンはヨハンの背中に寝ころびながら、青空を眺めていた。

「! シャロン見て」

「? どうした?」

 ヨハンの真剣な口調に、シャロンは飛び起きて、ヨハンの前方を眺めた。すると先程ヨンの言ったとおり村があったが、その村から幾つもの煙が上がっていた。

「何だ火事か…? ヨン、一体何が起きているんだ」

 ヨンに尋ねるシャロン。

『村に二十名程の盗賊団が襲撃している様です』

と、淡々とした口調で返すが、それは大変な事であった。

「ヤバいだろソレは‼ ヨン、今の俺らのステータスで、何とか出来るか?」

 助けようと思ったのか、シャロンは慌ててヨンに尋ねる。

『可能です。ヨハンはおろかマスター一人の戦力でも十分殲滅出来ます』

と、ヨンに言われたが、シャロンにはイマイチ実感がなかった。

『…本当に俺だけでやれるのか? 神からステータス底上げしてもらった上に、銃まであるけど…』

 シャロンは少し不安になった。その時…

「大丈夫だよ、シャロン」

 ヨハンの優し気な口調が聞こえた。

「ヨハン…」

「僕にはシャロンの強さが分かる。シャロンなら大丈夫さ。万が一危険になったら、僕も助太刀するから」

 ヨハンにそう言われて、シャロンは勇気が出た。

「分かった。ヨハンは見ていてくれ! 俺一人で何とかしてみる。とりあえず、村から少し離れた所に着地してくれ」

「分かった」

 そう言うとヨハンは、村から少し旋回する様に飛行した。

 


 感想・ブックマーク・ポイント評価・誤字報告・質問等がありましたら、何でもどうぞ。ほな

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新作を投稿しましたのと、リンクの貼り付けに成功したので、良かったらどうぞ♪  青き竜の花嫁
― 新着の感想 ―
[良い点] 初手ドラゴンは見たことなかったので楽しみです。 良い点か分からないけど感想 漢が息子を取られたらそりゃショックだろうな頑張れ祐二() [気になる点] 少し面倒だとは思いますが できるだ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ