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103/366

103・第七チームの過去 5

 短いうえに残虐描写もあります。

 一方ポールは焦っていた。自身は交戦している盗賊数は減ってきているが、所持している矢も残り少なくなってきた。

「!」

 すると五m程離れた所に盗賊が現れたが、ポールの存在には気づいていない様であった。

 ポールは木の陰に隠れて、矢筒から矢を抜いて弓に構えた。そして素早く放った。放たれた矢は盗賊の首に突き刺さり、そのまま倒れ込んだ。

「…ふぅ」

 ポールが息を吐いた時であった。体に衝撃が走り、持っていた弓を落としてしまった上に倒れ込んでしまった。

「このガキ…よくも仲間をやりがったな…」

 其処に現れたのは、盗賊の生き残りであった。盗賊はポールに馬乗りになり、ポールの首に手を掛けた。

「ぐぅううう…」

 首を絞められてポールは、苦悶の声を上げる。何か無いかと腰の辺りを探ってみると、腰に差してある、支給品のナイフに触れた。

 ポールは咄嗟にそのナイフを抜き、盗賊の首めがけて突き刺した。

「がぁ!?」

 首を差された盗賊は、口から血を吐き出し、ソレをポールの顔面に浴びせながら、ポールに倒れ込んだ。

「ゲホッゲホッ…」

 首を絞められた事と、血が口に入った事で咳き込みながら、ポールは盗賊の死体を退かして起き上がった。

「ポール、大丈夫!?」

 其処に杖を携えたリリアがやってきた。

「…何とか…でも今ので最後の矢が折れてしまった…」

 ポールが矢筒の中の最後の一本を見て言った。

「リリアの方は?」

「私は魔力切れ…かなりの数の盗賊を殺したよ…」

「僕もだ…もう終わりにして欲しい…」

 ポールが呟いた時であった。


 ダァン!!!


「!?」

 一発の銃声が、森の中に響いたのであった。

「ポール、リリア!」

 其処にジャンとトーマスがやって来た。

「二人共、無事だったんだ」

「一応な…お前らも無事みたいだな…それより今の音…」

 ジャンがポールに問いかける。

「うん…シャロンだよね…音がした方に行ってみよう」

「そうだな」

 四人は銃声がした方へと走り出した。


 何故シャロンは発砲したのか…。

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