表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/103

神様おねがい!

きょん姉さんと、補佐ロボット福之助が、セグウェイに乗って散歩していると、前方から、十人ほどの白装束の一団が、手持ち太鼓を叩きながらやって来た。

 もったいない♪ もったいない♪

「なんだい、ありゃあ?」

「大日本ドケチ教です」

「大日本ドケチ教?」

「はい。大阪の宗教法人です」

「へ~~~え、お金のケチの宗教なの?」

「お金のケチだけではありません。お金では買えないものを大切にすること。なんだそうです」

「ほ~~~う!素晴らしい教えじゃないか!」

「創始者は、大阪マルビル会長の吉本晴彦氏です」

「大阪人らしいねえ」

「はい」

「バーベキューは、もったいないから、止~~~めた!」

「そうしましょう!」

カラスが、アホアホ~~と言って、福之助の上を飛んで行った。

「あっ、あのカラスだ!」

「頭の上に止まったカラスかい?」

「そうです。なめたこと言いやがって!」

「あのカラスって、分かるのかい?」

「はい、分かります。鳴き声で分かります」

「あんた、すごいねえ」

「ふざけた真似しやがって!」

「カラスは仕返しするから、怒らせないほうがいいよ」

二十人ほどの幻魔教団がやって来た。リーダーが挨拶した。

「昨日は、どうも」

「ありがとうございました。どこに行かれたんですか?」

「いつも、ハガキを出しに行くんです」

「ハガキですか?」

「こういうハガキです。落として汚したので差し上げます」


 あなたは世界一の 素晴らしい人格者です

 今世紀の最も優れた 神に近い人間です ≪幻魔教団≫


「なんだか、皮肉に聞こえるんだけど」

「それは、その人の主観です。偏見です」

「そうかなあ?」

「心が、ひねくれてる証拠です」

「まあね、褒めても、名誉棄損にはならないもんね」

「喜ばれるべき内容のハガキです」

姉さんは、想定されている問答と思い、それ以上は反論しなかった。

「そういう内容のハガキは、高野町郵便局から出すんですね?」

「はっ?言ってる意味が分かりませんが」

福之助が、姉さんに忠告した。

「姉さん、止めたほうがいいですよ」

姉さんは、頭を下げた。

「失礼しました!」

彼らは去って行った。

「やつらに喧嘩を売るような発言はしないほうがいいですよ。何をされるか分かりませんよ」

「つい、口が滑っちまったんだよ」

「危ない、危ない!」

「そうだねえ」

「ここは危険地帯です。早く、博多に帰りましょう」

「今週いっぱいで、帰るか!」

「はい!」

「せっかく、高野山に来たんだから、弘法大師に会って帰ろう」

「はい。じゃあ、奥の院の参道から行きましょう」

「その前に、焼き芋を買って行くか」

「はい」


今日も、三人は、金剛峯寺正門前にいた。

よう子は、少林拳の服装で来ていた。

アキラ

「よう子ちゃん、今日は、その恰好で踊るんだ?」

「踊るんじゃなくって、演技です。型の演技です」

「それは、凄いねえ~~」

「きっと、外国人にも日本人にも受けると思いますよ」

「そうかも知れないねえ」

アキラは、正露丸を飲んでいた。

「あら、アキラさん、どうしたんですか?」

「昨日の夜、寝る前に、牛乳飲んだら、朝、下痢しちゃって、今も気持ち悪くって」

「寝る前に?」

「よく眠れるって、ネットに書いてあったもので」

「牛乳は、体に悪いんですよ。わたしは、一切飲んでいません。ヨーグルトも、チーズも食べていません。日本人には、乳製品は合わないのですよ」

「そうみたいだねえ」

「牛乳に含まれるタンパク質の、カゼインには発ガン性があるんです。カゼインは胃の中で凝固してベタベタになり、腸の内壁にへばりついて栄養分吸収を妨げ、超酸性物質を残して下痢になるんです」

「チーズもヨーグルトも?」

「乳製品は、どれも同じです。良い物を食べるよりも、悪い物を食べないほうが賢明です」」

「乳製品は、止~~めた!」

「眠れないときには、豆乳のほうがいいですよ」


お昼になった。きょん姉さんがやって来た。

「みなさん、こんにちわ~~!」

ショーケン

「やあ、きょん姉さん!」

「焼き芋を一つください」

「はい」

「ショーケンさんって、なんか芸能人っぽいですよねえ」

「そうですかあ?」

「なんか、花がありますよ」

アキラ

「そりゃあ、そうだよ。元テンプターズのヴォーカルだもん」

「えええ、そうなんですか?」

「そうだよ!」

「あの、有名な神様おねがい!のテンプターズですよね?」

「そう!」

「なんで、こんなところで?」

アキラは、事情を簡単に説明した。きょん姉さんは、驚いていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ