表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/103

光のエンジェル

「きょん姉さん、何を買ったらいいのか分からなかったので、おいしそうな弁当があったので買って来ました」

「どんな弁当だい?精進料理とかは、いやだよ」

「勝間屋の幕の内弁当です。それと、無花果」

「はい」出して見せた。

「まあ、いいでしょう」

「取材、どうでした?」

「うまくいったよ。呪いの儀式を撮って来たよ。後で見せるよ」

「どういうところなんですか?」

「キャンプ場のログハウスの豪華版って感じだな」

「このログハウスみたいな?」

「これよりか、ずっといいよ。二階建てで大きいし」

「何人くらいいるんですか?」

「ログハウスが五棟あって、二十人くらいだな」

「電波塔とかは?」

「そういうものは無かった」

「離れたところにあるんじゃないですか?」

「そこまでは分からないよ」

「杉の木に付けたって、アンテナにはなりますからねえ」

「そういうことだ」

「リーダーの名前は、何て言うんですか?」

「山田太郎って言ってた。でも、全員、山田太郎だった」

「全員、朝刊太郎ですねえ」

「なんだい、それは?」

「山田太郎の歌です。新聞少年・朝刊太郎」

「へ~~~え」

「1965年の歌です」

「へ~~~え、山田太郎って歌手が、いたんだ」

「はい」

「まだ、蚊が出て来るんだよ。いやになるよ」

「山ですからねえ」

「殺虫器ってあるだろう、電気で殺すやつ」

「虫の好きな紫外線の光で引き寄せて、電気ショックで殺すやつですね」

「電池式の安いのを売ってたんだけど、駄目かなあ?」

「あれは駄目です。蚊は紫外線には反応しません。動物が発する体臭や二酸化炭素に反応するんです」

「そうなんだ」

「蚊には効きません。無駄です!」

「そっか~~」

「匂いに寄って来ますから、粘着シートのゴキブリホイホイを開いて吊るしておいたほうがましです」

「おまえ、おもしろいこと言うねえ~~。そういうのあったなあ、昔」

「ハエ取り紙ですね」

「今でも、そういうのあるかなあ?」

「虫取り粘着シートは売っていますよ」

「それにするかなあ?」

「蚊の嫌いな超音波で追い払うものもありますよ」

「高野町で売ってるかなあ、そういの?」

「さ~~~あ?売れてると、売ってると思います」

「売れてると、売ってる、、まあ、そういうことだな」

「匂いのある液体を、皿に入れて置いておくだけでも、勝手に入って溺れ死にますよ」

「おお~~~、それはいいねえ!」

「大きな皿がいいですよ」

「今から、蚊取り線香を買いに行こうと思ったけど、今夜は、それで行こう」

「でも、やってみないと分かりませんよ」

「そうだな~~」

「わたしの言ってることは、単にメモリーにある情報ですから」

「そうだな~~、じゃあ、やっぱり買いに行くか」

「わたしが行きましょうか?」

「じゃあ頼むよ。食事してるから。蚊取り線香は、電気のやつじゃあない、煙のやつだよ。ついでに、殺虫剤もな、ゴキブリの」

「はい、分かりました」

「やっぱり、わたしが行って来る。また、発作でも起こしたら、大変だから」

「大丈夫ですよ」

「あんた、ここで休んで、充電してな」

「はい。夕刻は、事故が多いので気を付けて」

「へ~~え、そうなんだ。気を付けるよ」

カラスが、アホ~アホ~と言って鳴いていた。

「あっ、カラスだ。なめやがって!」

「なめやがって?いったいどうしたんだい?」

「昨日、ドームハウスを見張っていたら、カラスが、わたしの頭に止まったんですよ」

「それで、頭に来たわけだね」

「文字通り、頭に来ました」

「友達になりたかったのかも知れないじゃないか」

「カラスと友達なんて、真っ平ごめんですよ」

「物と思ったんじゃないか?」

「わたしは、動くロボットです。動かない物ではありません」

「それで怒ったんだ」

「実に、なめています!」

「ははは、おかしい」

「笑い事ではありませんよ!」

「ごめん、ごめん!」

「わたしたちは、世の中に光を届けている、光のエンジェルです」

「そうだ、光のエンジェルなんだ!忘れずに頑張ろう!」

「はい、頑張りましょう!」

きょん姉さんは出て行った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ