東方二次創作短編…閻魔と女神
ヘカーティア様と映姫様の絡みがあまり見かけなかったので自分で書いてしまった。
「映姫、あなたちょっとこのシャツ着てみなさい。」
突然くるなりこの女神は何をいってるのでしょうか。
私にその変なTシャツを着ろと?
冗談はやめてほしいです。
「変t……ヘカーティア様なんですか、藪から棒に。」
おっと、私としたことがやってしまいました。
「四季ちゃん今何言いかけたのかしら?」
「なんのことですかヘカーティア様。」
「まぁいいわ。」
どうやらうまくごまかせたようですね。
「月に襲撃した時、緑の脇巫女から変なTシャツヤローって言われたのよ。自分で着てるとわからないから誰かにきてもらって見てみようと思ったのよん。」
「なら別に私でなくともよかったのではありませんか?」
できれば標的が私から変わってほしい。ヘカーティア様のご友人である純狐さんとか部下のクラウンピースとかに。
「いや〜なんか…断られたの。他の人に言ってくれって。」
なんということでしょうか。つまり私は厄介払いされたこの方の生贄ということですね。最悪です。
「…はぁ。わかりました。では私はそれを着ればいいのですね。」
こうなったら覚悟を決めるしかありません。さぁいつでもきなさい。
「そうよ、最初から素直にいうこと聞けばいいのよ。」
……
「……」
「……」
「……ごめんなさい。」
「謝らないでください!余計悲しくなります!」
圧倒的格差を思いしらされましたよ。主に胸に!主に胸に!
「ごめんごめん。そんなに胸を睨まないでよ。確かにあなたはつるぺただけど可愛いと思うわよ。」
「慰めないでください!惨めになります。それで着ましたよ。感想を早く言ってください!」
「…貴方と私、体格が違いすぎて参考にならないわ。」
「そんな!?」
それならこれを着た意味がないじゃないか!ただ私が恥をかいただけじゃないですか!
「まぁ一応、似合ってるわよん。」
「何言ってるんですか!」
なんで真剣な顔で言ってるんですか!恥ずかしいじゃないですか。
多分今私の顔は赤くなっているだろう。
変T、変Tといくら言っていても私はこの方のことを尊敬しているのだから。
「映姫、なんで顔を赤くしているのかしら?」
「なんでもないです!私じゃ参考にならないのでしたら小町に着させたらいいのでは?」
私は照れを隠すために話を進めてごまかした。
「あの子ね、確かにあの子なら参考になるわね。あの子のいる場所まで案内しなさい映姫。」
「わかりました、ヘカーティア様。」
こうして私たちはおそらくいつものようにサボっているであろう小町のいる無縁塚に向かった。
そのあと自分のセンスの無さに打ちのめされ膝をつくヘカーティア様が『文々。新聞』にのったのはまた別のお話。