1、プロローグ…ではないかも知れない。
初めてなので、下手だと思いますが、よろしくお願いします!
「ずっと前から好きだったの!あなたのこと…」
「僕もだ。付き合ってくれないか?こんな僕とで良ければ」
「もちろん!むしろあなたとが良い!」
「…おめでとう!2人とも!」
少し申し訳ないけど、私に気付いていないような空気を出していたので、私は2人に話しかけました。
途端に、2人は甘々な空気を止めます。
そして、今私に気付いたかのように慌てながら、
「本当にありがとう真帆。とっても嬉しい!これから幸せになるね!」
「ありがとう!」
お礼を言ってきました。
「いえいえ、どういたしまして」
それにニッコリ笑って答える私。
絵美里ちゃん、幸せになってくださいね!
「あとは2人でどうぞ、幸せになってね!」
最後に言葉を結び、私はその場を立ち去りました。
最後まで笑顔を絶やさずに。
あ、初めまして。私は鈴鐘真帆と言います。
高校2年生です。部活は音楽部でバイオリンを担当しています。
あと、はっきり言って『脇役』です。脇役AじゃくてCかD位の。
毎回毎回、女の子たちの恋愛相談を受けて、それとなく頑張って過ごしています。
女の子たちは凄い。男の子のためにいつも頑張っています。
私はそんな女の子たちの事を見ているだけで、幸せになれるんです。
それに私は男の子なんて好きではないし、女の子の方が一緒にいて楽しいし。
だからけっして、脇役が嫌なわけではありません。けっして!!
不満があるとすれば…!脇役『A』じゃなくて、『C・D』な事くらいです。
そのため、絶対にAになるんだっ!と、心に決めて行動しています。
まぁ、自己紹介はこれくらいにして次へ行きましょうか。
私は幸せそうな2人から離れて歩き始めました。
目指すのは図書館。
情報収集をしないといけないですから!女の子たちにアドバイスをするために。
たしか相談をうけている女の子が2人位いたような…。
1人は愛美ちゃんで、愛美ちゃんには隼人くんで、
もう1人は葉風ちゃんで、葉風ちゃんには拓真くんだったっけ…。
えっと、隼人くんの好みは…
そんな事を考えていると、いつの間にか図書館についていました。
手早く図書館への入館カードを出し、いつものように中に進みます。
そこは、本がずらりと…というか、本しかない空間が広がっていました。
図書館はいつ見ても楽しい!女の子たちと話すのも好きだけど、やっぱり読書が1番かなぁ。
のん気に1人で頷く私。実は、私の趣味は読書なのです。
暇な時は本を読んで過ごしています。主にファンタジー系の。
最近は女の子たちのために恋愛小説を読むことが多いですが。
「さてさて、今日は何を借りましょうか」
最近は『恋愛』がテーマの本ばかり読んでいますが、久しぶりにファンタジー系が読みたい気分です。
そう思った私は、ファンタジー系と恋愛系のある方へ進み、本を探し始めました。
私は本を探すとき、本の背表紙をすーっと指で触れながら探します。
とーっても楽しいんですよ!本に触れていると安心感がありますし。
少し鼻歌まじりに本を探していていた私に、ある本が目に飛び込んできました。
題名は『漆黒の騎士と純白の姫君』。
まさに私の好みにドストライクな題名でした。
恋愛小説があまり好きではなかった私ですが、ヨーロッパ風貴族の恋愛小説だけは
なぜか好きになってしまったのです。
特にかわいい姫の頑張るお話は大好物になりました。
そのため、そういう雰囲気の本を見てしまうとつい手が伸びてしまう傾向が…。
まぁ、そんな事はさておき。
私はすぐにページをめくり、本を読み始めました。
…いえ、読もうとしました。
しかし、最初の扉絵に描いてあった扉を撫でた時、突然手がその本の中に入ってしまったのです!
げ、幻覚でしょうか!目を瞬きましたが、幻覚ではなく本当に私は本の中に入ってしまったのです!
「えっ!?」
驚きながらも頑張って手を引っ張り出そうとしましたが、どんどん中に入ってしまいます。
手だけでなく体もどんどんと。
「ふぇっ!?ちょっ、まっ!まっ待ってぇぇぇぇぇぇ!!!!」
しかし待ってはくれず。
私は叫び声をあげながら本の中に入っていってしまいました。
初投稿なのでまだまだだと思いますが、
一生懸命頑張りますのでよろしくお願いします!
誤字脱字などありましたら教えてください。