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始まりⅣ

けれど手は上がらない。まあ応用だから仕方がないか。

「レモンは酸だから、電子を放出します。マイナス極から放出された電子は導線を通り、プラス極にいくから電球に明かりがつきます。今日はマイナス極に亜鉛板、プラス極に銅板を使用しています。」


皆キラキラした瞳で私を見ている。


他の電池の紹介や仕組みを説明したあとは次は数学。

「今日は相似をやります。」

プリントを配り基本を説明したあとはひたすらプリントを解いては私に持ってこさせる。採点して返却の繰り返し。


「先生、これがわからない。」

まあ難しい問題も取り扱っていますからねえ。

「どこがわからない?」


私はわからないと聞かれても直ぐに解法を教えない。どこがわからないのかどこまで理解しているか質問者に必ず聞いている。

「ここの高さがわかればあとは面積でいけるかなと思ったんだけど、高さがわからない。」


「高さを出すよりこの三角形とこの三角形の比で答えが出るよ。」

「あっ!そうか!」

と急いで席に戻り机に向かう。


教えるのは楽しい。子どもたちの反応を見るのも面白い。たまに自分が思いつかない発想をしてくる。とても興味深い。


そして公民。


「今日は今の私たちの国の基本的な制度や法律についてやります。」



この時まではいつも通りの生活だった。そう、いつもと同じ生活だった。


でも一変するとは勘のいいリリがとクロウェルでさえ予想がつかなかった。んまあそうでしょうね。あの人の来訪なんて予想していたら逆に二人を恐れるよ今頃。


クロウェルなんて何時も多くのありとあらゆる情報を持っているから、しばしばどうしてこんなことも知っているのと驚くことも無いわけではない。




神のみぞ知る。





といっても私は現実主義者だから神なんてちっとも信じていないけれども。本当に無宗教だし。神殿、え、何ソレ、オイシイノ?状態。私は無宗教だと言えば殺されかねないから程ほどにしている程度ですよ。



このあとから少しずつ長くなります。

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