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中身はやはり厄介者だった

40万PVありがとうございます!

何だかとても下手な文章にこれだけの人が時間をさいて読んで下さっているなんて、とても感激しております。


これからもよろしくお願いします。

かさりと中の手紙を出して読むと。


〈 ナイトメア店より

御注文されました、スーツ並びにドレスが完成いたしましたので、一度王宮に御越しください。〉

最初の一文目から突っ込みどころ満載だ。

「はー?また行くの?っていうか、洋服をとりに行くくらい、お店で良いじゃん。何故王宮なのよ。」

つい突っ込んでしまった。リリからの視線が痛い。読んでいる最中に大声出すなとかそんな所だろう。


しかしまだ手紙には続きがある。


〈通常でしたら当店にて品物を取りに来てほしかったのですが、カールネスト・ウィン公爵殿が用事があるとのことで、急遽王宮まで足を運んでほしいとのこと。〉

「何であの人が絡んでくるのよ。」

あっと、ついまた言ってしまった。代金あの人が出すからまあ仕方ないか。って、いやいやいや。つい流れそうになってしまったが、駄目だろう。どうしてあの人の名前が出てくるのだろうか、不明瞭すぎる。


〈何であの人が絡んでいるのよとか思っているかと存じますが、父も会いたがっているので悪しからず。〉

「っていうか、王女様も王子様もあの人もそうだけど、何で思っていること考えていることが分かるのよ。エスパーか。それに王様この前会ったばかりなのに、またなの?」

ああ、と髪をかきむしる。ええ、淑女がやることではないですよ、勿論。でもいい加減ストレスが溜まっていて、おかしくなっているからスルーしてほしい。スルースキル発動してください。


「たんにお嬢様が分かりやすいだけですよ。それから…」

「分かっているから。ごめんごめん。」

「何度も同じこと言わせないで下さい。それと、言い方も気を付けて下さい。」


もうリリの背後が暗いからもう黙って読もう。さっさと片付けよう。


〈日時は出来れば来週末どちらかの午後に、迎えを送りたいのですが、どちらか空いていませんか。

日程も通常でしたらお客様の予定に合わせますが、父の日程が殆ど空いていない状態ですので、無理を言いますがこの日にちでよろしくお願いします。


夜までかかりますので、午後完全に空けといて下さると助かります。〉


何だかこの辺りから汗が噴き出してくるのは気のせいだろうか。嫌な予感しかない。しかも夜まで空けておけってどういうことさ。



とても突っ込みいれたい。


〈それでは返信お待ちしております。

エルファンフォード・ナタリウス・フォッカーシャより〉


たかだかこれだけの文を読むのにとても疲れた。

「王女様なのにこんなにへりくだった文章良いの?普通こんなに丁寧語で書かないだろう。」

椅子の背もたれにふんぞり返りながら手紙を手にもってかざしながら呟く。


「一応はお客だから、ということではないでしょうかね。」

「一応ってなによ、一応って。」

とってつけられたようなリリの言い方に反抗してみる。


「ナイトメアは一流の服飾ブランド、お嬢様には…。」

彼女を見ると、とても遠い目をしている。残念とでも言いたそうに、リリからの視線ですべてを物語ってくる。勿体無いとか、似合わないとか思っているであろう。主に向かってそんなストレートな言い方をしなくても良いのに、と思うが彼女もクロウェルも直さないだろう。


ここまでずけずけと主人を悪くいう使用人もいないと思うが、気にしない。


私が淑女らしくならないのと同様だと思えばいい話だ。


まあ特に何を言われようがあまり気にしないけど。


「お嬢様がお転婆を止めた暁に考えます。」

ほら。何も言っていないのに意志疎通がはかれている。

「暁にはって酷くない?!」


「でしたら少しはおしとやかにしてください!もういい年していて、いき遅れているんですよ。全くもう。」

「私よりリリの方が見込みあるから、…私はそんなのないから気にしないよ。だからリリ、貴女が頑張ってほしいかな。」

心もとない反論をしてみる。


「私のことよりも先ずはお嬢様ですよ。使用人が主よりも先にめとられるなんて、言語道断です。」

バッサリ私の反論を切り捨てられた。


しかしこれで引き下がるつもりはない。


「私は貴族でも何でもないんだよ。だから私は気にしてないし、リリも気にしないでほしい。」

もうホルス家は貴族ではない。あいつに全てを奪われた。

称号だけではなく、両親も家も領民も何もかも全て。

「薄給で、仕事もハードで、本当にブラックだわって思ってる。他の勤め先の良い屋敷に推薦状を出しても二人とも有能だから、ここが嫌になったら何時でも言ってね。何枚でも推薦状書くよ。」


ここの使用人は有能だ。二人で殆どこの屋敷を保ってくれている。

そのくらい有能だからここに留めておくのは勿体無いと思うくらい。


「何度言えばいいんですか。私は出ていくつもりはありませんよ。私達が出ていったらお嬢様一人で管理できないでしょうに。そう言って話をずらさないで下さい。」


思いっきりずれたね。

「はははー。まあ本当に思っていることだけどね。」

渇いた笑いが部屋に消えていった。


「とりあえず返信書きたいから、便箋貰える?」

さっさと返信を返そう。面倒事は溜めておきたくない。


さて、如何しよう。頭の痛くなる話ばかりだ。いや、もう既に頭が痛いのは気のせいだろうか。

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