学校での苦難2
このかいも短かったデス。
がらがらがら!
俺は勢い良くドアを開ける。
周りの視線が痛いのは分かりきってる。兎にも角にも、今の状況を整理すると、俺は謎のランプの魔神により女体化し、そのせいで俺は人生初の遅刻をしてしまった。という事だ。
「すみません。遅刻しました」
俺は申し訳なさそうな声をだす。
…
教室は静まりかえっている。事は分かっているのだが…
皆は驚いたような表情をする。口をポカーンと開けて阿呆面を見せていてこっちも驚いてしまった。
《だれ…?あのこ…》
《何か若干詫助に似てね?》
《妹さんか?いやアイツの妹さんは超荒れてて超可愛いらしいからな…》
周りからひそひそ声が耳に入る。
そうだった…俺髪の毛長いんだった…
「き…君!教室間違ってるんじゃないかね!?」
先生はパニックしているが俺は無視して俺の席に座る。
「お前…もしかして…わ、詫助!?」
後ろから聞き慣れた声がする。
その声の持ち主は石井将軍だ。
実際に将軍じゃなくて将軍って名前のややこしい奴。
「やあ、皆さん!俺は将軍!将軍と読んでくれ!因みにチャームポイントはこのうっすらした髭だ!」
と、まあこんな感じな奴だ。
「あわあわ…!君!あわあわ…」
先生は相当慌てているようだ。だが、教室は騒がしい状態で叫ぼうにも小さく聞こえてしまう。
先生はパニックになって教室を飛び出してしまった。
まあ…今まで結構短かった髪の毛が急にこんな長い髪の毛をいきなり生やしたんだ。
驚くのも無理はない。
《え!?詫助君それ鬘?可愛い〜!》
女子はキャピキャピ騒ぐが俺は冷静に
「地毛だ。朝起きたらこうなっていたんだ」
と答える。
「おい、詫助!これは平成時代の将軍の見解なんだが…」
「なんだ?将軍」
「お前…女になったのか?」
ば…ばれた!?
女体化した事がばれるのは一番面倒臭いことが起きる予兆。あまり出部子意外にばれるのは避けたい…
「な…何言ってんねん!将軍!そんな非常識な事あるわけないだろ〜」
「…だよな!妄想が過ぎたわ!!」
あ…
あぶね〜!!
何?平成の将軍危険だな!感良すぎだよ!
がらがらがら!
飛び出した先生が帰ってきた。汗をとても掻いたようだ。髪の毛が濡れている。
「詫助君!廊下に来なさい」
無論、そんな所で反抗しても意味が無い。俺は廊下に行くのだが…男女の囃し立てや可愛い〜などの歓声に反応していたら遅くなってしまった。
「詫助君。鬘をとりたまえ。うちは鬘の着用が禁止されている」
「これは地毛だ」
「本当か?ちょっと失礼」
そう言いながら先生は俺の髪の毛を引っ張った。
勿論、鬘では無いため取れる訳がない。
「詫助君。どんな手を使ったのかは知らないけどね。私は騙せないからね」
先生はそう言い、教室へと入って行った…
lesson2
教訓。教訓。
授業はしっかり寝ておきましょう。
次がんばります