連立方程式で解くデブと俺の距離
いや〜ぐたります。ヤバイです
あのデブがうちの学校に転入する確率が2択な為50%。クラスが一緒になる確率が5クラス有るため10%。席が隣になる確率が生徒が40人いる為4%。
4%をなめていた…。最悪だ。何もかもが上手く行かない学校生活の始まりだ。
「ちょっと君!!パンの子よね!!」
デブが隣で野太い声を響かせる。
「今日の気温は何度だったかなぁ。なんだか妙に暑い気がするよ」
デブはギャアギャア騒ぐが先生の声で潰された。
「私のパン…後で返しなさいよ…!」
デブは膨れた頬に反して鋭い眼光使い俺に睨み付けた。やはり食いもんの怨みは怖え。恨みじゃなくて怨みだからね。こわいね。
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学校が終わってラノベを読みながら家路に着く。と、ここで、よくあるラノベなら異世界へ通じる道へ迷い混むのだが…
俺は毎日期待しながら帰宅する。友達と帰らずにね。
朝でデブに吹っ飛ばされた
曲がり門に到達した。これが最後の曲がり門。此処を曲がったら異世界への道があるはず…!
と、まあ無駄な期待をしてしまうわけだ…
俺は結局何もせずにドアのぶに手をかけるのだが…
「詫助くぅーん!」
あの野太い声。デブだ。
「何のようだ。パンはないぞ。早く帰れ。デブ」
「ひ…ひどぉい…!泣いちゃうわ…!」
「ああ、泣け泣け。泣いて干からびて死ね」
俺は慣れたせいか自然に鬼畜な言葉が出てくる。人間てのは怖いなあ。慣れでどんどん壊れてゆく。
「詫助君の家。隣なんだ。出部子嬉しい!」
デブは出部子と言う名前らしい。こんなぴったりな名前をつける親の顔が見てみたい。
ちょっと待て…今…隣って言ってなかった?も、もしかして隣の新築って…
これが俺のラノベの始まりだ。