勿論な論理的外々
グダクダと朝を迎えます。
あ〜大変だ〜
朝起きて寝坊して、焼いたトーストを口にくわえながら家を飛びだす。お決まりのパターンだ。
ちょうど曲がり門の所で同じ遅刻をした美少女とぶつかる。
其処からの派生でその子とイチャイチャする。
そんなありきたりなお話でも俺、詫助は憧れていた。
なんて夢を見ていた。勿論朝起きて寝坊などせずに落ち着いた朝を過ごす。そして、似合いもしない制服を着て全身鏡を見てから落ち着いた手つきでドアのぶに手をかける。
俺が朝寝坊して美少女とぶつかる確率なんてド・モルガンの法則を使ってもφに近い。もしφに近かったとしても少女とぶつからない確率は無いとは言えない。だが、ぶつかったとしてもその少女が美少女という確率は約1割にも過ぎない。だからぶつかったとしても…
ドン!!
曲がり門でやはり少女とぶつかる。ただ吹っ飛ばされたのは俺の方だ。
「っ…てぇな…!」
俺は吹っ飛ばされた苛立ちで少女に向かってそのような言葉を吐いてしまった。いやはや失敬。
「あ…ごめんなさい。大丈夫?」
低く野太い、言わばデブの声だ。
前言撤回。やはりぶつかったとしてもデブかブスがほとんど。
「大丈夫?1人で立てるかしら?」
こいつはデブな上にブス。余り関わると良いことが無いな。
「大丈夫だ。俺は急いでいるのでこれで失敬する」
俺はスタスタと歩き去ろうとした時、怪力な力で腕を掴まれた。
「ちょっと待ちなさいよ!私のパン!!潰れてるじゃない!!」
「…」
俺は無言で掴まれた腕をスルスルとほどき、猛ダッシュで走りさった。
学校の校門に何時もより遅い時間に着く。それほど早く無い足。デブに絡まれた時間で遅くなったか。
時間と空間との黄金比でこの世界は成り立っている。また、今俺が見ている世界は人間の目が作った物で、視力を失うとまた違う世界を目は作り始める。まあ言葉で表すのは難しいので自分で考えて欲しいと言う筆者の甘え。
そんな事を考えながら朝の登校は終わり、ホームルームが始まる。
次はホームルームが始まります。
なんだか数学的じゃないよね。