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「未曾有の災厄」

 ……つーか、なんだこれ。


 自分の部屋で寝ていたはずだったのに、気が付いたらなんかごつごつした石造りの部屋の中に居た。俺、なんか光る魔法陣みたいのの中に居るっぽい。

 ぼーっとする頭で起き上がると、周りにいたなんかお芝居でもやってそうな感じのお貴族様っぽい格好のやつらがわらわらと寄ってきた。

「おお、勇者様! どうかこの世界をお救い下さい!」

 お姫さまっポイきんぴかドレスの女が、目をうるうるさせながら祈る様に跪いてくる。

 若作りしてるけど化粧でごまかしてんなこの女。

「……で、なんやこれ。ドッキリ? ゆーしゃってなんや」

 今でもやってんだっけかな? あのしょーもねぇTV番組。それとも変な夢でも見てるんかね。寝る前に飲んだクスリがヤバかったかにゃ。幻覚みることあるとかゆーけど。

 いやそもそも俺、異世界テンプレとか嫌いなんやけどなー?

「どっきり?」

「ちゃうんか?」

「いえ、この世界に未曾有の災厄が訪れるという予言があり、私たちはその災厄を未然に防ぐために異世界から勇者を召還したのです!」

「……その勇者が、俺だってか? ってか、俺、スッゲー身体だるいんやけど。ねみーし。アホみたいなことゆーとらんでさっさと俺を元の世界にモドセや」

 俺もう、異世界だひゃっはー!なんて喜ぶようなガキと違うんや。せめてあと十年若けりゃな。

 ってか。頭ガンガンいてーし。ちくちょう。

「……あの、勇者さま、どこか、お身体の具合でも悪いのですか?」

「ちゅーか、俺インフルエンザだから。あんたら感染うつるで?」


 ――数年後、異世界はインフルエンザで滅んだ。

 ……俺、わるくねーよな?

 某所で”「この世界に未曾有の災厄が訪れる」って予言があったから異世界から勇者を召喚したんだけど、未曾有の災厄とはその勇者が持ち込んだインフルエンザだった”でショートショート書いてと言われてでっちあげたものデス。まんまですねー。 


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