24/35
「男はみんなオオカミなのね」
「男はみんなオオカミなのね」と娘が言った。
「まさか、何かあったんじゃなかろうな?」と娘に問いかけると、
「……何も」と娘は答えたものの、その表情が明確に何かがあったことを語っていた。
「どこのどいつだ! とっちめてやる!」
「やめて、パパ。ほんとに何もなかったのよ!」
「日付が変わる前には帰ってきていたようだが、昨晩は隣のダニーと一緒だったな?」
俺は制止する娘を振り切って、銃を持って隣家を訪ねた。
「おい、マイク! ダニーはいるか?」
「なんだいボブ、銃なんか持って物騒じゃないか」
「おまえのとこのダニーが、うちのアリスに手を出しやがった」
「違うわパパ! ダニーはただオオカミになっただけなのよ!」
「落ち着けよボブ、昨日は満月だったろう?」
「満月がどうした」
「うちのファミリーは、みんなオオカミ男なのさ!」
「HAHAHA、そいつは傑作だ!」
パーン。
【娘】【満月】【オオカミ】のお題で書かれました。
……笑えないアメリカン・ジョークのノリで。




