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「ペットボトルミサイル」

 帰宅途中、校庭を横切ろうとしていたら下級生が数人集まって何かやっていた。全員制服のままで、運動部の部活動というわけでもないらしい。

 多少気にはなったが、遠目には何をやっているのかよくわからず、まぁいいかとそのまま校庭を突っ切って帰ろうとしたら、ぶしゅ、となにやら音がした。

 何の音だろう、と振り返ったら、ペットボトルが、わたしの方に、ぐるぐると回転しながら飛んでくるところだった。

 唖然と見つめるわたしのおでこに見事にぶつかり、ぼぺーん、と音がした。くらくらっと来て、その場にしゃがみこんでしまう。

 ……なんだ今のは。

「すみません、大丈夫ですか!」

 と先ほどの下級生達が駆け寄ってきた。

「……いちおう、生きてる……と思う。生きてるよね?」

 ふらふらと立ち上がって、土をはらう。

「で、今の何? まさか北朝鮮のミサイル?」

「ペットボトルロケットです。発射寸前に発射台が傾いちゃって横に飛んじゃったんです」

「ペットボトルミサイルに名前変えたほうがいいんじゃない?」

 鞄の中を右手で探る。確かお昼の残りがあったはず。

「とりあえず、わざとじゃなくても先制攻撃を受けた以上、報復攻撃する権利はあるよね?」

 鞄から取り出したペットボトルを、おもいっきり目の前の下級生にぶつけてやった。

 まだ半分ほど中身が残っているペットボトルがヒットして、ぼごん、と鈍い音がした。

 そこ! 大人気ないとか言わない。すっごく痛かったんだから。

 【下級生】【ペットボトル】【校庭】のお題で書かれました。

 難産の末に取ってつけたオチで残念なお話。書き始めた時はいけると思ったのにあんまり面白くならなりませんでした。


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