第8話 優勝の後で、新しい旅の始まり
全国市区町村カードバトル!全国大会編
第8話 優勝の後で、新しい旅の始まり
全国大会から数日後。誠一の家は、優勝の余韻でまだ賑やかだった。リビングには巨大なトロフィーが飾られ、壁には大会の記念写真が貼られている。誠一はソファに座り、カメラのデータを整理していた。決勝のテーブルで撮った4人の写真、表彰式の笑顔、観客席の仲間たち――すべてが宝物のように輝いていた。「ピコピコ」ハモがケージから回し車を回す音がする。「ハモ、お前も全国1位の相棒だな」誠一はケージを開けてハモを抱き上げ、頰をすり寄せた。そのとき、玄関のチャイムが鳴った。「はーい!」開けると、予選からの仲間たちがどやどやと入ってきた。祐奈、瀬奈、亜沙、涼子、神与、明日奈、綾葉、琴美、そして先生まで。「お兄ちゃん、おめでとー!!」琴美が一番に飛びついてくる。ドジっ子らしく、誠一の優勝メダルの近くにジュースを少しこぼしてしまう。「わっ、ごめんー!」「大丈夫だよ、琴美。ありがとう!」祐奈は少し離れたところで腕を組んでいたが、誠一が近づくと小声で。「……全国1位、おめでとう。バカ……本当に、よくやったわね」頰が赤い。誠一はいつものように気づかず、「祐奈の応援がなかったら、ここまで来られなかったよ。ありがとう!」祐奈は「ふん……まあ、いいけど」とそっぽを向くが、口元が緩んでいる。瀬奈が誠一の背中をバンバン叩く。「誠一! 全国1位すげえよ!! 決勝の最後の高山市、最高だったぜ!! 誘い作戦が全国でも完璧に決まったな!」亜沙は眠そうにソファに座りながら、「えへへ~、誠一はん、全国1位やなんて夢みたいやわ~。残り手札の逆転、ほんまにええ感じやった~」涼子は髪をかき上げてアイドルスマイル。「誠一くん、全国1位で一番目立っちゃったわね♡ 私も負けないように、次はもっと目立つわよ!」神与は熱い視線で「誠一さん……全国1位、おめでとうございます。私、ずっと応援していました♡」明日奈はクールに腕を組み、「おめでとう、誠一。猫も喜んでいたわ。次は一緒に旅行でもどう?」綾葉は水色の髪を揺らし、「ふふ、全国1位の面積対決、最高だったわ♡ 誠一くんの大きいカード、最後に見れて満足よ」先生は幼女姿でトロフィーを眺めながらニコニコ。「誠一くん、本当に立派だったわ~! 小さいカードで誘って、相手の切り札を吐き出させて、最後に日本一の高山市……あなたらしい優勝だったわね!」みんなでお菓子を食べながら、大会の思い出話に花が咲く。決勝の緊張、準決勝のギリギリ、1回戦の全国の猛者たち……笑いあり、感動ありの時間。誠一はみんなを見て、ふと口を開いた。「みんな、本当にありがとう。予選で一緒に戦って、練習して、応援してくれて……全国1位は、俺一人じゃ絶対取れなかった。この優勝は、みんなのものだよ」祐奈が少し照れくさそうに、「……そんな大げさな。でも、まあ……これからも、よろしくね」瀬奈が大笑い「もちろん!! 次は社会人の部でまた全国制覇だぜ!!」その後、誠一は優勝賞品の「全国旅行券」を使って、みんなで旅行を計画することに。まずは高山市からスタート――日本一広い市区町村を、みんなで訪れる旅。夕陽が部屋をオレンジに染める頃、誠一はカメラを構えてみんなの笑顔を撮影した。「よし、集合写真! 全国1位の記念に!」シャッター音が響く。笑顔いっぱいの1枚が、また新しいアルバムに加わった。全国市区町村カードバトルは終わったけれど、誠一たちの旅と絆は、これからもずっと続く――
(第8話 終わり)




