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15話

「ちょっと力不足感は否めないけど、俺も冒険者としては初心者ってのは事実だからな。そういうところは期待しているからよろしく頼む」


「力不足って何よ。私でダメだったらショウマとパーティ~を組める冒険者何て数えるほどしか居なくなるわよ。私だってもっと強くなっていつかショウマの能力値も超えてやるんだから」


「本当だろうな。嘘だったら途中でパーティーからぬけてもらう可能性もあるからな、そこは覚悟しとけよ」


「ショウマこそ、私のほうが強くなったからって嫉妬しないでよね。その時はショウマがパーティーから抜けてもらうわ。私の方が強いんだから私のほうが偉いわよね? フフッ、楽しみだわ」


「いや、なんで俺がパーティー抜けさせられるんだよ。おかしいだろ。パーティーは俺がリーダーだろうが」


 万が一にも俺とベルジナの力関係が入れ替わることはないとは言え、あんまり調子に乗られるのも面倒だな。

 一度、俺の戦闘を見せつけておくことで自信をへし折ってやっておくべきか? でも、あんまり本気を出してしまったら巻き込んで殺しちまいそうだよな。まあ、その辺は臨機応変でってことで。これから冒険者としてガンガン依頼をこなしていくぜ。そうと決まれば俺は依頼を探しに行きたくなっちまってもう止まれそうにないな。ギルドマスターには悪いけど、もう勝手に部屋から出て行ってもいいかな。


「ベルジナさんにショウマさんのパーティーメンバーとしてサポートしていただきましょうか。ショウマさんも大丈夫ですかね?」


「え? 足を引っ張るようだったらクビにするけどそこは大丈夫だよな? 俺のパーティーは完全実力主義だからな。どんなに冒険者ランクが高かろうがすべてにおいて強さ第一だからな」


「望むところじゃない。ショウマがいくら能力値が高いとは言っても、冒険者としては新人でしょう。私にはこれまで培ってきた経験って言う大きなアドバンテージがあるのよ。戦闘において経験値の差は大きいわよ。ショウマも能力値に胡坐をかいて無様を晒さないようにしなさいよ」


「お二人は相当中が良いようですね。ギルドマスター、この二人はこの町最強のパーティーになるでしょうね。私もこれから楽しみです。応援してますので、頑張ってくださいね」


 どこをどう見たら俺とベルジナが仲良く見えてしまうのか謎で仕方がないが、ここで無駄にかみついたところで時間がなくなっていくだけだ。俺は他人からの意見何て気にしないからな。どう思われてようが気にしない。


 この町にはほかにまともな冒険者いないのかよ。できれば、Sランク冒険者とかを数人パーティーに加入させときたいんだけどな。そうすれば、俺のパーティーの強さは大幅にアップだ。でもそうなってしまうと、ベルジナが実力不足でクビになっちまうな。こればっかりはしょうがないか。ベルジナがそうなる前に強くなっていればいいだけの話だ。強くなれなかったベルジナ自信が悪い。


「それじゃあ行きましょうか。初心者におすすめの依頼を私が選んであげるわ。ついてきなさい」


「俺は初心者だけど、強さは初心者じゃないからな。そこのところはちゃんと理解して依頼を選んでくれよ。できるだけ報酬がいいものを選んでくれるとありがたいな。マジでかねないから」


「そうね。Eランク冒険者が受注できる依頼の中で一番報酬が高いものに行きましょうか。私としてはAランク以上の依頼に行きたいところだけど、まだショウマがEランクだからね。これが、足を引っ張られるっていう感覚なのかしら」


「ちょっと待ってくれ。ベルジナがうざいから、やっぱり俺の冒険者ランクはSからスタートしてもらってもいいか? どうも、こいつに上をいかれるのは受けつけないらしい」


 いきなり人をあおってきやがって……俺がもう少し短気だったら確実に塵になってるところだぞ。

 俺の寛大な心に感謝しやがれ。


「そこまでの待遇は私だけの権限ではできません。私ができることといえば精々Cランクからスタートさせてあげられる程度のことだけですよ。Sランク冒険者なんて、相当な功績があって初めてなれるレベルのランクなんです。強さだけでなれるものじゃありませんよ」


「それは残念だな。俺もサクッと功績を残してSランク冒険者に昇格しておきたいところだが、Eランク冒険者からいきなりSランク冒険者になったりなんてしたら相当目立っちまうよな?」


「その通りだね。過去、前例がないことはもちろんだけど、冒険者になって数日でともなると、前代未聞もいいところだよ。国中で大騒ぎになると言っても大げさな表現じゃないだろう」


「ショウマには無理よ。メンタル弱そうじゃない。Sランク冒険者なんて、国を救うレベルの功績を残さないとなれないものよ。私は今はAランク冒険者だけど、たまたまそういう自体に遭遇していないだけで、実力自体はSランク冒険者と比べても遜色ないんだからね」


 確かに、そんな大事件がなかなか起きないってのはわかるが、別にこの町で国が滅びるような大事件が起きても、ベルジナの実力じゃ絶対解決なんてできないだろ。

 魔王が攻めてきたりしても、ベルジナじゃすぐにやられちまうだろうしな。それこそ、俺の目の前でそんなことが起きちまえば、速攻Sランク冒険者になっちまうよ。でも、目立ちなくないからそんなあほなことはするつもりはないけどな。ほかのSランク冒険者様に任せて俺は高みの見物だ。


「ショウマさんのご希望に添えず申し訳ありませんが、Eランク冒険者からのスタートということでお願いします」


「別にいいぞ。正直、さっきのは言ってみただけだからな。コツコツ頑張っていくことにするさ」



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