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アドライト鉱石



結構広めの入口からに入ると俺は持ってきていたライトで薄暗い


ダンジョンの中を照らす。



「へえ、入り組んでいるって聞いたからもっと狭いのかと思っていたが、


 案外道幅は広くて歩きやすそうじゃないか。」



狭い洞窟というよりも、広い鍾乳洞のような景色が広がっている。



「ホントですね!なんかワクワクしてきました!」



「…ワクワク。」



その気持ちは分かる。未開のダンジョンに足を踏み入れるのは恐怖もあるが、


やっぱり冒険者になったからにはまだ見ぬ世界で新しい発見をしたいという欲求もある。



「そうだな…しかし安全と聞いてはいるがダンジョンでは何が怒るか分からない、


 細心の注意を払って行動しよう。」



「「はーい!」」



元気な声とやる気があるんだか無いんだか分からない声が木霊する。


入口に関しては広さがあったが、その後段々とダンジョンの洞窟らしくなってくる。


途中分かれ道も何本かあったが、今回は左手の法則に従い、


常に分かれ道は左手へと進んでいる。


帰る時は常に右手側を歩いていけば必ず元来た道へと戻れる寸法だ。


道中をマッピングしながら、先へ先へと進むと、


急にクーがタタタッと走り出す。



「おい、走るな!危ないぞ!」



「…何か光ってる。」



俺もニャミスもクーに続いて足早に着いていく。



「…ほら。」



黄色に光るクリスタルがそこにはあった。



「アドライト鉱石だ。」



ニャミスが首を傾げる。



「何ですかそれ?」



「光の原料となる鉱石だ。例えば今俺が使っているこの


 ライトにも原料はこのアドライト鉱石が使われている。


 魔法を使えない冒険者にとってはダンジョンに潜る時には必須になる


 大事な鉱石だ。」



「へー、高いんですか?」



話半分で聞くニャミス、現金なやつだ。



「広く常用される鉱石だから特別レアなものではないが、


 一定の価値はあるよ。でもこういう鉱石は根こそぎ取ってしまうと


 道に迷ったものがいざという時に使えなくなってしまうから、


 必要な分だけ貰っていくのが冒険者のマナーだ。」



「へー、物知りなんですね誠さんて!」



「物知りって…こんなのダンジョン攻略をやっているものなら常識だぞ。


 まあ、クーがいるから世話になったことが無いのかもしれんが…」



ニャミスは苦笑いを浮かべる。



「あはは…いや、そうなんですよー。クーが頼りになるんでね~…。」


 

………こいつら本当に冒険者か?まあ今更ではあるが…


俺は持ってきたハンマーとピッケルでアドライト鉱石を少し削り取り、


背中に背負ってきたリュックの中に閉まった。



再び洞窟の中をしばらく歩き進めていく。


道のりはかなり複雑化しており、分かれ道に何本も遭遇したが


左手の法則に従い休憩をとりながら歩を進めてきた。





―時間にして4時間ほどは歩いただろうか。


後ろを振り返ると大荷物を背負って歩いてきた2人は既にクタクタだ。


そろそろこの辺でまた休憩を取るか…


そんなことを思った時、俺の目にあるものが飛び込んできた。



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