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プロローグ




「異世界恋愛―


 それは俺にとって人生そのもの。


 異世界を巡りながら、剣と魔法を駆使してダンジョンを攻略し、時にはライバル


 とバトル、時には異世界でしか食べられない異世界飯を食す…


 そして育まれるパーティとの絆、恋愛模様…


 それが異世界…のはずだった。



それなのに…


「異世界恋愛とかダッサー、

 

 なに異世界に来てまで恋愛しようとしんの…チョーキモイんですけど。」



「やっぱり時代は異世界飯、異世界冒険、ダンジョン攻略だよねー 


 恋愛なんて現実でもできるしー


 わざわざ異世界に来てまで恋愛するとか、マジ非モテ系オタクって感じ。」



…フラれフラれて50連敗、バカにされ、コケにされ変態扱い。


そして…



「あー、すみません、現実世界に彼氏いるんで。…じゃ、さよなら。」



記録更新51連敗目…



時は20××年、


現実世界のテクノロジーはさらに発展、異世界なる入口が新たに発見されると、


人類はその世界へなだれ込み、冒険をするもの、定住をするもの、剣や魔法で成り上が


ろうとするもの、令嬢になって追放ざまあするものなど、そんな世界が現実のものとして


当たり前になっていた。


そして現実に戻りたいと思ったら都合の良い時に現実世界に戻ることができる…


というなんとも便利なシステムが確立している世の中だ。





そんな世界での現在のトレンドは冒険、ダンジョン攻略、バトル、異世界飯と…


異世界の中での恋愛は完全に廃れてしまっている。


…しかしここに、廃れた大昔の異世界恋愛をこよなく愛するオタク青年が一人、



「恋愛の無い異世界など存在してはならない!


 恋愛の無い異世界などヒロイン不在のギャルゲーと同じ!」



彼の名前は佐藤誠…伊藤ではない。


ギルドのカウンターでビールをゴクゴクと飲み干し、ガタンッとグラスを叩きつける。



「何故分からないんだ!異世界で行われる恋愛こそ至高だということが!」



おれは酔っぱらった勢いもあり、カウンターをバンバンと叩く。



「誠くん飲みすぎですよ、…異世界恋愛ですか。


 ここと現実世界の繋がりが始まった黎明期に流行ったと聞いたことはありますけど

 

 確かに今はそういうことを目的にされて来られる方は殆ど聞きませんね。」



おれは口をへの字に曲げて熱弁する。



「恋愛を必ず目的にしろと言っている訳じゃない!自然の流れに身を任せて


 お互いが良いと思ったら、一緒に冒険を続ければ良いのだ。


 今のパーティは狩りやダンジョン攻略をする為だけに強い者を集め、


一通り終ればそのまま解散。その後はまた都合の良い別のパーティを組む…と、


何とも味気ないものばかりだ!冒険とは、パーティとは、決してそんなものではない!


もっと一期一会の出会いを大切にし、


そこで育まれる友情や愛情を分かち合うものであったはずだ!」



長話を失敬…おれは再びカウンターをドンッと叩く。


そんな様子を見てマスターはやれやれといった表情で俺をなだめる。



「きっと誠くんと同じ考えを持った女性もいますよ。」


 

おれはフンっとそっぽを向くと、



「気休めを言うな。」



と机に突っ伏し、そのまま眠ってしまった。





―目を覚ますと、見覚えの無い何もない真っ白な空間にいた。



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